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引きこもり悪役令嬢のスマホ活用術  作者: ユキア


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彼女の失墜

 「じいや?どうしたの?」


 「あ、いえ、何も……出てきてくださり誠にありがとうございます。」


 「ええ、もっと感謝なさい。じゃあ私はスマホゲームの続きがあるので……」


 「ああ、お待ちください!魔法学園へご入学をっ!」


 アンソーネはそのまま部屋へと入って行ってしまった。


 「まさか、あんなお姿になられているとは……」


 そして悲劇は起こる。王城にて、国王は叫んだ。


 「レンブラン公爵を国外追放する!」


 「国王様!どうかお考え直しを!私は無実です!!」


 「隣国と共に我が国を陥れようとした謀反の罪!決して許されることでは無い!!」


 「違うのです!王様!どうか!どうか!お話を!」


 「黙れ!不敬!命あるだけ有難く思うのだな!!」


 「お待ちください!!娘だけでもどうか!!」


 「黙れ!婚約も破棄だ!!大体貴様の娘は7年前から部屋に籠っているというではないか!!話にならぬ!!この者を牢へ連れてゆけ!!」


 「はっ!」


 兵士達が公爵を引きずって連れてゆく。その様をクリストはただ黙って見ていた。そして、屋敷にも兵士達がやって来た。もちろんアンソーネの部屋にも兵士達はやって来る。アンソーネ達は兵士達に難なく捕まえられた。


 「なんですの?!いきなり!魔法学園なんていきませんわよ?!」

 兵士達は笑っていった。

 「寝言は寝て言うんだな!お前達は謀反の罪で国外追放だそうだ!!」


 「大体なんだ、その姿は?!はははっ!」


 「なっ!無礼でしてよ!!」


 アンソーネを皆が笑った。


 「!じいや!じいや!この者達を処刑よ!」


 「…………もうお前のわがままにはうんざりだ!」


 そう言ってじいやはソレを殴った。


 「?!」


 「謀反者め!お前のような外道は豚箱がお似合いだ!!」


 そう吐き捨てるとじいやはその場からさってゆく。


 「待って、いや、助けて!じいや!!」


 あれほど誰も信用してなどいないと思っていたのに、心の中ではじいやを頼っていたのだ。


 「じいや!!」


 声は虚しくもじいやには届かなかった。兵士達は笑った。そして、兵士達に国外へと連れていかれる。アンソーネは叫んだ。


 「これは何かの間違いよ!!誰か!誰か!!この者達を処刑っ……!?」


 兵士の1人がアンソーネを殴り付ける。


 「黙れ、豚!」

 「こんなブス抱く気にもなんねーよ!」

 「はは、言えてらぁ!」


 「誰か…………助けて。」


 アンソーネと公爵、公爵夫人はその場で兵士達にリンチされた。犯されないだけまだマシだろう。太っている事に救われた。


 雨が降る。


 「…………」


 アンソーネは絶望する。雨は絶望の中降りしきる。


 「な?言っただろ?」


 「…………」


 どこからか声が聞こえて来た。


 「お前を呪い殺すって。」


 「お前は……」


 「地獄に落としてやるって。」


 目の前に現れたのはまだ年はの行かない少年だった。

 「その言葉は、どこかで……。」


 思い出す。思い出す。それは自分を殺そうとした少年が吐き捨てた呪いの言葉。


 「貴方が、どうして……?その言葉を?」


 「()だからだよ。」


 「!?貴方、ハクトなの?!」


 「ああ、ハクトだよ!お前達が殺したハクトの生まれ変わりだ!!」


 「!!」


 アンソーネは恐ろしくなった。まさか本当に彼が殺しにやって来るなんて思いもしなかったからだ。


 「お前を殺しに来たんだよ。次期国王(・・・・)としてな?」


 「は?」


 「お前が引きこもってる間に俺は王子として生まれ変わったんだ!!」


 「そん、な!嘘よ!」


 「本当だよ!だからさ、公爵に濡れ衣を着せた!そしてお前はここで絶望して死ね!!」


 「いやぁあああああああっ!」


 何も出来なかった。身体中が重い。そして痛い。ハクトの持っていたナイフで刺殺しされる。ここで終わる。そう思った。

 「汚ねぇ豚。殺す価値もねぇな。」


 そう言って命だけは見逃してくれたのだ。


 「あなた、甘いわね。」


 「そうかもな。だが、お前は俺にとって自分の手を汚す価値もねぇってことだ。お前なんて殺す価値もねぇ豚だ!」


 そう言ってアンソーネを、蹴った。


 「きゃっ?!」


 「悔しかったら這い上がれよ?まあ、お前には無理だろうがな!」


 そう吐き捨てるとハクトは去っていった。


 「はい、あが、る……」


 悔しい。悔しくないわけが無い。引きこもっている間に世界は変わったのだ。こんなの嘘だ。そう思おうとすが倒れている父と母を見て現実だと思う。しばらく雨に打たれていると狼の群れが集まってきた。


 「い、いやっ!」


 狼達は腹を空かせている。逃げなくては。そう思うが身体は重い。痛い。動かない。だが、動かなければ死ぬのだ。


 「お父様!お母様!」


 2人に呼びかけるが返事はなかった。



 「まさか、もう……」


 狼が飛びかかってくる。


 「う、うぁあああああああっ!!」


 母と父はピクリとも動かず狼に食われていた。


 「いやぁあああっ!!」


 アンソーネは絶望しながら食い殺されそうになった。狼の歯がアンソーネに食らいつこうとする。アンソーネはそこで意識を失った。

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