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【番外編完結】「醜い」と嫌われた豚令嬢、三年後に元婚約者に嫁ぐことになりました ~ただし離婚前提です~  作者: ボボブラ汁
第一章 本物の婚約者になってみせますわ!

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王太子とご対面

すみません、間違えて投稿済みのところに貼っちゃった

(´>∀<`)ゝ

 ヒューバート様は、殿下の前にわたくしを連れていかれました。


 王太子殿下とお会いするのは、本日が初めてです。


 わたくしが入学する時に、入れ違いでご卒業されたからでもございますし、そもそも王族に拝謁する機会のある王宮のパーティーに、平民出身の新興貴族は出席できません。


 デビュタントを迎えてもお目にかかれないなら、おそらくこれが最初で最後の機会になるのではないでしょうか。


 いえ、そうはならないためにも──わたくしは、どうにかしてヒューバート様と結婚しなければ!


「殿下、そしてご来場の皆さま。今日の良き日に、もう一つ嬉しいお知らせがございます」


 ヒューバート様が声を張り上げ、殿下の前にわたくしを優しく押し出しました。


 王族特有なのでしょうか。関心の薄い視線が、わたくしに注がれます。


 ヒューバート様ほどではございませんが、美しく整ったその容貌に、訝しげな表情が浮かびました。


「僕は、こちらのステイプルトン家のシンシア嬢と、結婚の約束をいたしました」


 シーンという沈黙の後、ざわっと会場がざわめきはじめます。わたくしは衆目にさらされ、緊張に身をすくませてしまいました。


 殿下が目を丸くしてソファーから立ち上がりました。そしてなんと、わたくしに近づいてきたではございませんか。


 再び会場が静まり返ります。


 わたくしは慌てて足を引き、腰を屈めて優雅に頭を下げました。


 どうしましょう、祝福を授けてもらったら、どうお返しすればよいのかしら。上流階級のマナーは学んでおりますが、噛み噛みになってしまうに違いありません。


 殿下はいつまで経っても声をかけてはくださいません。わたくしは頭を下げたまま、殿下の足元を見ておりました。


 わ、わたくしから話しかけてよろしいんでしたっけ?


「ヒューバート、どれが婚約者だ?」


 殿下の抑揚のない声が、会場に響きわたりました。


 ヒューバート様は、誇らしげにわたくしを引きよせます。


「殿下、こちらのシンシア嬢です」


 王太子殿下の沈黙が続きます。


 脂汗が出て、動悸が早まりました。な、何かしら……。


「顔を見せよ」


 やっとお声がけがあり、わたくしはようやく顔を上げることができたのです。


「ステイプルトン家……多くの事業を手がけている、あの?」


 殿下がつぶやきました。わたくしはハッとしました。


 身分が違うと非難されるのでしょうか。でも昨今は身分違いの恋愛だって、珍しくはございませんし──。


「シンシア嬢と申したか?」


 わたくしの顔をまじまじとご覧になり、殿下はどうやら困惑しているようでした。


「は、はい、お初にお目にかかります。殿下におかれましてはご機嫌麗しゅう──」

「ヒューバート、君はこの豚と結婚すると申すのか」


 どっと会場が沸き立ちました。大爆笑です。


「え? え??」


 どうやらわたくし、笑われているようです。な、なぜ?


 ただ殿下ご自身は、笑ってはいません。ものすごく真面目におっしゃいました。


「一体どんな弱みを握られている?」


 クライヴ兄様が、悪鬼の形相で飛び出してこようとし、ミラベルがしがみついてそれを止めるのが視界の端に映りました。


 ナイスですわ、ミラベル。王族を殴ろうものなら、不敬罪で投獄ですわ!


「殿下! 愛するシンシア嬢に謝っていただきたい」


 ヒューバート様が憤慨しておっしゃいました。しかし殿下は両腕を広げ、肩を竦めてみせます。


「だって、どう見てもピンクの豚ではないか」


 落ち着いて、ヒューバート様!


「僕は弱みなど握られていません! こんなに可愛らしい娘は他にいないでしょう? 殿下だってペットのミニブタを、溺愛していたではないですか!」


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