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追放された鑑定士、世界の“バグ”が見えるようになった 〜無能扱いされた俺だけが、この世界のエラーメッセージを読める〜  作者: まままま


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ERROR 08 報告

ERROR 08 ギルドと評価



「……終わったな」


下水路を出たルクスは、小さく息を吐いた


「遅い」


「うるせえ」


横を歩くヴェルカは相変わらずだ


手の中には、あの黒い結晶


「それ、どうする」


「一応報告はするけど……全部は見せない」


「なぜ」


「面倒になるからだ」


ヴェルカは少し考えてから頷いた


「合理的」


「だろ」



ギルド


扉を開けると、いつもの喧騒が広がる


受付へ向かう


「依頼完了した」


受付嬢が顔を上げる


「お帰りなさい、ルクスさん。結果は……」


「下水路の魔物は全部処理した」


「全部……ですか?」


「ああ」


一瞬の沈黙


「確認しますので、少々お待ちください」


奥へと消えていく



待っている間


ヴェルカは周囲を見ている


「……弱い」


「言うな」


「事実」


「聞こえたら揉めるからやめろ」


「問題ない」


「ある」


ルクスは軽く肩をすくめる


そのとき


ふと、さっきの戦闘を思い返した


(群れ全体にかかる補正、あの変異体の暴走……)


手の中の結晶を軽く握る


(確実に広がってるな)



受付嬢が戻ってくる


「……確認できました。本当に、全て討伐されています」


「そうか」


「正直、その依頼は複数人前提だったんですが……」


視線がルクスとヴェルカに向く


「二人で?」


「まあそんなとこだ」


「……報酬に加えて、追加で評価ポイントが入ります」


「評価ポイント?」


「はい、一定以上で受けられる依頼が増えます」


「なるほど」



手続きを終え、ギルドを出る


外の空気


「……やっぱ広がってるな」


「何が」


「バグ」


ルクスは結晶を見ながら言う


「魔物だけじゃない。環境ごとおかしくなってる」


「壊れている」


「そういうことだな」


少しの沈黙


ヴェルカが言う


「なら、壊れている場所に行けばいい」


「シンプルだな」


「効率がいい」


「まあ間違ってない」



「原因は分からないけどな」


「問題ない」


「お前な」


ヴェルカは少しだけ考える


「壊れているなら、直せばいい」


「簡単に言うな」


だが、その通りでもある


──


その頃、別のダンジョン


勇者アルドは剣を構えていた


「……来るぞ」


目の前の魔物が唸る


本来なら問題ない相手のはずだった


だが


「っ、硬い!」


剣が思ったより通らない


「おかしい……」


ミリアが魔法を放つ


直撃


だが


「威力が落ちてる……?」


「なんでだよ!」


ガルドが叫ぶ


連携が微妙にズレている


タイミングが合わない


「一度下がるか」


セラが言う


だがアルドは首を振る


「いや、いける」


そう言って踏み込む


だがその判断は、わずかに遅れていた



「ぐっ……!」


アルドが弾き飛ばされる


「アルド!」


セラが回復魔法を使う


だが


「……回復量が低い?」


「は?」


明らかに足りない


「なんだこれ……!」


焦りが広がる


今まで当たり前だったものが、微妙にズレていく


「……一旦退く!」


アルドが叫ぶ


今度は迷わない


だがその判断の遅れが、確実に積み重なっていた


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ルクスさんやりますねえ!
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