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チート能力「可能性は無限大」が人生を変える~超絶美少女な妹は第三皇子の僕が守ります~  作者: 愛輝磨生
第4章 臥竜鳳雛

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124/151

第124話 それぞれの成長

たくさんある作品の中から

見つけてくれて、ありがとうございます♪

 カーム教国を代表する鍛冶師であるロータルさんに、超レア魔物巨大ミーアキャットの死骸を提示したことで、クラウの剣を作ってもらえることになった。


「クリス、巨大ミーアキャットの死骸から、素材になる牙と爪のみを取り出せるかの?」


 ロータルさんの提案は当然である。

 工房の裏庭に全長五メートルを超える魔物の死骸を置いていかれたら、処分に困るだろう。


「少し待ってください。カルラ、解体をお願いできるかな?」

「かしこまりっす!」


 僕は収納ボックスから専用のナイフを取り出すと、カルラに渡した。

 すると彼女は、見事な手際で牙と爪を摘出していく。


「ほー、カルラは魔物の解体ができるのか。彼女の専門って、一体何なのだ?」


 バスラー隊長が僕に疑問をぶつけてきた。


「カルラは優秀な料理人ですよ」

「はあ!? カルラって料理人だったのか。冒険者パーティーに料理人が居るとか、さすが皇族だな」

「あはは……」

「クラウが護衛でカルラが料理人、だとするとエルの役割は何なのだ?」


 バスラー隊長が興味津々に、瞳をキラキラさせて聞いてきた。


「エルは軍師です」

「軍師? 戦場でもないのに? てか冒険者パーティーに軍師って、聞いたこと無いのだが」

「ああ、元々エルは僕とリゼの家庭教師だったんです。でも、あまりにも優秀だったので、僕が勝手に軍師と命名しました」

「ふーん、何か面白いなお前たち」


 バスラー隊長が微笑んで僕を見ている。


「しかしクリス、こんなレア素材どこで手に入れたのじゃ?」


 腕組みをしたロータルさんが、小首を傾げながら聞いてきた。


「えーと、デス砂漠でクラウが討伐しました」

「なんじゃと!? あの過酷な環境で戦ったのか?」


 ロータルさんがクラウの方を見て、目を見開いている。


「あんな灼熱の中で戦ったのは、アタシも初めてだ。討伐後に熱中症で倒れてしまったし。でも、旦那様にお姫様抱っこをしてもらって、幸せだった」


 クラウが両手を組んで、ウットリしながら虚空を見つめている。


「お姫様抱っこじゃと?」

「あー、色々大変だったってことです」


 クラウが妄想の世界から帰ってこないので、僕が適当にごまかしておいた。


「だけどクリス、デス砂漠でキャンプなんて難易度高すぎると思うのだが」


 迷探偵のくせにバスラー隊長が、鋭い疑問を投げてきた。

 リゼのことは秘密だし、僕の魔法もなるべく内緒にしておいた方が良いと思う。


「えーと、そのへんは国家機密なので言えません」

「むむ、国家機密だと。うーむ、さすが帝国だな。秘密兵器があるということか」


 難しい顔をしながらも、バスラー隊長が納得してくれた。


「クリスっち、牙と爪を全部取り出したっすよ」

「ありがとうカルラ。じゃあ、洗浄も済ませてしまおうかな」


 僕は土魔法で大きめの箱を作ると、水魔法を使いたっぷりの水で満たす。

 その中に牙と爪を風魔法を使って放り込んだ。

 そして箱の中の水を風魔法でかき混ぜて洗浄を済ませると、牙と爪を空中に持ち上げて温風で乾燥させる。

 すると、肌寒さを感じる裏庭に暖かな風が舞う。


「はい、完了。ロータルさん、素材をどこに置いたら良いですか?」

「工房の中に頼む」

「わかりました」


 僕は風魔法を使って、剣の素材になる牙と爪を全て工房内に運んだ。

 ふう、後は細部の確認をして終了かな。

 

 裏庭に戻ると僕は、巨大ミーアキャットの死骸を再び収納ボックスへ入れた。

 すると、バスラー隊長がジト目で僕を見ている。


「クリス、ちょっと待て。何だ今の魔法は? 土、水、風、火と四種類の魔法を使っていたよな? だとするとお前、光魔法と闇魔法合わせて全六種類の魔法が使えるのか!? そんなヤツ聞いたことがないぞ!」


 興奮したバスラー隊長が、目を血走らせて僕の両肩を掴んだ。


「あ……、えーと国家機密なので秘密にしてくれると助かります」

「かわった。秘密にすると約束するから、各魔法の適性を教えろ」


 鼻息を荒くしたバスラー隊長が、マジで怖いのだけど!


「……闇魔法B以外は全部Sです」

「なんだと! クリスお前、魔法の天才だったのかよ! ……お前ならアイツと……闇魔法SSのリュディガーと互角に戦えるかもしれないな」

「リュディガーって、バスラー隊長の幼馴染の?」

「ああ。だけど今の言葉は忘れてくれ。アイツは私が倒す。これは教国の問題だ。お前を巻き込むわけにはいかない」


 冷静になったバスラー隊長が、僕の肩から手を離した。


「ん? もしかして、デス砂漠で起きた巨大サソリのスタンピードを防いだ少年ってクリスか?」

「はい。でも討伐後に魔力切れで、気を失いましたけどね」


 僕が苦笑していると、バスラー隊長が首を横に振った。


「普通のヤツなら戦闘中に魔力切れを起こすだろうよ。……てことは、お前たちが新しく誕生したSランクパーティーなのか」

「はい、僕たちはSランクパーティー『インフィニティ』です」

「なるほど。でも、クリスに護衛は必要ないよな。だとするとクラウはリゼの護衛か! しかし、なぜこんな危険な旅に、リゼのような可愛い少女が同行せねばならんのだ?」


 マズイな、リゼのことは絶対に秘密だ。


「それは、私がお兄様と離れ離れになるのが嫌だったからです」


 リゼが僕の左腕に抱きついて言った。


「僕だってリゼと一緒じゃなきゃ嫌だよ」

「お兄様……」


 嬉しそうに笑みを零したリゼが、僕の胸に飛び込んできたので、僕はリゼをギュッと抱きしめた。


「なるほど、仲良し兄妹だったのだな。そうかそうか」


 どうやら信じてくれたようだ。

 最後にバスラー隊長が迷探偵ぶりを発揮してくれて助かった。

 まあ、嘘は言ってないので良しとしよう。


 その後ロータルさんと作る剣についての詳細を詰めたのだが、新しい剣ができるまでの間、ロータルさんの剣をクラウに貸してもらうことになった。

 クラウが言うには、これもかなりの業物らしい。


 そして剣ができるまで三か月くらいかかるそうなので、その間僕たちは能力上げに集中することにした。

 カーム教国の冒険者ギルドを順番に回って、魔物を討伐しまくるのだ。


 それから訓練開始一か月後には、僕の闇魔法がBからAに上がり、クラウの風魔法もBからAに上昇した。




☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 ロータルさんに剣の作成を依頼してから三か月が経過し、僕たちはカーム教国全ての冒険者ギルドを回り、再び首都アベリアに戻ってきた。


 途中で年越しを迎えて、皆が一つずつ歳をとっている。

 この世界では、一月一日に全員が一斉に一つ歳をとるのだ。


 現在は二月に入っており、寒さも厳しく外に居ると吐く息が白い。


 そして恒例のステータス確認を皆でするため、僕が複合魔法で作った平家のリビングに集合している。


「皆、三か月の特訓お疲れ様。ひたすら魔物を討伐する日々、こんなに濃厚な訓練は初めてだね。皆の目標が達成できていることを祈りつつ、まずはリゼから行こうか」

「はい! お願いします、お兄様」


 僕はリゼの右手に自分の左手を重ねて、僕の右手にはエル、クラウ、カルラの手が触れている。


【リゼット・ブレイズ・ファルケ】

 ファルケ帝国 第1皇女(大聖女) 12歳 女


 知力 92/95 (91から92へ上昇)

 武力 29/29

 魅力 100/100


 剣術 G/F

 槍術 G/F

 弓術 G/F

 馬術 G/F


 光魔法 SS/SS

 

 話術 S/S

 算術 A/S

 芸術 S/S

 料理 C/C


「お兄様、知力が92に上がりました」

「うんうん。リゼの場合、ほぼ能力が上がりきっているので、ステータス上は大きな変化が見られないかも」

「少し寂しくはありますが、仕方ないですね。でも、光魔法SSの新しい魔法を複数習得したので、いつか皆に披露したいです」

「うん、楽しみにしておくね」


 12歳になったリゼは成長著しく、背も少し伸びてAカップだった胸もBカップに迫る勢いだ。

 三年後15歳になり大人になったリゼは、どのような女性になっているのかドキドキである。


「では次、エルいくよー」

「クリス、よろしくなのだわ」


【エルネスタ・フォン・リートベルク】

 ファルケ帝国 リートベルク侯爵家長女(賢者) 16歳 女


 知力 99/99

 武力 48/53 (47から48へ上昇) 

 魅力 95/95


 剣術 F/F

 槍術 G/F

 弓術 G/F

 馬術 D/D


 火魔法 C/C

 水魔法 S/S (AからSへ上昇)

 

 話術 S/S

 算術 S/S

 芸術 S/S

 料理 E/D


「水魔法がSに上がっているのだわ!」

「エル、おめでとう。水魔法がAになってからは、巨大熊相手にも魔力切れせずに討伐できていたものね」

「ありがとう。そうなのよね、水魔法BとAでは雲泥の差があるのだわ。これからは全ての水魔法Sを使えるようにしたいから、引き続きよろしくねクリス先生」

「了解、全力でサポートするね」


 16歳になったエルは、最近ブラがキツイとよくつぶやいている。

 もしかすると、Hカップを越えていくのだろうか。

 こちらもドキドキである。


「では次、クラウいくよー」

「よろしく頼む、旦那様」


【クラウディア・フォン・オルレアン】

 ファルケ帝国 オルレアン伯爵家長女 16歳 女


 知力 43/60 (41から43へ上昇)

 武力 99/99 (98から99へ上昇)

 魅力 95/95


 剣術 S/S

 槍術 B/A

 弓術 G/B

 馬術 B/A


 風魔法 S/S (AからSへ上昇)

 

 話術 D/D

 算術 E/E

 芸術 D/D

 料理 F/D


「うおお、ついに武力が99に上がったぞ!」

「おめでとう、クラウ。水魔法もSに上がっているよ」

「本当だ! これで兄上と父上に勝てるかもしれないな」

「そうだね。でも、そのためには風魔法Sを全て使えるようにしないとね」

「ああ、これからも手取り足取り教えて欲しい。よろしく旦那様!」

「う、うん。よろしくね」


 16歳になったクラウは、外見的な変化は特にない。

 だが感じやすい彼女は、油断するとすぐに新しい扉を開けそうになるのだ。

 こちらは別の意味で、毎日ドキドキである。


「では次、カルラいくよー」

「よろしくっす!」


【カルラ・ミュラー】

 ファルケ帝国 平民 16歳 女


 知力 71/80 (70から71へ上昇)

 武力 53/54 (52から53へ上昇)

 魅力 90/90


 剣術 G/F

 槍術 G/F

 弓術 G/F

 馬術 D/C


 火魔法 D/D

 水魔法 D/D

 

 話術 B/A

 算術 C/B

 芸術 B/A

 料理 S/S (AからSへ上昇)


「ふおお、ついに料理がSになったっす!」

「おめでとう、カルラ」

「ありがとうっす、クリスっち。これで親父に一歩近づいたっすよ。更に精進して、絶対に親父を追い越してやるっす!」

「うんうん。頑張ってね、カルラ」


 16歳になったカルラは、最近ダイエットに夢中だ。

 毎日の料理中に味見をしてから皆と同じ量を食べているので、高級食材もあるせいか食べ過ぎてしまうらしい。

 でも毎日一緒にお風呂で水着姿を見ているけれど、元々スレンダーな彼女は、少しぽっちゃりしたところで太ったようには見えないのだ。

 それでもカルラは毎日室内で、腹筋を鍛える運動を中心に頑張っている。


「では最後に僕」


【クリストハルト・ブレイズ・ファルケ】

 ファルケ帝国 第3皇子(賢者) 13歳 男


 知力 99/100

 武力 76/80 (75から76へ上昇)

 魅力 99/99


 剣術 A/S (BからAへ上昇) 

 槍術 G/S

 弓術 G/S

 馬術 G/S


 火魔法 S/S

 水魔法 S/S

 風魔法 S/S

 土魔法 S/S

 光魔法 S/S

 闇魔法 S/S (AからSへ上昇)


 話術 S/S

 算術 S/S

 芸術 S/S

 料理 C/S


「お兄様、闇魔法がSになって全部の魔法がSになりましたね」

「うんうん。これで複合魔法の効果も上がるかもしれない。色々試してみたいかも」

「旦那様! 剣術もAに上がっているぞ!」

「そうだね、次は剣術をSにしたいかな。クラウ、これからもよろしくね」

「ああ、任せてくれ」


 13歳になった僕は身長もグングン伸びており、最近声変わりが始まった。

 男らしさに拘る僕としては大歓迎である。


 こうして大陸北方の国で僕たちは、寒さを物ともせずに各々が大成長を遂げたのだった。


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