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彼女が夢見た異世界!  作者: テキサス
セラフィーナと愉快な仲間たち編
5/9

5 お前たち、最高だぜ!カリーナトーク

カリーナの誕生日は5月20日です。

>>>デルタ 1967年2月12日


大聖女カリーナ・フェレライ「みなさんお名前は伺ってます、早速私への用事を話してくれて大丈夫ですよ」



「食糧流して欲し、、」


エヴリン「食糧流して欲し、、」


エナ「ちょちょちょ、大丈夫なの?その口調で?もっと丁寧な方が良くない?」


エナが言うならそうかも。


カリーナ「私は構いませんよ、」


エヴリン「じゃあお構いなく」


「地味に上手いこと言ってるわね」


エナ「私はなんか怖いからやめとこうかな」


エナが言うならそうかもしれないわ。


「ちゃんとやるわよ、エヴリン!セレーネに頼まれたんだし」


カリーナ「セレーネ?」


エヴリン「知り合いなの?」


カリーナ「いえ、多分違う人です。昔の知り合いと名前が同じなので。ごめんなさい、脱線しましたね、どうなさいましたの?」


「あなたに食糧を流して欲しいわ、廃都市の悪魔に」


エヴリン「ほら、いつもの癖で言っちゃった。皮肉。」


エナ「ありゃ、口が滑ったね。」


カリーナ「いえいえ、同じ人間に人種でレッテルを付けるのはバカバカしいので、私の中に“悪魔”なんてそもそもありません。食糧なら余っているので喜んで渡します。」


「いいの?別に神とか信じてないけど」


エヴリン「ほらまたやった」


エナ「ありゃ、また口が滑っちゃったね。」


カリーナ「この施しを機に信じてくれてもいいんですよ?」


考えてることを見透かされてる気がする。


私はわざと刺激して大聖女のスキルでも何でも情報が得たかった。


なんでって恐らくセレーネが行く前に言った「最悪ミスってもいいから気軽にね」はそれを意図してるから。

でもどう揺すっても何もボロを出さない。


ミント色のふわっとした髪に慈愛に満ちてそうな雰囲気、見た目も言動も完璧に大聖女。


隙がないのか本当にそういう人間なのか。


カリーナ「今まで何人もの悩みを聞いてきた経験もあって、私は人の表情から何となく心を読み解くのが得意なんです、頭に直接話したりも出来ますし」


嘘をついてる感じがしない、これが大聖女?


カリーナ「ふふっ、デルタさんは日々の環境からか警戒する癖があるのですね、でも“大聖女”の前なんだから安心してもいいのですよ」


別にそういうわけじゃないんだから、私の心を見透かしたとか思わない事ね!私は信じてないわ。


カリーナ「みんな帰っちゃう前にちょっと聞きたいのですが、エナさんは異世界人ですか?」


エナ「え、私?はい、そうです」


カリーナ「そうなんですね、どういう世界か教えてくれませんか?」


エナ「って言われても、あ!デルタ達が住んでる廃都市とほとんど同じような街並み!、、ですよ!」


カリーナ「エナさん、あなたが元の世界のことで悩む時、もし私で良ければ話してくれていいのですからね」


エナ「お気遣いありがとうございます、でも、まだ知り合って二日くらいだけどデルタ達が家族みたいなものだから大丈夫ですよ」


私、感動。


エヴリン「…」


素直になりなさいよエヴリン。


そうして私たちは教会を出た。


そしてここから頑張って都市まで戻るわけだけど、まあ収穫はあったわ。


大聖女カリーナ・ 、、、なんだっけ?まぁいいわ、大聖女、なかなか面白い人だったわ。


ってかせっかくここまで歩いてきてこのまま都市戻るのも、まぁ寄り道くらいしてもいいでしょう。


>>>ジャック・ルーミス 1967年 2月12日


さて、ここに来て実質初めての仕事になるな。


それがパトロールか。


先輩警官だが、軍事監督官に恩がどうとか言ってたが、内勤になった理由が飛んできた銃弾から守ろうと市民の盾になったかららしい。


彼いわく、「貫通力が強い弾だったから、結局あまり意味がなかったんだけどな!」だが。


にしてもベルヴェーニュはおかしな街だ、数人に1人ガスマスクをつけてるやつがいたり、街の少し歩いた所に大きな要塞が出来ている。悪魔がどうだのと騒ぐやつやポスターも多く、変な宗教にでもハマってるのかと思った。



小さな子供が歩いている、って、おいそこは道路じゃないか?


「あんたこの子の親じゃないのか!?」

親っぽい人が道路脇にいた。


子供から目を離すな、

いや、もう悠長な事を言ってられない、自動車が走ってきている。


「そんなことで死んだら後悔するぞ、気をつけるんだ」


ギリギリで子供を道路から救出できた。


子供「ごめんなさい」


そう言いながら子供はポケットから硬貨を出してきた、


おいおいマジかよ、冗談じゃない。


「自分で持っておけ、俺はそんなことの為にこの職をやってない」


警官に怒られたら賄賂を渡す、それを子供が教えられてるとでも言うのか?ますますおかしな街だな。

こんなんなら先輩警官が守った“市民”っていうのは貴族じゃないか?


軍人?「おい、そこの警官、協力しろ!悪魔が逃げた!」


この街じゃ軍人まで変な宗教にハマってんのか?そんな必死に走っていって、


軍人?「おい!とっとと走れ!」


何度も言わなくても分かる、行けばいいんだろ。


にしても悪魔って何を追ってんだ?俺の予想じゃただ魔物か動物を見間違えた、だな。


軍人?「馬鹿め!そこの曲がり角を進めばもう逃げ場は無い!」


「おいあんた、なんなんだ?悪魔って」


軍人?「こいつだ」


なんだって?ただの子供じゃないか。


軍人?「一生監獄で過ごすんだな、このクソッタレの悪魔の一族め!いや、もしかしたらその一生ってのも短いものになるかもな!」


「おいやめろ、署まで来てもらおう、俺はさっきからお前が薬をやってるかが気になって仕方ない」


やれやれ、今日は子供関係の面倒事が多い。


軍人?「何を言ってる?警官ごときが悪魔狩りの邪魔をするのか!?クビにされたいのか!?」


「バカ言うな、2日でクビは勘弁してくれ、」


軍人?「そうか?そうだな?分かったならとっととこいつを撃て!どうせ公開処刑がいいとこなんだ」


何を言ってんだ、こいつは。

ただの子供だろ。


「いちいち情熱的に叫ぶな、長生き出来ないぞ、撃たれたくなかったら大人しく署まで来い、薬物の検査をしてやる」


軍人?「そういう感じか?いいんだな!?」


軍人もどきは銃を持って撃とうとした、でも予想通りすぐに制圧できた、おそらくだが薬で幻覚を見てる一般人だ、正気に戻ったら改めて話そう。


???「ジャック、やめろ」


誰だ?クロエ?


「軍で1番偉いとかいうあんたがなんで中毒者の肩を持つ?」


クロエ「そこの使えないヤツは確かに軍人だ、そしてその子供も確かに“悪魔”だ、私なら信じられるだろ?」


昨日とはまるで別人だな。昨日の行動を見て本当に信じられると思ってるのか?


クロエ「そいつを放してやってくれ、昨日のお礼に昼は私が奢る」


やったな、これで2日も食べ物代が浮いたわけか。


とか思ってたら良さげなところで奢ってくれるみたいだ。


クロエ「“悪魔”っていうのは廃都市に住んでるやつらの事だ」


廃都市の?ここでは悪魔なんて呼んでんだな。バカ言うなただの人間だ。


クロエ「ジャックの疑問も最もだ、子供までもが加害性があるとも思えない、悪魔狩りは倫理的に完全に間違っている。でもな、これは戦争なんだ、正確には戦争の下準備だけどな」


全く物騒な国だ。


「悪い時期にここに来てしまったみたいだな」


クロエ「戦争を始めるには少なくとも1ヶ月はかかる、君のここで働く期間と一緒だろう?君は運がいい、ギリギリ巻き込まれはしない」


1ヶ月は下準備として関係ある民族は全員監獄送りにする期間か?


「1つハッキリさせておきたい、俺は平和に生きたいと思う善人が理不尽な目に合わないようにこの道を選んだ、俺はこの国の戦争の手伝いをするつもりも、罪のない人を監獄にいれるつもりも毛頭ない」


クロエ「それでいい」


「もういいか?奢ってくれてありがとう」


クロエ「どうも、あ、いやあと1つ、、“悪魔”が秘密裏に作ったここと廃都市を繋ぐ通路がある」


「それを壊せとでも言うのか?」


クロエ「“平和に生きたいと思う善人”はそこから逃がしてやるといい、セラフィーナには秘密にしてくれ、給料減らされたくない、あとジャックに奢ったのも経費として引き落とすからそこも秘密にな」


大丈夫だ、そもそもこの国の王に会う機会なんてない。


「ありがとう」

インスタのリールやYouTubeのショートを無限にスクロールして休日を終えてしまう、という人はいませんか?そういう一日を過ごしてしまったあとのあのなんとも言えない気持ちは結構心にきます。

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