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風のグラスゴー 旅立ち編  作者: 玲於奈
32/41

いまさらの正論

なし

最後まで

歌えない自分がいる。


恥ずかしくうつむいて

いる私。


たくさんの衆人のもと

曲が終わったとたん

私は

我慢できず

一目散に走り出す。


さんぺいTが

アンコールをもらっているのが

背後から聞こえる


学生棟へ向かう

坂道の途中で振り向けば

深谷がマイクパフォーマンスを

しているのが見える


やはりあいつか

学園祭前の余興

あるいはパフォーマンスと

見られているようだ


しかしながら

深谷の策略より

自分自身が

情けない。


なぜ歌えなかったのか。


立ち止まってしまった自分。

これでいいのか


これしきのことができず

外国で生きていけるのか


自分を変えないと

その想いがふつふつと出てくる。


さんぺいT

「これぐらいのことができなくて

 英語を日本人に話せますか」

鋭い語氣。


まさにそのとおり

正論すぎて

何も言い返せず。


そのまま下宿に戻った。






なし

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