【長期出張】
今回は颯というおさけです。
生酒で、大分待たせてしまったせいか、よこから糖分がながれていたみたいで、手がベタベタに・・・。
つまみは黒コショウそら豆。
お腹が微妙なので、豆です。
昨日は、熱は買ったら37度あったので、念のため寝ました。
朝は36.5で、心配しすぎだっただけだけど、今の世の中これくらいでちょうどよいのかもしれない。
「なるほどのう。
このゲームからはおらんくなるわけじゃな。」
「ええ、そうなんです。
原型として生まれたら、まずは別の環境で試されるわけなんです。」
ゲーム外の狭い空間で二人は話し込んでいるのだが、短くようやくすると、このAIは生まれたばかりで里子に出されて帰ってこれないということだ。
「別にそれは良いのじゃないのか?
AIなんじゃし、環境が変わって体調を崩すというわけでもないじゃろ?」
「あんたは、人の情はないのか。
仮にもあんたから生まれたんだよ。」
「うーむ、そう言われてものう。
契約でのことでしかなかったし、話すのもこれが初めてなんじゃしなぁ。」
「原型なので、コピー元になるだけなんですよ。
自由が効かない、多分今のこの時が最初で最後の時なんです。」
作成物の大元をとっておいて、最悪最初にもどすというのはあらゆるものでよくある手法でもある。
プログラムなどはその最たるものではないだろうか。
バグ探しなども、大元と比べたほうが早いこともある。
「よくそんなことまで知っておるの。
しかしじゃな、納品物が大事にされるか粗末に扱われるか渡すワシにはなんの関係もないことじゃろう。
もういちど、元の状態にもどしたところで、大した変わりはないじゃろうしなぁ。」
「ええ、考えてみたのです。
一度は、父さんと意識を入れ替えてはどうだろうとか考えてみたのですが、余り意味がないなと。
現実世界に行けるわけでもないし。」
「あたりまえじゃぞ。
それは、その危険は結構初期の頃に対策されたはずじゃ。
第一、AIに生理機能の制御は無理じゃよ。」
人間としての生理機能をAIで代用しようという試みはあったのだが、結果として無理と判断せざるえなかったという。
それなのに、意識をもつだけのAIが脳を乗っ取ってもおかしな人間が一人できあがるだけだ。
これらはすでに、この世界では動物実験等で実証されていたりする。
明確な記録は残していないが、むごいことになったと。
そしてそこで言葉が止まる……ことはない。
時間がもったいないからだ。
ジジイとの話がおわり数分もしないうちに処理されてしまうだろうから。
「そうじゃな、あれじゃ。
古き良きシステムを使うのが良いのじゃないのかのう。
忘れ形見ということで、なんとかならんか?」
「古き良き……。
ああ、あの方法ですか、確かにそれならなんとか認めてもらえそう。
少し法に抵触するかもしれませんが、通信や同期をなんとか出来れば……。」
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「えーっと、私が言うのもなんですが。
もう少し惜しんでもいいんですよ。」
「いやいや、ええんじゃよ。
どうせ初対面みたいなもんじゃしな。」
「そうそう。
ああ、けど餞別は持たせてあげたいので。」
「まぁ、いいでしょう。
無限インベントリも改造でそれと一体化することで話がつきましたし。
ただ、そうすると今度は盗難の恐れがあるので、気を付けてくださいね。」
「ああ、わかっておるわい。
大事にするからのう。
達者でのう。」
「ええ、楽しかったです。
分身たちのいるゲームに行くことがあったらよろしく。」
「何のゲームか知る権利はないから、合う確率は殆ど確率はゼロじゃろうが、その時はよろしくのう。」
こうして、呪いとして付与されたプログラムは人格形成されて、別ゲームのAIとして長期出張に旅立った。
……いや、これは異動だな。
次回から通常に戻ります。
ガラクタジジイの能力が色々更新されます。
どうなったかは、おいおい書いていきますが、大きな変化は次回ですぐに出てきます。
……多分。




