第1章:2.3 慌乱の蔓延:地下室から地上へ引き裂かれて
幼い頃から共に育ってきた五人の阿吽の呼吸が、この極限の瞬間において遺憾なく発揮されていた。
無駄口など一つもなく、取り乱して責任を押し付け合うような無様な姿もどこにもない。
手渡し、積み込み、押し込み、隙間を埋める。
わずか一分半にも満たない時間の中で、特大カート二台分の物資は、救急箱やイソジン、綿棒、カップ麺のケースに至るまで、この旧型SUVのありとあらゆる隅っこへと過不足なく詰め込まれた。
後部座席には、三人の少女たちがぎりぎり肩を並べて身を寄せ合えるだけの狭いスペースだけが辛うじて残された。
そして、闕恆遠が腕を伸ばし、バックドアを一気に引き下ろそうとしたその刹那――
キキキッ――ギギギィッ――!
極限まで甲高く耳障りなタイヤの激しい空転スリップ音が、もうもうと立ち込める白煙とともに、目と鼻の先にある駐車場の出口精算機付近から突如として爆発した!
五人は同時に弾かれたように顔を向けた。
福林路出口へと続くスロープの手前で、フロント部分を無残にへこませた一台の白いセダンがいた。その運転手は、すでに完全に正気を失っているようだった。
トークンを読み取らせる気も、カードをかざす間を待つ気も微塵もなく、前方の自動精算機が赤い拒絶のランプを灯していることすら意に介していない。
ドォン!
エンジンの回転数が一瞬にしてレッドゾーンへと跳ね上がった。白い車体が激しく震え、マフラーから黒煙の塊を吐き出しながら、制御を失った狂牛のように出口の黄色と黒のセンサーバーへと真正面から突進した!
バキィッ――! ガシャン!
耳の奥に突き刺さるような鈍く生々しい破壊音とともに、アルミ合金製の長い遮断桿が、車体の突撃を受けてへし折られた。
へし折れたバーは暴走したプロペラのように回転しながら宙を舞い、脇の精算ブースの窓へと容赦なく激突して、強化ガラスの一面を蜘蛛の巣状に粉々に砕き散らした。
ピィ――ウゥゥ――! ピィ――ウゥゥ――!
精算システムが物理的に破壊されたことで、防犯警報器が鼓膜を聾する凄まじい悲鳴を上げ始めた。狂ったように点滅する黄色の回転警告灯が、薄暗い地下室全体をおぞましく斑に照らし出していく。
その白いセダンは減速する素振りすら見せなかった。車体の下に巻き込んだ防護用ゴムブロックを引きずりながら、コンクリートの路面を削り上げて鮮烈な火花を撒き散らし、地上へと続く急勾配のスロープを轟音とともに駆け上がっていった!
「うおおおっ!」
「突破したぞ!」
「あいつに続け!」
後ろの通路で立ち往生していた数台の車が一瞬で血眼になった。耳を聾するほどのクラクションを鳴らし散らし、マフラーから轟音を吐き出しながら、まるで屠殺場から先を争って逃げ出そうとする獣の群れのように、あの白いセダンのテールに食らいついて壊れた出口スロープへと狂ったようにアクセルを踏み込んだ。
「乗れ!」
闕恆遠は怒号を上げ、両腕を振り下ろしてバックドアを「ドカン!」と激しい音を立てて叩きつけ、ロックした!
悦清禾、千慕羽、玥映嵐は一切の躊躇なく、素早く後部座席へと身を滑り込ませた。
三人の少女たちは肩を寄せ合ってぎゅっと密着し、着込んだダウンジャケットやウールコートが互いに押し潰され合う中、玥映嵐が乗り込むなり即座にドアを強く引き寄せた。
伊凝雪は無駄のない身のこなしで助手席へと滑り込み、背手でドアを閉めると同時に、その指先でドアパネルの集中ドアロックスイッチの準備ノッチを的確に押し込んだ。
闕恆遠は一足飛びにノーズを回り込み、運転席のドアを引き開けて飛び込んだ。
バタン!
ドアが重々しく閉ざされる。
闕恆遠の最初の動作は、右手で集中ドアロックのマスターコントロールを一気に押し込むことだった!
「ガシャン」と四枚のドアから一斉に重厚な金属の施錠音が響き渡り、車全体のすべてのドアが完全にロックされ、外の排気ガスと罵声、けたたましい警報の狂乱をフロントガラスの向こう側へと完全に遮断した。
「全員シートベルトを締めろ!」
闕恆遠は鋭く言い放ち、左手でシリンダーに差し込んだ鍵を一気に捻った。
キュル、キュル、キュル……ズドドォン!
セルモーターの重い振動のあと、この古いSUVのエンジンはようやく低く唸りを上げ、力強く息を吹き返した。
メーターパネルの針が一斉に跳ね上がり、燃料計の針は台北で満タンにしてきた四分の三の目盛りをしっかりと指している。
闕恆遠は右足でブレーキを力強く踏み込み、右手で流れるようにシフトレバーをパーキングからドライブへと引き込み、左手でサイドブレーキのレバーを押し下げた。
「しっかり掴まってろ!」
闕恆遠は両手でステアリングを一気に左へとフルロックまで切り込み、右足でアクセルを床まで踏み抜いた!
古いSUVのタイヤが冷たく湿った樹脂フロアの上でキュルッと短い悲鳴を上げ、車体は何百キロもの物資と五人分の重みを載せたまま、まるで黒い野獣のように駐車スペースから一気に飛び出した!
闕恆遠は、本線の車道を奪い合って団子状態になっている車列の後ろに追従する気など毛頭なかった。柱と非常階段の間に生じた死角を的確に突き、側面のバックヤード用補給動線へと車体を滑り込ませる。
古い車体のサスペンションがコンクリートの継ぎ目を越えるたび、鈍い突き上げの振動を返してきた。闕恆遠の双眸は極限まで研ぎ澄まされ、警報の赤い閃光と飛び散る火花に照らし出された出口の急坂を、射抜くように凝視していた。
前方では、銀色のワンボックスカーが曲がりきれずに右前輪を縁石に乗り上げて立ち往生しており、ドライバーが冷や汗を流しながら狂ったように空転するアクセルを踏み煽っていた。
「恆遠兄!」
「右に隙間がある!」
「抜けられるよ!」
玥映嵐は前席のアームレストに身を乗り出し、息せき切って叫んだ。
「しっかり掴まれ!」
闕恆遠は低く吼え、減速する素振りなど微塵も見せなかった。
右足はブレーキを踏むどころか、逆にアクセルペダルをさらに半インチ深く踏み抜いた!
ステアリングをミリ単位で微調整する。古いSUVの右サイドミラーは、ワンボックスカーの車体を紙一重でかすめ抜け、タイヤが路面に散乱した遮断桿の金属破片を容赦なく踏み砕いた。耳障りなガガガッという金属の軋み音を撒き散らしながら、車体は強烈な慣性を味方につけ、まるで発射された砲弾のように轟音を上げて地上へと続くスロープを一気に駆け上がっていった!
重苦しい排気音が、閉ざされたスロープの斜面の中で狂おしく共鳴する。
五人の身体は、強烈な加速のGによってシートバックへと深く叩きつけられた。
視線の先では、地下一階の淀んだ、薄暗く赤い光が点滅する地下の世界が、凄まじい勢いで背後へと遠ざかっていく。
そしてスロープの切れ目には、小雨と鉛色の濃霧に覆われた、あの鈍く冷たく陰鬱な外の光が、フロントガラス越しに瞬く間に広がっていった!




