閑話 猫
「ニャー」
猫か。物乞いの目だ。やはり生物たるものこのようなことも厭わないのだろうか。
「可愛い」
ぽつりと零した言葉は、宝石王たちを絶句させていた。
あるものは、ありえない、と。
あるものは、こんな一面があったとは思わなかった、と。
そして、一部の宝石王、特に男性陣に刺さった。
――性別はないが、色濃く男性の特徴があるということだが。
何が刺さったなんて、そんな唇が裂けても言えませんわな。
ははは。
少しばかし時間は遡る。あれはなぜか聖域内なのにも関わらず、猫が生きていたということでまずは目に留まった。そして今がこれである。
………
……
…
「君たちは死んでもらうことにした」
「「「「「「???」」」」」」
「まさ――」
「そうだね、私、僕は神の半身。いや片割れとでも言おうか」
フェアマセトは恐怖し、キュリアスは心酔する。
「あなた様に消されることを、心より感謝しておりますッ!我が神自ら直々に手ほどきされるとは、消されても幸せです!」
フェアマセトが肩が竦み、口からカチカチと歯が鳴る。
身体はガクブルと痙攣する。
二人が対照的である。
「ただ死んでもらうといっても、期間は宇宙が終わる直前だ」
「「「「「「!!!」」」」」」
神の片割れの御身は一拍おいて答えた。
「我にそれまで忠誠を誓ってくれるな」
「「「「「「我が神よ。この身が朽ち果てるまで忠誠を誓います!」」」」」」
――神の片割れとは……?




