↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
4/17

「成神」


「くそ……あのクソババア……」

夏凪は芝生の上に死に体でひっくり返り、休みながら夕への悪態を吐いていた。

「誰がクソババアだって? 僕はまだ16歳だよ。今の人間はこんなに体力が落ちてるわけ?」

夕は夏凪を見下ろし、呆れたように首を横に振った。

「薫先生がトレーニングされてた時は、何回くらいやってたんですか……?」

粟冬は地面に倒れていた夏凪を引きずり起こし、近くのベンチに座らせて休ませた。

「薫? あいつは基本500回だね。たまに師匠の機嫌を損ねた時は、1500回まで跳ね上がってたよ」

夕はスポーツドリンクを二本、夏凪と粟冬に放り投げた。その話を聞いた夏凪は、危うくボトルを取り落としそうになった。

「三倍じゃねえか、一体何をしでかしたんだよ」

夏凪はドリンクを数口一気に流し込み、口元を拭った。

「………………」

夕は沈黙した。

「なんで黙るんだよ」

「知らない方がいいこともあるんだよ。特に君たちにとって尊敬する人物ならね。幻想を壊したくないし」

夕は視線を逸らした。

「一体何をやらかしたんだよ……」

夏凪は力なく呟いた。

「あの……師匠、一つだけ聞いてもいいですか? 質問のチャンスは終わったって言われましたけど……」

粟冬が顔を上げて夕を見つめた。

「礼儀正しい子は嫌いじゃないよ。聞きなよ」

夕は向かい側のベンチに腰掛けた。

「人が死んだ後、本当に神になるんですか?」

粟冬の真剣な眼差しに、夕は眉をひそめ、顎に手を当てて考え込んだ。

「……」

——……………………………

夕の沈黙に、粟冬はがっかりしたようにうつむいた。

「神になる……そういうこともあると思うよ、僕はね」

夕は自分の考えを口にした。

(神成る、か……そんなこと、ほんの一握りの人間にしか成し遂げられない。何しろ、僕だって一度しか見たことがないんだから)

まるで夕の心の声が聞こえたかのように、粟冬は驚愕してバッと顔を上げた。しかし夕はさらに思考を巡らせていた。

(師匠に聞いてみるべきか……いや、あの師匠が話してくれるとは思えないな。……まあいい、やめよう)

「この件に関しては僕もはっきりとは言えない。でも、可能性はあると思っているよ」

夕は粟冬に視線を戻した。

(この子には曖昧な答えしか返せなかったけど、まさか『見たことがある』なんて言えないしね……他人に知られたら面倒なことになる……)

「ありがとうございます、師匠」

粟冬は微かに笑みを浮かべて夕にお礼を言った。

「今日はここまでにしよう。これ以上やったら、どこぞの誰かさんが持ちそうにないしね」

「あぁ!?」

夏凪がイラついた様子で立ち上がった。

「じゃあ、何か食べてから帰りませんか?」

粟冬は夏凪の袖を引いて落ち着かせるように促した。

「師匠、何が食べたいですか?」



「僕は海鮮が食べたいな」

「お刺身なんてどうですか?」

「俺は焼き肉がいい!」

「それは明日にしよう」

「よし、決まりだ! 案内しなよ、ガキども」

「俺より年下のくせに! 大人のフリすんじゃねえ!」


翻訳ツールを使っているので、間違っていたら教えてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。