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運河が張り巡らされた砂漠と雪の惑星に住んでいるけど質問は?~ついでに言うと私は17歳以下の女の子が大好きだ~  作者: 256進法


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3/12

契約魔法の不都合な真実

実質、合体魔法じゃん(ニチャア)


~その日の夜~

~砂漠のナベアツ亭~


「と、言うワケでな!」

「クリオネちゃんと同居する事になったんだよ!女将!」

「いやぁ~~!徳積んじゃったなぁ~~!」


青髪爆乳お下げの女性は腕を組み、胸を寄せ上げた。

そして優しく微笑み、お下げを揺らしながら魔導ショットガンを取り出した。

調子に乗りまくるミーナの頬へ、鈍く光る銃口を押し付けられる。


「ミーナさんがお尋ね者になる前に、私がここで処理しておきますね❤️」


「ちょ、ちょい待ち!て、てかそんなヤバいブツ何処で……!」


「兵器都市【ヘパイス】の工房に少しツテがあるので❤️」


「ず、随分と物騒なツテをお持ちで……」


クリオネは下を向いたまま、とうもろこし粉入りパンを齧っていた。

女将はミーナを懲らしめ終えると、コップと瓶を取り出し、コップへ牛乳と蜂蜜を注いだ。


「はい。クリオネちゃん」

「蜂蜜入り牛乳よ」


「……ありがとうございます……」


クリオネは力なくコップを受け取り、少しだけ飲んだ。

ミーナはローストチキンを食い千切って言う。


「これからどうしたら良いのか分からねぇ、ってツラだな」


「……貴女は分かってるんですか?」


「いや」

「私もどうしたら良いか分からん」


女将は笑顔で、再び魔導ショットガンを取り出す。


「じょ、冗談だって!」

「とにかく金を稼がないとクリオネを食わせられないから、傭兵ギルドから依頼を受ける積りだ」

「女将。何かいい仕事の情報は?」


「そうね……」

「ならリザードマン狩りのお仕事とかどうかしら」

「最近町や農場の近くをウロ付き始めてるのよね」


「……巣を作られたな」

「連中の武器は売り物にならないが、貴金属や食い物は集めてるかもしれねぇ」

「やるか!」


「で・も・その前に……」


女将は立ち上がろうとしたミーナの袖を引っ張り、簡単に座らせてしまった。


「契約魔法、調べるのが先じゃない?」


「……ああ、確かに」


「ですねぇ」

「中々に複雑な術式……私の眼でなきゃ見逃しちゃいますねぇ」


「お 前 ま だ 夜 勤 中 だ ろ」


「すいません女将」

「羊肉の串焼き3つとビールで」


「はいはい❤️」


シトマはさも休暇中かのように、ビールを飲み始めた。


「いやぁ~~、市長からお叱りを受けてしまいましたよ」


「一応聞くけど、なんで??」


「今日の昼、奴隷商をのしたじゃないですか」


「ああ」


ミーナは豆とナッツ入りのライスを頬張る。


「アレ、貿易ギルドの会員だったらしいんですよね」

「貿易ギルド経由で、市長へクレーム入ったみたいです」


「マジか」

「てか何時も思うんだけど、奴隷商が貿易ギルド入ってるのおかしいだろ」

「人攫いと転売屋の中間みたいな連中だぞ」


「今の貿易ギルド幹部20人の内、5人が奴隷商出身ですからねぇ」

「派閥争いとか、もう暗殺者や盗賊が飛び交うレベルらしいですよ」


シトマは出された羊肉の串焼きを、一気に引き抜いて頬張った。


「世も末だな」

「そろそろ傭兵ギルドにもその手の依頼が飛び込んで来そうだ」

「なぁ、女将」


「知りません❤️」

「今はただの女将、です❤️」


「目が笑ってないんすけど……」

「メッチャ歴戦のお姿が戻って来ているんですけど……」

「……そういえばドゥーシェは今何処で何してんだ?」


「仲間と協力して、港町で大商会の陰謀を挫いたって❤️」

「流石はドゥーちゃんね❤️」


「やっぱ血だなー」

「母親としても鼻が高いんじゃないか?」

「……そういえば今年で16になったんだよな?」


「ええ、そうよ」


「ヨシ!まだイケ……」


女将は店の奥から旗付きのハルバードを持ち出して来た。

ミーナはその場で流れるような土下座をした。


「すいませんでした」

「調子乗りすぎました」


「次はないですよ❤️」


クリオネは相変わらず蜂蜜入りミルクを飲んだまま、静かに黙っていた。

シトマは彼女へ言う。


「……クリオネさんはこれからどうしたいですか?」


「……実家に戻りたいけれど、もうあそこは私が戻れる場所じゃない……」

「だから行き場所が全く分からない……」

「でも、生活していく方法も分からない……」


「分からない事だらけですねぇ」

「なら傭兵ギルドに入ったらどうですか?」


「……そんな簡単に入れるようなモノなんですか?」


「そりゃ最低限のテストはありますよ」

「けど他のギルドとの兼務も可能ですし、副業みたいな感覚でOKなんです」

「衛兵がギルドへ入る事は禁止されてますけどねぇ」


ミーナはナッツとライスを掻き込んで言う。


「いうて、最初は道路掃除とかからだけどな」

「まぁ暫くは養ってやるから、その間に考えな」


(ミーナさんの言う『暫く』って2~3年ぐらいですけどね❤️)


そして、女将はクリオネに肉とポテトの炒め物を差し出した。

ミーナはクリオネの背中を撫でて言う。


「ほら食べろ!食べろ!」

「傭兵は体が資本!食って寝れば大抵の事はなんとかなる!」


クリオネはその白く細い手で、ゆっくりとフォークを掴んだ。



~翌日の昼~

~町外れ・魔法鑑定士の店~


「相も変わらず、エラくみずぼらしい店構えだな……」

「ゼノス!居るか~~!?」


ミーナがボロ布のような暖簾をくぐると、中は外見からは想像もつかないほど、膨大な魔導書と怪しげなホルマリン漬けで埋め尽くされていた。


「……おや、ミーナか。また未払いのツケを回収しに来たのか?」


「ちげーよ」

「今日は魔法の鑑定をしに来たんだよ」


奥から現れたのは、瓶底のような眼鏡をかけた、もやしのように細い青年だった。

彼はクリオネを一目見るなり、眼鏡を光らせる。


「ほう……。そこの妖精(ニンフ)、面白い術式を刻まれているな。どれ、見せてみろ」


ロリコン仲間か??


ゼノスはクリオネの手の甲を強引に掴み、ルーペで凝視する。

クリオネは怯えてミーナの服の裾をギュッと握りしめた。


「おいゼノス、手荒な真似すんじゃねぇよ」

「で、どうなんだ? その契約は」


ゼノスはしばらく黙り込んだ後、深いため息をついた。


「結論から言う。これは『運命共同体ソウル・リンク』の最上位種だ」

「主従契約に見えるが、その実、中身は双方向。どちらかが死ねばもう片方も死ぬ。さらに……」


ゼノスはニヤリと笑う。


「一定距離以上離れると、両者に耐え難い『乾き(渇望感)』が生じる」

「物理的にも精神的にも、お前たちはもう離れられんよ」


「は?」


「つまりミーナ、お前が酒を飲めば彼女の肝臓も少し疲弊するし、彼女が悲しめばお前の心臓もチクチク痛む」

「……よかったじゃないか、念願の『一心同体』だぞ、同志」


「実質、合体魔法じゃん(ニチャア)」

「で、お代は?」


「極上ロリのスベスベで柔らかい手を掴めたから、タダで良い」

「寧ろ感謝だ、ミーナ」


「私が言うのもなんだけど、良く牢にブチ込まれてないよなお前……」


ミーナはクリオネの頭にポンと手を置いた。


「……ま、勝手に死なれるよりはマシか。おいクリオネ、ギルドでリザードマン狩りの依頼受けるぞ」

「離れるとヤバいらしいからな、お前も連れていく」


「……足手まといになりますけど、いいんですか……?」


「いいんだよ。お前は後ろで私の背中でも見てな」


そしてミーナは跳び上がって回転しながら、天井に向かって蹴りをかました。

破壊された天井と共に、リンが落ちて来る。


「三度目だぜ」

「表へ出なシトマ」

「薄汚ぇ変態の血を絶やしてやるぜ」


「変態じゃありません」

「変態だとしても、変態という名の淑女です」


「やるかコイツ!」

「……と、言いたい所だが、今はお前レベルのヤツとケンカは出来ん」

「ゼノス。解除の期間と方法は?」


ゼノスは眼鏡をかけ直し、古魔導書で顔を隠した。

ミーナは、頬とこめかみに血管を這わせながら言う。


「まさか知らねぇとか……」

「解除の方法が無いとか抜かしたら、今すぐ店を吹き飛ばしてやるぞ」


「い、いやそれはない」

「ただ……」


「ただ?」


「その契約魔法は血統因子が大きく作用している」

「術者の血が無い限り、解除は基本的に無理だ」


「実質不可能じゃんよ、それ」

「痛みや苦しさも伝わるだろうから……」

「私はこれからの人生、圧倒的に勝ち続けなきゃいけない、って事か!?」


「まぁそうなるな……」


「ファ~~~www」

「でもさ、私が乳首弄って気持ち良くなったら、その感覚もクリオネに伝わるって事?」


「……そうなるな!」

「やったな!同志!」


シトマはミーナの後ろから抱き着き、乳首を摘まんでこね回した。


「あっ❤️、おっ、おっ、オイ!」


「実験!実験!」


「てっ、てめっ!!」


ミーナは横目でクリオネを見る。

彼女は顔を赤くしながら、下腹部と胸を押さえて涙目で睨んで来ていた。

ゼノスは記録水晶でその様子を撮影している。


「……しゃらぁっ!背負い投げ!!」


腕を掴まれたシトマはミーナに投げ飛ばされ、怪しい瓶が棚ごと砕け散った。


「ミーナ、高いんだぞその辺りの品は」


「ウソつけお前」

「瓶を壊させて賠償金せしめる為のレプリカだろうが」


「……バレていたか」

「やるな、同志」


「本当に大事な品は地下倉庫に置いてあるの知ってるからな」

「あと錬金術はマジで止めとけ、そろそろ審問官がガサ入れに来るぞ」

「最近【教会】の船が運河を行き交ってるし」


ミーナはクリオネを抱き寄せたが、頬をはたかれた。

ゼノスは本を閉じ、眼鏡の位置を直す。


「!」

「情報感謝する」

「俺は暫く洞窟に引き籠もる」


「メシと水が欲しければ、女将に依頼出すんだな」

「私が格安で届けに行ってやるからよ」

「……てか、お前実家に帰る気無いのか」


ゼノスは記録水晶を引き出しに仕舞って言う。


「──残念ながら最近実家に帝国信仰局のガサ入れが入ってな」

「親族はバラバラになって世界中に散らばってしまった」


「【科学】の研究でもしてたのか?」

「帝都でやるのは度胸ありすぎるな」

「まぁいいや。何かあったら私へ直で依頼出してくれ」


クリオネはミーナへ言う。


「傭兵ギルドとか、あの女将さんを経由して依頼を出して貰わないんですか?」


「ギルド通したら【教会】所属の傭兵や事務員にバレる可能性あるし、女将さんへ面倒かけるワケにはいかねぇだろ?」

「あの人なら自力でなんとかするとは思うけど、その後が怖ぇ」

「……ああ、そう言えば北方連合では【教会】が無いんだったな」


シトマは埃を払い、クリオネに言う。


「【教会】は70年前の【大分裂】でその勢力範囲を減退させました」

「とは言え、【最果て大盆地】の開拓などによってその力は大分裂以前より、遙かに強大化しています」

「帝国でも同盟でも、【教会】の信者は諜報組織の耳目として機能していますねぇ」


「導師様とかは居るの……?」


「【新教派】は20年戦争であらかた農場の肥料になりましたよ」

「彼等から没収した財産と命で、帝国軍は世界最強、同盟は富裕になりましたからねぇ」


「え……」


ミーナは椅子に座って言う。


「私の父親も、帝国の傭兵として出稼ぎに行ってた記憶があるな」

「結局それがキャリアの終わりになったけど」

「雪原のど真ん中で北方連合の大部隊に包囲されて、名誉の戦死さ」


「じゃあ、私は……」


「気にするなよ、もう10年も前の話だし」

「北方人に対する気持ちの整理は付いてる」

「そう言えば、あの戦争からもう5年か……」


「……ミーナさんも参加してたんですか?」


「というか……親父へ会い行く為に傭兵やり始めたんだよ、私は」

「今じゃ、田舎でショボい依頼こなしてるけどな」

「ゼノスとは、コイツが戦場で兵器試験をしていた時に知り会ったんだよ」

「コイツ、元は超が付くエリートで帝国の一等臣民なんだぜ」


ゼノスは眼鏡の位置を直し、冷えた麦茶を啜る。


「【赤い悪魔】……それがミーナの戦場での二つ名だった」

「帝国貴族や特殊戦争局からもスカウトが来ていた程、優秀かつ勇敢な戦士……だった」


ミーナは笑ってゼノスへツッコむ。


「ヒャハハハッ!過去形かよ!」


(ミーナさんが声を上げて笑うの、初めて見た……)


シトマはゼノスから貰った麦茶を啜って言う。


「今のミーナさんも味が出ててイイですが、昔の精悍な女戦士時代はもっと堪らなかったですねぇ」


「良いんだよ、シトマ」

「今、私はそれなりに幸せだからさ」


そう話すミーナの横顔は、何処か悔いが有る様にクリオネには見えた。



《登場人物紹介》


(セレン・ハルタ)


Age:3X Sex:女


髪の色:青 目の色:琥珀色


職:女将

傭兵ランク:SSS


主な収入源:酒場経営・特定依頼斡旋・秘密

身分:自由市民


経歴:伝説

好きなモノ:ドゥーシェ・かわいい問題児達・コーヒー・スイーツ


趣味:料理・膝枕


身長:176cm

体重:78kg


スリーサイズ:B 超デカい W ミチィ…… H でーっか……


近所の評判:地域の顔役・いつも問題児達をコントロールしてくれて助かってる

最近の出来事:盗賊団殲滅


(以下、傭兵登録カード更新時の能力評価)


筋力:S 頑丈さ:S 敏捷:SS+ 生命力:SS 魔力:A 魔術:A+ 器用さ:S+ 学力:AA 教養:おじさんキラー  格闘:SS+ 剣:SS 弓・弩:SSS+ 銃:SSS+ 騎乗:SS 操船:A- 顔:S 素行:無言の笑顔  評判:最強のママ 危険度:あらあら


ランク別依頼達成回数(公式)


S:250 A:873 B:582 C:256 D:1248 E:128


傭兵ギルド支部長からの一言:支部長代わって下さい、先輩……!

総合評価:ママッ!ママッ!



(ゼノス)


Age:26 Sex:男


髪の色:茶 目の色:グレー


職:魔導鑑定士

魔導士ランク:青


主な収入源:

身分:帝国一等臣民


経歴:帝都第二魔術学院を主席で卒業後、古代魔道兵器研究局で違法ホムンクルスを製造。その後研究局を追放された。

好きなモノ:膨らみかけた胸・うすほそお腹


趣味:妖精フィールドワーク・魔導書集め・古文書解析


身長:178cm

体重:59kg


近所の評判:地域社会の要注意人物

最近の出来事:錬成に失敗しかけて、危うく引きずりこまれそうになった


(以下、魔術士登録更新時での能力評価)


筋力:もやし 頑丈さ:C 敏捷:C- 生命力:B 魔力:SS- 魔術:SS 器用さ:S+ 学力:超天才 教養:魔術ギーク  格闘:E 剣:カス 弓・弩:カス 銃:D 騎乗:杜預 操船:船酔い常連 顔:B+ 素行:変態 評判:ロリコン野郎 危険度:公共の敵


魔術ギルド支部長からの一言:褐色ロリのホムンクルス作ろうとするのやめろ

総合評価:追放ギリギリ



ミーナの青春時代は全てが戦乱の時代に吸われました。

女将は20年戦争の英雄の1人で、ミーナの両親と知り合いです。


ここまでお読み下さりありがとうございました。


「面白かった」「これから期待している」「クリオネかわいい」

「女将好き」「女将が絶対支配者で草」「女将が強すぎる」

「世界観がかなり過酷だ」「変態が増えやがった」「三度目だぜ。シトマ表へ出な」「ミーナ達、良い味出してるな」


と、どれか1つでも思って頂けたら、ブクマ・評価・感想頂けると励みになります



通貨換算表:


鉄貨 約10円 ニョロニョロの焼き串一本・水一杯

銅貨・1 銅貨 約 100 円  パン1個・リンゴ1個

大銅貨・10 銅貨 約 1,000 円、 庶民の1食(酒+肉料理)

銀貨・100 銅貨 約 10,000 円、 安宿の1泊代


大銀貨・500 銅貨 約 50,000 円、上質な服・一般的な武具

金貨・1,000 銅貨 約 100,000 円 馬1頭・魔法の触媒


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