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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第4章 臥竜鳳雛

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第126話 天使の笑顔

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 工房の裏庭で剣の試し切りを終えた僕たちは、店内に戻り支払いを済ませた。

 これでクラウの装備が整ったし、大人になってから使う僕の剣も準備完了である。

 さらにカルラの短剣と包丁まで入手できた。


 後はリゼとエルの魔法の杖が欲しい。

 それも本格的な、一生使い続けられるくらいのものが必要だ。


 リゼは今まで、大聖女リーゼロッテが使っていたとされる杖を、僕が土魔法で再現しただけの物を使っていた。

 エルにいたっては、杖すら持っていない。


 本来、大人が使う魔法の杖は、魔力を含む魔力石を杖に組み込むのが一般的だ。

 それにより魔法の発動がスムーズになり、魔力消費量も軽減できるらしい。

 魔力量が普通のエルにとっては、魔法の杖を持つ恩恵は特に大きいだろう。


「そう言えばクリス、教皇様がお前たちインフィニティを探していたぞ」


 ロータルさんの店内に残っていたバスラー隊長が、真剣な顔で僕を見ている。


「えっ!? 僕たち何かやらかしましたか?」


 普段の行動には気をつけていたはずだが、もしかしたら教国特有の法に何か触れたのだろうか?


「ああ、違う違う。悪い意味じゃないぞ。お前ら国中の冒険者ギルドを回って、巨大熊を討伐してくれただろ? それに対するお礼だと思うぞ。たぶん……」

「ちょっ、たぶんとか言わないでくださいよ。不安になるじゃないですか!」

「あー、スマンスマン。呼ばれた理由含め、日時の確認をしておくから教皇様に会ってくれるか?」


 バスラー隊長が苦笑しながら僕に尋ねた。


「断る理由もありませんし、お会いするのは構いませんが……」

「よし! 言質は取ったぞ。今日中に確認しておくから、明日孤児院に顔を出してくれ」


 そう言い残すと、バスラー隊長は走って外に飛び出していった。


 その後僕たちはロータルさんの店を出て、街にある武器屋や道具屋を回ってから帰宅した。

 現在、郊外の草原に僕が複合魔法で建てた平家にて、夕食後の紅茶を飲みながら休憩中である。


「お兄様。奇麗な魔力石のついた杖が、手頃な値段で沢山売っていましたね」


 皆で買い物をするのが楽しかったようで、リゼが嬉しそうに笑みを零しながら僕を見つめている。

 まるでブルーダイヤモンドのように深く青いセルリアンブルーの瞳が、あまりに美しく思わず吸い込まれそうになってしまう。


「お兄様?」

「へ? ああ、ゴメンゴメン。確かに魔法の杖が沢山店頭に並んでいたね。でも探しているのは、希少な魔力石を使った杖なんだ」

「クリス、それだと杖の値段も高額になるのだわ」

「確かにエルの言うとおりだけど、一生使えるくらいの魔法の杖が良いと思ってさ。多少高くても希少な魔力石を探したい。それに教国は大陸一の魔力石の産地だから、探せば見つかると思うのだけど」

「うーん、沢山のお店を回りましたけど、お兄様の言う希少な魔力石を使った魔法の杖は、売っていませんでしたね」

「そうなんだよね。さて、どうしたものか……」


 僕、リゼ、エルの三人で悩んでいると、カルラがケーキを持ってやってきた。


「さあ、デザートを食べて気分転換っすよ」


 カルラが用意してくれたのは、ショートケーキを更に半分にしたくらいのミニケーキだ。

 沢山の種類が皿に並べられているのだが、小さくカットされているので、色々なケーキを堪能できて女性陣に大人気である。


 美味しそうなニオイにつられて、離れた所で新しい剣をウットリ眺めていたクラウも加わり、全員でカルラ特製のミニケーキを味わう。


 そんな中で最近リゼが始めたのは、ミニケーキを更に半分の大きさに切り分け、その一つを自分で食べて残りを僕に食べさせることだ。

 こうすることで、全種類のケーキをコンプリートすることが可能になるらしい。


「はい、お兄様。あーん」


 リゼが自分で使っているフォークに、半分こにしたケーキを刺して、僕の口に運んでくれる。

 しかも種類の違うケーキごとに毎回だ!


 なんという至福のひととき……

 

 リゼも幸せそうにミニケーキを堪能している。

 そして皆でケーキを完食すると、カルラが注目を集めるように立ち上がった。


「さあ、第二回ファッションショーを開催するっすよ! 今回は制服コレクションっす!」


 カルラが左手を腰にあてて、右腕を高々と掲げている。


「制服?」

「そう、制服っすよクリスっち! リゼたんも自分も学校の制服を着たことが無いっすからね。教国の古着屋で良さそうな物をゲットしてきたっす。ねー、リゼたん」

「ねー、カルラ。今日もお兄様をドキドキさせちゃいますね」


 リゼが微笑みながら右目を閉じて、僕にウィンクした。

 ああ、小悪魔モードのリゼも超絶可愛い!


「う、うん。お手柔らかに」

「じゃあ、リゼたん。着替えに行くっすよー!」

「はーい!」


 リゼがカルラと仲良く手を繋いで退室した。




 しばらくすると、カルラが先に戻ってきたようだ。

 左に曲がる通路の壁から顔だけ出して、こちらを見ている。


「じゃあ、行くっすよー! まずは冬服っす!」


 姿を現したカルラが、腰に両手を当てて真っすぐに歩いてくる。

 上はグレーのブレザー、その中に白いシャツを着て、エバーグリーンのリボンを蝶結びにしている。

 下はエバーグリーンのスカート、丈は膝上五センチメートルくらいだ。


 エルとクラウから『可愛いー!』と声援が飛んでいる。

 その瞬間カルラが破顔して、笑みが零れた。

 そして僕たちの目の前まで来ると立ち止まり、僕に投げキッスをした。


 うう、どういうリアクションをするのが正解なのか。

 僕が困っていると、それに満足したのか、カルラが少し移動して道をあけた。


 すると次にリゼが登場する。

 上はワインレッドのブレザー、その中に白いシャツを着て、リボンは茜色のチェック柄を蝶結びにしている。

 下は茜色のチェック柄スカート、丈は膝上五センチメートルくらいだ。


 エルとクラウから『天使……』と声が漏れる。

 僕も同意見だ。リゼの長く美しい銀髪が、ワインレッドに良く似合う。

 ミスコンがあれば、リゼがダントツで優勝するに違いない。


 そしてリゼが僕たちの目の前まで来ると立ち止まり、奇麗なカーテシーを披露した。

 エルに教えてもらい、今では完璧にマスターしている。

 僕、エル、クラウの三人が拍手で称えた。


 そしてリゼとカルラが再び仲良く手を繋いで退場していく。




 数分後、左に曲がる通路の壁からカルラが顔を出した。


「最後は夏服っす! クリスっち、覚悟しておいた方が良いっすよ!」


 不敵に笑うカルラが颯爽と姿を現した。

 上着は白地に襟が紺、水色のスカーフをリボン結びにしている。

 下は紺のミニスカート、いわゆるセーラー服だ。


「斬新なデザインなのだわ」

「見たこと無い形だが可愛いな」


 エルとクラウにも好評なようだ。


 そしてカルラは僕たちの目の前まで来ると立ち止まり、胸元のスカーフを緩めた。

 するとカルラのGカップの谷間がチラリと見える。

 ギャル系? ここでカルラが自分のことを『あーし』と言えば完璧だが。


 しかしカルラは再び投げキッスを選択してきた。

 二度も同じ手は通用しないと、僕は笑顔を返して余裕を見せてやる。

 するとカルラが少し悔しそうに唇を突き出した。リベンジ成功だ。


 そしてカルラが少し移動して道をあけると、リゼの登場である。


 上着は白地に襟が紺、赤のスカーフをリボン結びにして、下は紺のミニスカート。

 カルラと同じセーラー服だ。違いはスカーフが赤であることか。

 機関銃を持たせたら絵になりそうだ。この世界には存在しないと思うけれど。


「ギュッと抱きしめたいのだわ」

「お姫様抱っこしたい」


 エルとクラウもリゼが愛おしくて仕方ないようだ。


 しかしスカートが短すぎないか?

 これだと見えてしまいそうだが。

 するとリゼが歩くたびにスカートの裾が上下して、チラチラと白いものが見え隠れしている。


 こ、これは!


 いやいや、落ち着くんだ僕。

 どうせカルラの策略で、あれは白い水着だろう。

 僕だって日々成長しているのだ。もう騙されたりしないぞ。


 でも、リゼが白い水着を着ているのは、初めてのような気がする。

 そもそも持っていなかったような……


 ん? だとするとチラチラ見えているあの白い物体は……


「ちょっ、リゼ! 見えてる! 見えちゃってるよ!」


 僕が慌てて注意すると、リゼがその場で立ち止まった。


「大丈夫ですよ。私は、お兄様になら見られても平気です」


 そしてリゼは、スカートのホックを外してチャックをおろすと、そのまま手を離した。

 すると当然スカートは重力で落下し、純白の下着が丸見えになる。

 僕は慌てて両目を、両手の掌で隠した。


「お兄様、お願いですから目を逸らさずに私を見てください」


 リゼが僕に懇願している。

 ならば問題ないよね?


 僕は恐る恐る指の隙間からリゼを見る。


 するとリゼは上着も脱ぎ捨てたようで、上下白い下着姿だった。

 六年間リゼと一緒に暮らしてきたが、堂々と下着を見るのは初めてだ。


 なんだかドキドキして、顔が熱っぽく感じる。

 下着姿のリゼも超絶可愛いのだけど、なんとコメントしてよいのやら。

 

 あれ? なんだろうか、この違和感は?

 前世の僕の記憶と比べると、ブラの形状が違うような。


「リゼさんや、これって水着というのでは?」


 僕が質問をすると、女性陣が一斉に両手をあげて歓喜した。


「「「「大成功!」」」」


 ぐぬぬぬ、全員グルだったのか。


「お兄様、ドキドキしましたか?」


 リゼが満面の笑みで僕に問いかける。


「うん、ドキドキした」

「やったー!」


 リゼが皆とハイタッチして喜びを分かち合っている。


「ねえ、リゼ。白い水着って持っていなかったよね?」

「はい。今日のために新しく買いました」


 妹の弾けるような笑顔を見ていたら、注意する気も失せてしまう僕なのであった。


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