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引きこもり悪役令嬢のスマホ活用術  作者: ユキア


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悪役令嬢のスマホ活用術

 スマホを握る。彼女はまず、ネットでレンブラン公爵の無実の証拠を探した。


 「うーん、これは!」


 そしてネットサーフィンしているうちに見つけたのだ。公爵の潔白を証明する証拠を。それはネット上に呟かれた一言だった。


 「公爵って陥れられたくない?」


 なんて書いてあった。スマホを使ってアンソーネはその人物を特定した。そして、ネットでその人物に近づき、証言を聞く事に成功したのだ。そして、公爵が敵国と密会したという日のその時間、公爵は伯爵家の晩餐会に参加していた。その証拠も掴んだ。そして次は無実を訴える事にした。スマホの使い方など彼女にとってはお手の物である。SNS上に公爵の無実を訴える内容の投稿を繰り返した。それと同時に第二王子の悪評をまく事にしたのだ。人の目に付く投稿をする事などスマホ歴なろう7年以上の彼女には容易な事だった。それによって第二王子の支持率は急激に落ちることとなった。


 「どういうことだ!公爵の無実を訴える投書が連日後を絶たないだけでなく、俺の支持率が落ちているだと?!」


 「はい。」


 「一体どういうことだ!?」


 「それが、これが原因かと……」


 「!」


 使用人が見せたのはアンソーネの投稿だった。


 「くっ!こんなよく分からない機械のコメントなどで俺の支持率が、何故下がる?!」


 「お言葉ですが王子、今やスマホは我々の生活に浸透しております。そのスマホで圧倒的な発言力を持つこのアカウントのコメントで世論が動くのも致し方ないことかと……」


 「ふざけるな!すぐにこのコメントを削除しろ!」


 「ですが……削除の仕方が……」


 「黙れ!すぐにだ!」


 「は、はい!」



 しかし、魔法使いにとって未知の機械であるネット上のコメントを消す事は魔法であっても不可能だった。そして、アンソーネはついに公爵を嵌めた犯人が第二王子であると流布した。最初から第二王子が犯人だと流さなかったのはそれが国民に信じられない可能性があったからだ。なのでまずは公爵の無実と第二王子の悪評をまく事にしたのだ。


 「ふふふ、これでどう?ハクト!」


 この頃のアンソーネは第二王子の陰謀を流布することと同時にダイエットを目標にしていた。アンソーネは日課の筋トレを始めた。


 「はぁ、はぁ。」

 苦しかった。でも復讐のためにダイエットしておかなくてはいけない。動きずらいし、それに何より痩せている方が都合がいいことが多いからだ。腹筋を200回し終えたアンソーネは貯まっていた洗濯をし始める。アンソーネはネットを頼りに自分で家事をするようになっていたのだ。


 「ふぅ……。」


 1日の終わりにはお風呂に入る。お風呂後に体重計に乗ってみた。


 「!」


 そして彼女の念願が叶う。


 「40キロ……!」


 標準体重にようやく辿りついたのである。引きこもりながらも彼女の復讐は続く。

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