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引きこもり悪役令嬢のスマホ活用術  作者: ユキア


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11/13

愛故に……。

 黒幕が分からないままの日々が続く中、王子と会う機会が増えていた。


 「ご主人様。第一王子がお見えです。」


 「そう、すぐに行くわ。」

 アンソーネが応接室につくと彼はいた。


 「アンソーネ。」


 「クリスト様、本日はどのようなご要件で?」


 「要件がなければ許嫁にあってはいけないのか?」


 「そうではありませんが……」


 今まで興味すら持って来なかったと言うのに何故か最近はアンソーネに王子が会いに来る回数が増えていた。


 「ならばいいだろう。」


 「……ならば聞かせてください。私によく会いに来るようになった理由を!」


 「……そんなのはお前を愛しているからに決まっているだろう?」


 「?!」


 アンソーネは絶句した。あの自分に無関心だったクリストが自分を愛していると言うのだ。驚かないわけがなかった。


 「……嘘をつかないでください!貴方は私が国外追放された時も何もしてくれ……」


 ドンッ


 「きゃ?!」


 クリストはアンソーネを押し倒して剣を首筋に添えた。


 「愛している。」


 「随分と乱暴な愛の告白ですわね。」


 「ああ、当たり前だろ。私はお前が苦しむ姿を見るのが好きなんだよ。」


 「?!」


 「ずっと見てた。お前を。どうすればその顔が歪むのか知りたかった!」


 アンソーネは王子を足蹴にするとなんとか王子から逃れた。


 「ふざけないでください!一体何を言って……」


 「さあ、今からお前を切り刻む。せいぜいいい声を聞かせろ!お前も私を愛しているだろう?」

 そう言って彼は迫ってくる。

 「いやっ!」


 「こんな事になるなら……あの時……。」


 なんとか逃れる。


 「全ては貴方(・・)の仕業だったなんて!」


 「はははははっ!だから言っただろ?お前を……」


 ︎︎゛愛している︎︎゛と……。


 アンソーネは走った。逃げる。王子は剣を振り回し追ってくる。


 「お前が狼にやられそうになった時は肝を冷やしたよ。お前を失うぐらいならあの時、お前を、国外追放した時、お前を連れ戻せばよかったと!今でもあの時連れ戻せばよかったと思っている!」


 「どうやって!第二王子を嵌めたんですの!?」


 「そんなの簡単だ。あいつの部下にあいつを唆すように命じただけだ!」


 「そんなっ!きゃっ?!」


 アンソーネは派手に転んでしまった。アンソーネの顔の横を剣が掠める。


 「お前を手に入れる。今からその顔を苦痛と痛みで歪めてやる。」


 「やめて!!」


 剣が、飛んだ。


 「え?!」

 「なっ?!」


 「迎えに来たぞ。」


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