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鼓星  作者: 吉川元景
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厳島の戦い―隆景との再会

雨が上がり、勝どきが聞こえる。

ああ勝った…良かった…

元就様は?春様は?景様は?と関わってきた人達の顔が浮かぶ。

厳島の戦いは勝ち戦になったという史実は守られた。だけど私のせいで歴史にズレが起きて亡くなったり傷ついたりしていたらどうしよう。

不安で息が浅くしか吸えない。

そこに泥にまみれた景様が姿を現した。

泥にまみれていても景様は変わらない目で私を見つめ、目を細めた。

景様……! ああ、景様……!!

「名前を呼びたい衝動」が駆け抜けたけれど、動けなかった。

周囲には赤川殿や国司殿、そして多くの将兵が勝利に沸き、景様の報告を待っている。ここで「景様!」と駆け寄るわけにはいかない。

ただ深く、深く頭を下げた。

「……小早川様、御無事のご帰還、心よりお慶び申し上げます」

声が震えないように、精一杯の「毛利隆元の小姓としての挨拶」を絞り出す。

それに景様は

「雛殿もご無事でなにより。」

と改めて目を細めながら言った。

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