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18 髪

〇女岩島小中学校、教室。

 原田 碧が呼ばれて育人の前に立っている。

 育人、自分の髪の毛を1本つまんで抜く。

育人「原田 碧ちゃん。これを持ってみて」

碧「えへへへ!藤原君、これって一体何の遊び?」

 碧、嬉しそうに手を伸ばしてて育人の髪の毛を指でつまむ。

碧「ウッ!?」

 碧の身体に衝撃が走る。

碧「…………藤原君!これ、貰ってもいい?私、一生大切にするからさあ!」

育人「ああ、いいよ」

碧「ワーイ!ありがとう!」

杏奈「身体から切り離された髪の毛でも変心効果がある……ってことかしら」

実可子「これなら育人の髪の毛を切って村にばら撒けば、たちまち同士が増やせますね!」

杏奈「……もっと試す必要があるわ」



〇同、保健室。

 あゆみと勝瀬 まりな、佐々木 果乃、紗雪姉妹の四人が待機している。

 そこに杏奈と実日子が入ってくる。

杏奈「勝瀬 まりなさん。ちょっと、これをつまんで」

 勝瀬 まりな、杏奈の持つ髪の毛を見て眉をしかめる。

まりな「えーっ!なに、それっ?ヤダー!きたなーい!」

実可子「何を言うの!汚くないわよ!」

 まりな、実可子の激しい剣幕に目を丸くする。

実可子「いいから、先生の言うこと聞きなさい!」

まりな「……なんでこんなこと…」

 まりな、ブツブツと文句を言いながら育人の髪の毛をつまむ。

 まりなの全身に衝撃が走る。

 まりな、目が泳いでいる。

杏奈「勝瀬さん。大丈夫?」

まりな「だ、大丈夫!」

杏奈「藤原君のこと、どう思う?」

まりな「藤原君!?藤原君に会いたい!どこ!?どこにいるの!?」

 まりなが暴れだしたので、実可子が肩を押さえる。

実可子「勝瀬さん、落ち着いて!育人君なら教室にいますよ」

 まりな、脱兎のごとく保健室を飛び出してゆく。


実可子「素晴らしいわ!例え目の前に育人がいなくても、彼の身体の一部分に触れたら変心するのよ!」

あゆみ「これなら世界征服も夢じゃないですね!」

 小学生の佐々木 果乃と紗雪姉妹が不思議そうな顔で大人たちを見ている。

実可子「この子たちはどうしますか?」

杏奈「そうね。秘密保持のために、私たちの同士にしときましょ」

 杏奈、育人の髪の毛を小学生の佐々木 果乃、紗雪姉妹の前に出す。

杏奈「あなたたちも、この髪の毛に触れてみて」

 果乃、紗雪姉妹が髪の毛に触れる。

果乃「なに、これ?」

紗雪「つまんない!」

実可子「えっ!?変心しない!?」

あゆみ「(杏奈の方を見て)先生!?二人が幼いから?まだ、子供だから?」

杏奈「……」

 顎に手をやり、考え込む杏奈。

杏奈「実可子先生!今すぐ教室に言って、育人の髪の毛を貰って来て!」

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