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おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


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第51話 奴隷商会





 俺達四人ははまだマゼランの都に滞在していた。


サラミスの街では売っていない物があるそうで、女三人で買い物に出かけていった。俺はどうしようかな、そうだ、そろそろ煙草が切れそうだった。この街に煙草は売ってるかな、とりあえず俺も出かけてみるか。


俺は冒険者ギルドを出て商店街の方へ歩き出した。大通りを歩きながら色々と見て回る。この街は本当に色んな店がある。街の大きさを考えれば当たり前だが、ついキョロキョロ見てしまう。


そうして色々見て回っていると、なんと奴隷商の店があった。本当に色々な店があるな。


・・・奴隷か、俺が買うなら若い女性で戦闘もこなせる戦闘奴隷がいいな。もちろん、夜のお相手もして貰う感じなので、・・・奴隷っていくらぐらいするのかな?


俺の手持ちは金貨5枚に大銀貨が4枚、銅貨数枚といったところだ、金貨5枚で買えるかな。・・・別に今すぐ奴隷が欲しいって訳じゃないけど、・・・ちょっと覗いてみようかな。


俺は奴隷商の店の扉を開けて中に入る、なんだかドキドキしてきた、緊張しているのかな。まあそりゃあそうか、日本じゃ奴隷なんて即ポリスだもんな。


「いらっしゃいませ、ようこそお越し下さいましたお客様、本日はどの様なご用件でしょうか」


「あの~、すいません、ここは奴隷商なのでしょうか?」


「はい、当店の商いで扱っている商品は奴隷でございます」


何だかちゃんとした店だ。高級な店なんだろうか、お金足りるかな。店の人も対応が紳士然としているし、やっぱりお高いのかなぁ。


「すいません、見るだけでもいいですか」


「申し訳ございません、そういったご要望にはお答え出来かねます」


そりゃそうか、商品は人だもんな、そう簡単には見せてはくれないか。


「お客様、失礼ですがご予算は如何ほどでございますか」


「そうですねえ、・・・金貨3枚位で何とかなりませんか」


「申し訳ございません、当店の最低価格の奴隷は金貨20枚からとなっております」


金貨20枚!? 高い。・・・いや、やっぱりそれぐらいするものか・・・


「すいませんでした、俺にはやはり手が届きそうにありません、やめておきます」


「あ、お待ちください、お客様、金貨3枚でございますよね、どの様な奴隷でもよろしければございますが」


「え、金貨3枚の奴隷がいるのですか」


最低価格は金貨20枚って言っていたのに、えらく安いじゃないか、変な奴隷をつかまされたくはないんだけど。


「いかがされますか?」


「え~と、見るだけなら・・・」


「ではこちらへ、応接室へご案内いたします、どうぞ中へ」


「は、はい、お邪魔します」


商談スペースである応接室へと案内された。高級感漂うお部屋だ。


「こちらでお待ちください、すぐにご用意いたします」


店の人は部屋を出ていった、ソファーに座る、フカフカだ。


「失礼いたします」


メイド服を着た獣人の女の人がティーセットを持って部屋に入ってきた。


「お客様、紅茶とコーヒーとお水がございますが?」


「あ、コーヒーをお願いします」


「かしこまりました」


物凄く可愛い子だ。スタイルもいい。艶やかな毛並みも触り心地が良さそうだ。しかし、胸の所に値札のようなプレートを下げている。金貨50枚と書いてある。この子も商品だったのか、金貨50枚だとこれくらいの奴隷が買えるのか。


今の俺じゃあとても買えないな。ホントに金貨3枚の奴隷って何が出てくるんだ。コーヒーを啜りながら期待と不安に思っていると、店の人が部屋に入って来た。店の人は鳥かごの様な物を持っている、何かな、あれは。


「お待たせ致しました、こちらが商品になります」


店の人はテーブルの上に鳥かごを置いた。まさか鳥を売るつもりか? よく見ると鳥かごの中には、身長40センチぐらいの女の子が入っていた。背中には透明な羽が生えている、これはあれだ。妖精ってやつだよな。


しかしこの妖精は元気がない、両膝を抱えて体育座りをしている。


「こちらの商品は奴隷商仲間から、売れ残ったからと言って当店で引き取ったのですが、ご覧の通り何の役にも立たない妖精でございまして」


妖精が役に立たない? そんな事ないだろ。ゲーム、「ラングサーガ」では妖精は凄く役に立つ存在だ。


「本当に金貨3枚で売ってくれるんですか」


「はい、金貨3枚でお譲り致します」


これは買えという事だろうか、妖精が金貨3枚で仲間に出来るとは。


だけど、これはあれだよな。妖精ってのは本来自由に飛び回る存在だよな。このままって訳には・・・


「解りました、金貨3枚でこの妖精を買います」


「おお、本当でございますか、ありがとうございます、商談成立です」


俺はテーブルの上に金貨3枚を置いた。


「はい、確かに、それではこちらが隷属の指輪でございます」


「隷属の指輪? 何ですかそれは」


「この指輪を身に着ける事で、自分の奴隷に言う事を聞かせる為のマジックアイテムです」


「そうなのですか、では受け取ります」


「お客様にとって良い主従生活でありますように」


「ありがとう、それでは俺はこれで失礼します」


俺は鳥かごを持って奴隷商の店を出た。


ついに、ついに奴隷を買ってしまった。なんだか心が痛むような気がしてきた。しかし、奴隷と言っても妖精だが、あれだな。この子は自由にしてやろう。




おじさん散財しちゃったよ








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