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女神がきたりて  作者: 阿能比等
最終章
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40/53

さよなら


 はぁ……

 朝っぱらから頭痛が酷くて……あれ、あの……はぁ、あくびが止まらねぇ。

 あれだ、完全に風邪を引いたな。


 おかしいとは思ったんだよなぁ……

 なんか……バイト中も足が思ったより上がってないのか何もないところで躓くし、今日ほどじゃなかったけどたまに軽い頭痛はあったし。

 休日を療養で潰すのはもったいないけど、仕方ないよなぁ……


 たしか、今日は……あの……はぁ……頭が回らねえ。あれだ、収穫祭の準備かなんかで女神は来ないって言ってたな。

 丁度いいんだか悪いんだか。いたら、こき使ってやるのに。



 止まない頭痛とあくびを抱えながらのそのそと台所に向かい、冷蔵庫を開けると中には昨日までは無かったサンドイッチと小さなサラダが一つの皿に乗っていた。

 冷気に当てられてちょっと乾いてる。


「あーあ……ラップかけねぇから」


 これは……女神か? それとも……あの子……あの……テレシアちゃんか? どうやら俺が目覚める前に来てたらしい。

 このタイミングでこれはありがたい。

 栄養剤とスポーツドリンクか何か買ってくるか。

 とりあえず一つ食べたいけど、寝起きで乾いた口と喉で食べたら死ぬ。

 

 

 はぁ……怠いな。


 まだ温かい布団に再び座り、熱を測るとあまり見たくない数字が体温計に表示された。


 このまま寝た方がいいのかね、これ。

 なんか、今すぐ吐きそうって訳でもないけど胃が気持ち悪いし。

 ……いや、ちゃんと食べてからしっかり水分とって寝よう。ここで気を抜くと悪化して後に尾を引くわ、絶対。


 気合を入れて、すぐにでも休みたい願望を振り払うように思い切り立ち上がったその時だった。



「ゔぉっ‼」


 頭を貫くような衝撃と鈍く強烈な痛み。

 痛ぇ……誰……かに……殴られ……


 濁って消えていく意識と、経験した事のない激痛のせいで、おれをなぐったあいてすらみることな


 

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