???
目が覚めても、目を開けてる訳じゃない。こうして横になってるだけ。自分でも起きたって言うのかどうか疑問に感じるけど、まあいつもこんな感じ。結局、何かする時までずっとこうしてる。
……何か、気配を感じる。異界への扉が現れたような音はしなかったけどな。……いや、女神に関しては扉が無くても来られるんだったな。
薄目を開けてみると、案の定女神が仰向けに寝る俺の顏を覗き込んでる。
「……どうした……」
「…………」
やけに静かだな。
起き上がって女神を見ると、何か違和感を感じる。
……服の裏地が濃紺色だ……
それになんか……なんだ? 雰囲気も顔付も違うような……
「女神……だよな?」
「巻き込まれた? それとも……別の縁?」
「……え? なに?」
「意図したイレギュラーの追加……あなた、選ばれたのね」
「女神じゃない……?」
髪型も少し違う。でも……何故か女神の雰囲気も感じる。それに……なんなんだ、不思議と逆らうとかあしらうとか、そういう事をしようって感情が湧かない。
空気は重いのに、かけられた言葉に答えてしまう。
「これから先は今までのような日常は望めない。ここまで見続けてきた安寧とは無縁になる。笑う事は叶わないかもしれない」
「……え……今までって」
「お前には言ってない。全てが終わるまで、望まない運命や悲劇を目にする事になる。それでも結末はあなた達の望む物になると思う」
「……何の話だよ……」
「この円環が繋がる頃には全てが見えて、全ての意味が解る筈。あなたはどこで目を閉ざしてもいい、その権利がある。幸福や受け入れられる運命を留めてもいいし、望む世界を観測しに行って満足してもいい。それは賢明な判断よ」
女神に似たその存在は一しきり語ると、ゆっくりと立ち上がり、俺に手をかざして続けた。
「おやすみ。また、ここに戻ってきたらあの子をよろしくね」
頭の中で女神の歌声のような声が聞こえた。
ぬるま湯に浸かって寛ぐような感覚と意識が抜けていくような感覚がして…………
「なりた!」
………………ん……
「……女神……」
「なりた! 見て! 山に何か咲いてる!」
窓の外を見て何かに興奮してる……
いつもの女神だ。あれは……夢?
「桜」
「さくら? 綺麗……なんだか愛を感じる色ね」
「玄関開けてみ、庭にもあるよ。……なぁ」
「ん?」
「その服……裏地が全部青いのもあるの?」
「……どうしてそんな事を聞くの?」
「いや……」
「気紛れな者にあなたの時間を使わないで」
「え? ……うん……」
「ねぇなりた! 皆も連れてきていい?」
「いいけど騒ぐなよな」
女神の雰囲気が変わった気がした。なんだろう、あの夢の中の女神みたいな……
よくわからないけど、女神は俺が見たものの正体を知ってる気がする。それと同時に、知られたくない、知ってほしくないって感じもした。
……女神が家に来るようになってから、変な事が起きたり……いや、起こされたり、変な人に会ったりする事は多かった筈だけど……
なんだろうな……あの女神が妙に記憶に残って頭から離れない。
「……なりた、ちょっと頭に触れてもいい?」
「え、何すんの?」
「いいから」
女神がそっと頭に触
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「大丈夫よ、テレシアちゃんとかオルにも見せてあげたいの!」
テレシアちゃんはいいとして、魔王が興味を示すかね。釣りとか好きだから意外と花見とかも好きか?
…………一人二人と増えていく来訪者が皆して料理やお菓子を持っている所を見ると、今から始まるであろう事は分かる。
冷凍のたこ焼きでも出してやろ。




