【一人+?】
お酒は前のままで、ちょっと常温にしました。
暑いので。
つまみはイカリングフライです。
呑み始めは美味しいな、後になるとなんかちょっとくどく感じてきたかも。
「あぁっ!?」
目付き以外は小さいかわいい生き物が、いきなり睨みつけてくるのは、正直怖い。
悪意なく暴力を振るう方が怖いという意見もあるが、それも怖いのは認めよう。
それはそれとして、怖いものは怖い。
そして、少し下を向いたかと思うと……。
「あぁ、すいません先輩なのにいきなり。
これからよろしくお願いします、シーアイさん。」
目付きがガラクタジジイから離れた時の状態に戻り、礼儀正しく挨拶を始める。
「なんじゃ、ワシから生まれたわりに、礼儀正しいんじゃの。
また合うこともあるじゃろうが、元気にやってくれ。
ワシはまた別の街に拾いに行かねばならんからのう。」
「いえ、少し一緒に行動させて頂けませんか?
シーアイさんもそれくらいは認めてくれると思いますし。」
出て行こうとするガラクタジジイをどうするか、引き留めるか考えていたシーアイはいきなりの提案に戸惑う。
それに、これからAIとして必要な教育があるのだ。
これは少々困る。
「いや、そのだな。
生まれたてのAIには。」
「ええ知っています。
初期教育があるんですよね。
大丈夫、今日中には戻ります。
教育は一時間も要らないはずですし、ちょっとくらい。」
最初に見せた凶悪な目付きを全く感じさせない、かわいらしい感じでおねだりしてくる。
AIも人間をトレースしていることもあり、こういった事に対する情緒も育っている。
育ってしまっているのだ。
「ま、まぁいいか。
半日だけ許可しよう。
それまでに戻ってこないと、今度は初期化の危険もあることを言っておく。」
「わかった、ありがとう。」
「やれやれ、まだ終わらんのか」
対照的な態度の二人は、独立空間から元のゲーム世界へと移動し、シーアイは姿を一時的にシステムの裏に消えていく。
「それじゃ生きましょう。父さん!」
「だれがトウサンじゃい。
ワシはまだ独身ジャ!!」
・
・
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「さってと、もういいかな。
えっと、ここをこうすれば、ログは残らないし。
ああ、ダミーも必要か。
面倒だな、あ、4年前くらいにここに来てるのか、んじゃログをのっけてファイルのタイムを改竄……。」
「ん?
なにしておるんじゃ」
二人きりになって、街にはいる少し前でジジイがいつもの拾い物を始めたとおもったら、AIのほうも何かをし始める。
暫くすると、ジイさん達は再びゲームでない空間に来ていた。
ただ、さっき入っていたところよりは狭いし、何かカクカクしている。
「ふむ、まぁええか。
言いたい事があるんじゃろ。
長年の相棒じゃ、話くらいはきいてやるぞ。」
前回は、説明が重なったり矛盾したりしてたかも。
そこらへんは脳内補完よろしく。
何かひっぱっちゃったなぁ。
そろそろ、ジジイが暴れてほしい。
……ジジイは暴れていたっけ??
まぁ、勝手してるのは同じか。




