↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
32/38

31 教祖

〇慈愛の母。本殿。

 畳敷きの大広間。

 大勢の女性信者が正座している。

 そこへ育人と絵里香が乱入する。

千晶「あ、あなた方は!?」

 一段高い玉座に座る白装束の美少女、千晶(14)が怯える。

育人「あんたが千晶様か?」

 千晶の傍らに立つ神主姿の千晶の父親が怒って怒鳴る。

千晶の父親「ええぃ!誰か!この狼藉物を取り押さえろ!」

 女性信者達が一斉に立ち上がって、育人たちにつかみかかっていく。

 育人に触れた女性信者たちはたちまち衝撃を受け、大人しくなる。

 絵里香はエアガンで残りの信者たちを撃ち、次々と育人のガーディアンに変えてゆく。

千晶の父親「どうした?なぜ、そいつらを捕まえない?」

信者「私達にはできません」

千晶の父親「なにを言っとるんだ!?」

信者「私達にはできません!」

 千晶の父親、育人たちを指さし怒鳴る。

千晶の父親「お、お前たち、一体何者だ!?」

育人「喜べ!この教団、俺が貰ってやるぜ!」

千晶の父親「ふ、ふざけるな!」

絵里香「動かないで!」

 エアガンの銃口を千晶の父親に突き付ける絵里香。

千晶の父親「そんなモデルガンなんか出してどうした!馬鹿者が!」

絵里香「おっと!男はこっちの銃だったわ!」

 絵里香、拳銃を取り出すと千晶の父親を撃ち殺す。

 倒れる千晶の父親。

千晶「キャーッ!!」

 悲痛な叫び声をあげる千晶。

千晶「お父様!お父様!」

 父親の死体にすがりつき泣き叫ぶ千晶。

育人「絵里香。拳銃を使っても大丈夫なのか?」

絵里香「何がですか?」

育人「刑事でも保持してる銃弾の数はチェックされるんだろう?」

絵里香「この銃弾は三好巡査の物ですから大丈夫です。ピストル自殺に見せかけて殺した時に、ちょろまかしておきました」

育人「三好巡査って誰だっけ?」

絵里香「育人はそんな細かいことを気にしなくてもいいのですよ」

千晶「あなたたち、何て酷いことをするのですか!?」

育人「安心しろ!お前は今まで通り教祖をしていればいい。お前の父親に代わって俺がこの『慈愛の母』を運営してやる。今までも何百倍も大きな教団にしてやるから、お前の父親を草葉の陰で喜んでくれるぜ」

千晶「この悪魔!!」

 千晶が育人の頬を平手で叩く。

 育人に触れた瞬間、千晶の全身に衝撃が走る。

 たちまち、腑抜けのように大人しくなる千晶。

千晶「………あなた、お名前は……?」

育人「俺の名は育人だ。よろしくな!」

千晶「育人様………」

 手を差し出す育人。

 千晶がその手を取り、手の甲に口づけをする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。