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おっさん冒険者のキャラクターシート  作者: 愛自 好吾


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第30話 ファンナのお買い物





 サラミスの街の冒険者ギルドに帰還した俺達はギルドの受付カウンターにいた。


「それでは、薬草5束で100G、毒消し草が1つで30G、あとはマタンゴの討伐報酬300Gですね」


「ギルドカードを見せるだけでわかるものなのですか?」


「ええ、わかります、この魔道具で調べるんですよ」


そう言いながら、受付のおねえさんはカウンター横に置いてある魔道具をポンと叩いた。


「へ~、そうなんですか」


「ギルドカードも魔道具ですので失くさないようにして下さいね」


「解りました」


ファンナもギルドカードを見て、一言口に出した。


「だから登録にお金が掛かっているのですね、私も気を付けないと」


「それでは、報酬の430Gゴルドです、お受け取り下さい」


受付のおねえさんは、カウンターの上に報酬のお金を置いた。


俺はその報酬を受け取り、そのお金の半分をファンナに渡す。


「ありがとうございます、ファンナさん、ファンナさんの取り分の215Gです」


「あ、どうも、一日で100G以上稼いだのは初めてです、嬉しい」


ファンナは報酬を受け取り、笑顔で財布に仕舞った。


俺達は一旦ギルドの酒場のテーブルに着く、まだ外は明るいが酒でも注文しようかな。


「ファンナさんは成人していたんですよね」


「はい、あ、お酒飲みますか? いいですね、あ、だけど・・・」


「どうしました」


「初めてまとまった報酬を貰ったので、親に何かプレゼントを買って行こうかと思いまして」


「親孝行ですか、いいですね、親孝行は出来る内にした方がいいですよ」


親孝行か・・・お袋元気かな・・・


「そういう訳なので、私、お酒は遠慮しときます」


「それがいいですよ、じゃあ軽く昼飯でも食べますか、ここは奢りますよ」


「え、いいんですか、ありがとうございます、ご馳走になります」


よし、早速ウエイトレスさんに注文だ。


「すいませ~ん、ウエイトレスさん、Aランチ二つお願いします」


「は~い、ただいま~」


二人でランチを食べながら一応聞いてみた。


「どこで買い物するんですか」


「オール商会の道具屋です」


「ああ、スグ・オール男爵の」


「ええ、ちょっと前までは評判が良くなかったみたいですけど、最近すごく店が明るくなったって評判なんですよ」


「そうなのですか」


「元々品揃えも豊富で、いい物を扱っているんですよ、オール道具店は」


「へ~、俺も付いて行っていいですか、オール道具店に」


「別に構いませんよ、ジローさんも何か買うんですか」


「品物によりますけどね」


その後、ランチを食べ終わって食後の休憩をした後、オール道具店へ二人で行く事になった。




 大道りから少し歩いてしばらく経つと人だかりが見えてきた。


「あれがオール道具店ですよ」


あれか、立派な店じゃないか、ちょっとしたスーパーマーケットぐらいの大きさがある。店の中は人が大勢いる、賑わっているようだ。


「いらっしゃいませ~」


「こちらの商品はいかがですか」


「はい、間違いなくこれは上級回復薬です」


「お客様、こちらの服は新品ですよ」


何と言うか、店が明るいというより店員さんが明るい、みんないい笑顔をしている。スグ男爵が言うには従業員はみんな奴隷だと思ったんだが。あの時の鑑定奴隷の女の子もすごくいい笑顔で対応している。なんていうか、店員さんが明るいと店の中も明るく感じるな。


俺達も店の中へ入る。


「いらっしゃいませ、何かお求めですか」


店の人に声を掛けられて、ファンナが答えた。


「あ、え~と、フライパンとお鍋、それとお酒の葡萄酒ぶどうしゅを下さい」


「解りました、こちらへどうぞ」


ファンナさんは店員に連れられ行ってしまった。


俺は店内を見て回る、確かに品揃えが豊富だ、色々な物が置いてある。店員さんの表情を見ているとどうやら心から笑っている様だ。スグ男爵の奴隷達の接し方も随分と良くなった様だ、みんなはきはきしている。


・・・俺も何か買おうかな。店員さんに声を掛ける。


「すみません、ちょっといいですか」


「はい、何でしょうお客様」


「冒険用に小剣のダガーを探しているんですが」


「ダガーですか、それならこちらにあります」


案内されたのはダガーだけで何種類もあるコーナーだった。


「こちらの上の棚がマジックダガーの種類になります、下の棚が一般的なダガーになります」


「なるほど」


さっぱりわからん、みんな同じに見える。普通のでいいので下の棚のダガーを見る。一番安いので150Gする、いざという時の予備武器にしたいから300Gぐらいのやつを買う。


革の鞘と合わせて400Gだった、結構な買い物をしたな、暫くは無駄遣いできないな。


「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」


俺の買い物を済ませ、ファンナを捜す、店内をあちこち捜し、ようやく見つけた。


「ファンナさん、買い物は終わりましたか」


「ジローさん、はい、もう買いました、帰りましょうか」


「そうですね」


俺とファンナさんはオール道具屋を後にした。


店の雰囲気がいいと買い物も楽しくなるんだろうな。ついダガーを買ってしまった、ハンマー&ナックルで買えばまた違ったのかもしれない。




おじさん、買い物は嫌いじゃないんだよね












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