【様々な思惑が】
お酒もつまみも前と同じ。
燗にして、出汁割りしてのんでます。
旨いので、きもちよくよっぱらっております。
明日から、連休!!
どこにもいけないけどなぁ。
お酒でも買いにいくべぇ。
ワールドイベントが響き渡り、王都にプレイヤーを集めようと工作していた流れに加速がかかり、プレイヤーもNPCも関係なく王都は動乱の渦中へと変化してく。
あるプレイヤーは、有名になろうと王族の落とし種を探してまわりる。
あるNPCは人の流れをいち早くつかんで、商売繁盛につなげよと帆走する。
ある人は何もおもいつかず、とかく右往左往してただ無為に時を過ごす。
そうして、普段とは違う非日常が流れていくが、彼の心には何も影響を与えることはなかった。
「人が増えると、落とし物もふえるのう。
いやー、大量じゃわい。
露店も増えるし、ゴミも増える、ワシは方々引っ張りだこじゃ、人気者はつらいのぅ。」
「だーれが人気者だ。
お前の処理能力がなければ、ゴミがたまるんだよ。
流れとめたくなければ、キリキリ拾って回れ。
漫才はお預けだ!!」
「別にワシは喧嘩なんぞしとうないわい。
お前らが突っかかってくるんじゃろうが。
それも無くなったから楽しくやっておれるがのう。」
満足そうな顔から一転、不機嫌な顔になって店主の言葉には一言返しただけで他の露店へと進みゴミを回収する。
人が増えればゴミは増える、ゴミが増えれば回収物が増える、無限インベントリならばこそガラクタジジイの独壇場だ。
「まったく、人混みが多いのは大変なんですよ。
擬態しているのもいるし、いろんな意味で狙われているのを自覚してください。」
「うるさいのう。
そのためのお主じゃろうが。」
「依頼人の要求には最大限添いますが、万が一だってあるんです。」
マモル君も一緒にまわっているようで、射線が通りそうな位置や人がぶつかりやすいルートを潰しつつ、邪魔にもならないようについていく。
「そーかそか、そらよかったわい。
次いくかの。」
ガラクタジジイはどこ吹く風で、マイペースに店をまわる。
そんな二人も、夜になると必ずある建物に向かう。
「おかえり。
夕飯は食べてきたかな?」
いつもと少し違うノリのスペードが二人を迎える。
何か分からないけど、凄く嬉しそうにしている。
「いつも通り、色々ひろってきたわい。
リサイクルも大分できたから置いてくが、ええかの?」
「どうぞどうぞ。
この裏町では、あらゆるものが不足しているからね。
部下にもっていかせよう。」
紙やら串やら割り箸もどきなどが大量に出てくるが、それらが溜まり切る前に何人かの黒服の人が順次持っていく。
リユースの店にもっていくだけでなくここにも卸しているということだ。
安く手に入る消耗品というのは、案外利率に貢献するものだし、そういうことだろう。
「なぁ、もうかえっていいか?
ここに居る意味もうないだろう?」
ザリガニもまだいたようだ。
王都に人が来る流れが出来た以上、ガラクタジジイの話に真実味を持たせるというのも大して意味はなくなっているといえる。
ただ、現状もしザリガニがここから出て行った場合、ちょっとした騒ぎが発生するのが目に浮かぶ。
何しろ、彼はほぼ唯一のガラクタジジイのキャラクター特性を確認したプレイヤーなのだ。
「いや、いてほしい。
君が必要なんだ。
駒は多いにこしたことはない。」
スペードは何をするつもりなのだろうか。
誰にも読めない、まぁ読む気のある人間があまりいないというのは置いといて、読めないなかアナウンスが再び。
<--落胤が絞り込めました。
王都に3人居ます。
その内、2人はプレイヤーです。-->
スペードは自らを親指で指差し、ニヤリと笑う。
「私は王族らしい。」
各陣営の内情を書くかと考えていて、書けなくないけど、長いし無駄が多いし何か書いてて飽きそう。
なので、ジイさんを動かすことにした。
あいつは、周囲の考えなんてどうでもいいからね。
ずんずん進んでいく、そしてスペードが王族ってのは、なんとなく降りてきた。
どうなるかなぁ、ちと不安はあるけど何か楽しい。
いや、よっぱらっているからか。




