表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結】妹として迎えた婚外子が、私から夫まで奪いました  作者: モーヒアス


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/39

番外編 エレノアの恋 最終話「あなたとなら」

 翌朝。

 王都は、まだ朝靄に包まれていた。

 白く霞む城壁の向こうから朝日がゆっくりと昇り始め、石畳を淡い黄金色に染めていく。

 鳥たちのさえずりが静かな庭園に響き、夜露をまとった草花が朝風に揺れていた。


「エレノア様」


 穏やかな声に振り返る。

 そこに立っていたのは、正装ではないウィリアムだった。

 白いシャツに濃紺の上着。

 王子らしい豪奢な衣装ではなく、港町で初めて出会った"ウィル"を思い出させる飾らない姿だった。


 一瞬だけ、エレノアは目を見開く。

 そして自然と笑みがこぼれる。


「おはようございます、ウィル様」


 その呼び方に、ウィリアムも少し照れたように笑った。


「おはようございます」


 昨日までは多くの人に囲まれ、王子として振る舞っていた彼だった。

 だが今目の前にいるのは、港で共に歩いた"ウィル"そのものだった。


「今日は、その呼び方でいていただけますか」


 少しだけ恥ずかしそうに言う。


「王子ではなく、一人の男としてお話ししたいのです」


 エレノアはその言葉を静かに受け止める。


「はい」


 短い返事。

 それだけなのに、胸が少しだけ温かくなった。


「ありがとうございます」


 ウィリアムはどこか安堵したように微笑む。


「実はお連れしたい場所があります」

「どちらですか?」

「私にとって、とても大切な場所です」


 それ以上は何も言わない。

 けれど、その横顔から伝わる真剣さにエレノアは何も尋ねなかった。


 二人はゆっくりと歩き始める。

 朝の王城は静かだった。

 行き交う侍女や近衛兵たちは、王子の姿を見つけると足を止めて一礼する。

 しかしウィルは、そのたびに軽く頷くだけで歩みを止めない。


 やがて城門を抜け、小さな石畳の坂道へ出る。

 眼下には港町が広がっていた。

 市場には少しずつ人が集まり始め、漁船が朝日を浴びながら沖へ向かっていく。


「とても綺麗ですね」


 エレノアが思わず足を止める。


「ええ」


 ウィリアムも景色を見渡しながら微笑んだ。


「私は、この景色が好きなんです。海も、港も、人々の暮らしも。ここから眺めていると、この国を守りたいと自然に思えるんです」


 その言葉は、王子として誰かへ聞かせるものではなかった。

 ただ、隣にいる彼女だからこそ零れた本音だった。

 エレノアはそっと横顔を見つめる。


(やっぱり)


 この人は変わらない。

 王子だと分かっても。

 肩書きが明らかになっても。

 港で荷物を運び、困っている子どもを助け、船員たちと笑い合っていた"ウィル"のままだった。

 そう思うと、不思議と心が落ち着いた。


「もう少しです」


 ウィルが穏やかに微笑む。

 その笑顔につられるように、エレノアも小さく笑みを返した。


 二人は肩を並べ、朝日に照らされた坂道をゆっくりと歩いていく。

 誰も急かさない。

 誰にも邪魔されない。

 それは港町で共に過ごした時間を思い出させるような、穏やかで優しいひとときだった。


 辿り着いた先は、王城の裏手にある断崖だった。

 眼下にはどこまでも続く青い海。

 朝日を受けた波は宝石を散りばめたように輝き、港では大小さまざまな船が静かに行き交っている。


「ここは……」


 エレノアは思わず息を呑んだ。

 王都を一望できる景色も美しかったが、それ以上にこの場所が大切にされてきたことが伝わってきた。


「心を落ち着かせたい時、いつも来る場所です」


 ウィルは海を見つめたまま微笑む。


「子どもの頃、父に叱られた日も。王子として失敗した日も。初めて船を任され、無事に帰港できた日も。嬉しいことも、苦しいことも。私はいつも、この景色に話を聞いてもらっていました」


 その横顔はどこか懐かしそうだった。


「そして」


 一度言葉を区切る。


「あなたと別れて帰国した日も、ここへ来ました」


 エレノアは静かに彼を見つめる。


「私は、自分の心が分からなくなっていたのです」


 朝風が二人の間を優しく吹き抜ける。


「あなたを思い浮かべるたび、胸が温かくなるんです。港を歩けば、一緒に歩いた道を思い出し、夜になればあの星空を思い出します」


 小さく笑う。


「最初は、尊敬だと思いました。これほど誠実な商人に出会えたことが嬉しかったのだと。ですが、日が経ってもその想いは薄れませんでした。それなら憧れなのかとも考えました。私も、あなたのような人になりたいのだと」


 首を横に振る。


「それでも違いました」


 静かな声だった。


「半年です……。私は、この場所へ何度も来ました」


『あれは尊敬なのか』


『憧れなのか』


『それとも恋なのか』


「王族である以上、自分の感情だけで結論を出してはいけない。そう思っていました。私一人の想いで、あなたの人生を変えてしまうかもしれない。だからこそ、冷静でいようと決めていたのです」


 少し照れたように笑う。


「半年もあれば、答えは出ると思っていました。ですが……」


 ウィリアムは肩をすくめる。


「結局、分かりませんでした……。そしてとうとう答えを出せないまま、あなたをお迎えする日になってしまいました」


 エレノアは少しだけ首を傾げる。


「では……」

「ええ」


 ウィリアムはゆっくり頷く。


「城門へ向かう途中まで、私はまだ考えていました。尊敬なのか……恋なのか。もし勘違いだったらどうしよう、と」


 そして。

 彼はゆっくりとエレノアへ向き直った。


「ですが」


 真っ直ぐ青い瞳が彼女を映す。


「あなたのお姿を見つけた、その瞬間」


 優しく笑う。


「そんなことを半年も考えていた自分が、馬鹿らしくなりました」


 エレノアは思わず目を丸くする。


「あなたが私に『ウィル様』と微笑んでくださった。ただ、それだけで……胸の中にあった迷いが全部なくなったんです」


 一歩だけ近づく。


「答えは、とても簡単でした。私は、あなたに会いたかった。ただ、それだけだったんです」


 少し照れたように笑う。


「会いたい


 笑顔が見たい


 声が聞きたい


 隣を歩きたい」


「その想いを恋と呼ばずして、何と呼べばいいのでしょう」


 風が二人の間を通り過ぎる。


「私は……」


 穏やかな笑みを浮かべる。


「港であなたと出会った、あの日から。もう恋をしていたのでしょう」


 照れ笑いを浮かべるその姿は、王子ではなく、一人の青年だった。

 エレノアも思わず笑みをこぼす。


「ウィル様らしいですね」

「そうでしょうか」

「ええ……とても」


 二人は顔を見合わせ、小さく笑い合った。

 その穏やかな空気に背中を押されるように、ウィリアムは静かに息を吸う。

 そして、その想いを、ようやく言葉にした。


「エレノア様。私は、あなたを愛しています」


 穏やかな声だった。

 けれど、その一言には半年間胸の奥で育て続けた想いが、余すことなく込められていた。


「あなたの美しさだけではありません


 商才でもありません


 人を信じる強さ


 誰かのために自然と手を差し伸べられる優しさ」


「そして……」


 少しだけ笑う。


「その温かな心」


 エレノアは静かに息を呑む。


「港であなたと過ごした日々は、私にとって忘れられない時間になりました。荷室で一緒に積み荷を見たこと。契約書を前に、互いの利益ではなく信用を選んだこと。星空を見上げながら、他愛もない話をしたこと」


「その一つひとつが、今でも昨日のことのように思い出せます」


 ウィリアムは優しく微笑んだ。


「あなたは、何も変えようとはしませんでした。私が王子だと知らなかった頃も、王子だと知った後も、同じように接してくださいました。それが、どれほど嬉しかったか……。肩書きではなく、一人の人間として見てもらえたのは、初めてだったのかもしれません」


 静かに視線を合わせる。


「私は王子です。この先、国を背負う立場にあります。外交や王妃教育もあります。時には心ない言葉を向けられることもあるでしょう」


「……あなたに、つらい思いをさせてしまう日が来るかもしれません」


 その表情に迷いはない。


「ですが、私はそのすべてからあなたを守りたい」


「悲しみを半分に


 喜びは二倍に


 どんな未来でも、あなたと分かち合いたいのです」


 一歩だけ近づく。


「あなたが笑えば、私も嬉しい


 あなたが泣けば、私も共に涙を流したい


 あなたが迷えば、隣で一緒に考えたい


 あなたが立ち止まったなら、急かすことなく、また歩き出せる日まで待ち続けます」


 ふっと微笑む。


「港であなたが、私を信じて待ってくださったように」


 その言葉に、エレノアの瞳が揺れた。

 あの日。

 正体を尋ねず、話してくれる日まで待とうと思った自分の気持ちを彼は覚えていてくれた。


「あなたが私にくださった優しさを、今度は私があなたへ返したい」


 ウィリアムはゆっくりと片膝をつく。

 それはヴァルハイム王家に古くから伝わる、正式な求婚の作法だった。

 朝日を受けながら、一人の王子が、一人の女性へ頭を垂れる。


「エレノア・アシュフォード殿。私は王太子としてではなく、港であなたと出会った一人の商人――ウィルとして」




「あなたを生涯愛し、支え続けることを誓います!」




 真っ直ぐな青い瞳が、彼女だけを映している。


「どうか、私の妻になっていただけませんか?


 返事を急かすことはしない。

 ただ静かに、その時を待つ。

 断崖を吹き抜ける風が、二人の間を優しく通り過ぎた。

 片膝をついたまま、ウィリアムは何も言わない。


 返事を急かすことも。


 答えを求めることも。


 ただ、静かにエレノアを見つめていた。

 その優しさが、かえって胸を締めつける。

 エレノアはそっと目を閉じた。

 脳裏によみがえるのは、かつての結婚生活だった。


 愛されていると信じていた日々。


 未来を疑いもしなかった頃の自分。


 そして。


 信じていた夫と、妹に裏切られた、あの日。


 心が壊れる音を、今でも覚えている

 もう二度と、あんな思いはしたくない。

 もう二度と、人を信じて傷つきたくない。


 だからこそ。

 この半年、ウィリアムからの手紙を受け取るたび、心のどこかで嬉しいと思っている自分が怖かった。

 返事を書く時間が、楽しみになっている自分が怖かった。

 いつしか彼から届く便りを待っている自分に気づきながら、それを認める勇気が持てなかった。


(また、同じことになったら……)


 その時だった。


「……エレノア様」


 ウィリアムが静かに口を開く。


「どうか、ご自分を責めないでください」


 エレノアはゆっくりと目を開けた。


「今日、お断りいただいても構いません」


 穏やかな笑顔だった。


「半年待つことができました。一年でも、二年でも、お待ちします」


 その言葉に、エレノアは驚く。

 ウィリアムは続けた。


「私は、あなたを困らせるために、この想いを伝えたのではありません。あなたに選んでいただきたかったのです。あなたご自身の意思で。誰かに勧められたからでも、王子だからでもなく」




「一人のウィルとして」




「もし、いつか」


 少し照れたように笑う。


「私と歩いてもいいと思っていただける日が来るのなら。その時に、もう一度お返事をいただければ、それだけで十分です」


 その一言で。


 エレノアの胸に残っていた最後の不安が、音もなくほどけていく。


(ああ……)


 この人は。

 私の答えよりも。

 私の幸せを願ってくれている。

 夫ならこうあるべきだと押しつけることもない。

 王子という立場で縛ることもない。

 ただ、私という一人の人間を、大切にしてくれている。

 涙が一筋、頬を伝った。


「……ずるい方ですね」


 思わず零れた言葉に、ウィリアムは困ったように笑う。


「そうでしょうか?」

「ええ」


 涙を拭いながら、小さく笑う。


「そんなことを言われたら……お断りできなくなってしまいます」


 その言葉に、ウィリアムの表情が固まる。

 信じられないというように目を見開き、息を呑む。


「それでは……」


 震える声。

 エレノアはゆっくりと頷いた。


「喜んで、お受けいたします」


 その瞬間。

 ウィリアムは深く息を吐き、心の底から安堵したように微笑んだ。


「……ありがとうございます」


 その声は少し震えていた。

 王子としてではない。

 一人の青年としての、素直な喜びだった。

 ウィリアムは立ち上がる。


「失礼いたします」


 そう一言断ってから、恐る恐るエレノアの手を取った。

 あの日、港で初めて交わした握手よりも、ずっと優しく。

 まるで壊れ物に触れるように。

 エレノアも、その温もりを確かめるように握り返す。


「温かいですね」

「はい」


 二人は思わず笑った。


「港で初めて握手した時も、こんなふうに温かかったですね」

「覚えていてくださったのですか?」

「もちろんです。初恋の相手ですから」


 エレノアは照れくさそうに笑う。


「あの日はまさか、あなたとこんな未来を歩くことになるなんて思ってもいませんでした」

「私もです」

「ですがもし人生をやり直せたとしても、私はあの日と同じ港へ向かいます。そして、同じようにあなたへ声を掛けるでしょう」


 ウィリアムは優しく微笑む。


「もう一度、あなたに恋をするために」


 エレノアの頬が、朝日よりも少しだけ赤く染まった。

 照れ隠しのように小さく笑う。


「そんなことを仰る方だったとは思いませんでした」

「私も知りませんでした」


 ウィリアムは照れ笑いを浮かべる。


「あなたに出会うまでは」


 二人は顔を見合わせ、笑い合う。

 断崖を吹き抜ける風はどこまでも穏やかで、その笑顔を優しく祝福しているようだった。




 数日後。

 エレノアが帰国する日。

 港には朝早くから多くの人が集まっていた。

 ヴァルハイム王国の国王夫妻をはじめ、王城の文官や騎士たち。

 そして、港町で世話になった商人や船員たちも、仕事の手を止めて見送りに訪れていた。


「エレノア様ぁ!」


 市場の魚屋が大きく手を振る。


「また来てくださいよ!」

「今度はもっと長く滞在してくださいね!」


 パン屋の夫婦も笑顔で声を掛ける。

 エレノアは一人ひとりへ笑顔で頭を下げた。


「皆様、本当にありがとうございました」


 短い滞在だった。

 それでも、この国で出会った人々の温かさは、一生忘れないだろう。


「エレノア殿」


 国王が豪快に笑いながら歩み寄る。


「次にこの港へ来る時は、客人としてではない」


 隣で王妃も優しく微笑む。


「家族として、迎えよう!」


 エレノアは少し照れながら微笑んだ。


「はい。その日を楽しみにしております!」


 国王は満足そうに大きく頷く。


「うむ!」

「その日まで、ウィリアムにはしっかり働いてもらわねばな!」

「父上……」


 苦笑するウィリアムを見て、その場にいた人々から笑いが起こる。

 穏やかな空気だった。

 別れの朝であることを忘れてしまいそうなほどに。

 やがて出航の鐘が鳴り響く。

 船員たちが綱を外し、帆がゆっくりと風を受ける。


「エレノア様!


 ウォーレン商会の副船長が一歩前へ出た。


「殿下を、どうかよろしくお願いいたします」


 深々と頭を下げる。

 エレノアは驚きながらも、すぐに微笑んだ。


「こちらこそ。ウィル様には、私の方が何度も助けていただいています。これからは、私も支えてまいりますね」


 その返事を聞いた副船長は、心から嬉しそうに目を細めた。


「それを聞けただけで十分です」


 十五年間。

 幼い頃から見守ってきた王子。

 責任感が強く、誰よりも国を優先し自分のことはいつも後回しだった。

 そんなウィリアムが、今は一人の女性を見つめ穏やかに笑っている。


(本当に、恋をなさったのですね)


 胸の奥が温かくなる。

 船員たちも皆、同じ気持ちだった。

 港で働く誰よりも早く、彼らはその変化に気付いていたのだから。

 船がゆっくりと岸壁を離れていく。

 ウィリアムは桟橋の先まで歩き、最後まで手を振り続けていた。


 エレノアも甲板から手を振り返す。


 二人の距離は少しずつ離れていく。


 それでも、不思議と寂しさはなかった。


 次に会う日が決まっている。


 その約束は、誰かに決められたものではない。


 二人が、自らの意思で結んだ約束だった。




 そして、一年後。

 ヴァルハイム王国の王都。

 祝福の鐘が高らかに鳴り響く。

 王太子ウィリアム・ヴァルハイムと、エレノア・アシュフォード。


 二人の結婚を祝う人々で、王都は埋め尽くされていた。


「殿下、おめでとうございます!」

「王太子妃殿下、お幸せに!」

「万歳!」


 沿道には港町の船員たちの姿もあった。

 市場の魚屋も。

 パン屋の夫婦も。


 皆が、自分たちのことのように喜んでいる。

 馬車の窓からその光景を見つめたエレノアは、自然と笑みを浮かべた。


「……ウィル様」

「はい」

「皆さん、とても嬉しそうですね」

「ええ」


 ウィリアムも優しく微笑む。


「きっと、私たち以上に喜んでくださっているのでしょう」


 二人は顔を見合わせ、小さく笑った。

 ふと、エレノアが呟く。


「港で初めてお会いした時のこと、覚えていらっしゃいますか?」

「もちろんです」

「あなたは荷室を見せながら、とても誇らしそうなお顔をされていました」

「そういうあなたは積み荷をご覧になって、『美しい』と言っていましたね」


 二人は同時に笑い出す。


「懐かしいですね」

「ええ」


 ウィリアムはそっと彼女の手を握った。


「あの日。一人の商人としてあなたに出会えたことを、私は一生誇りに思います」


 エレノアも静かに握り返す。


「私もです。王太子殿下ではなく」


 少しだけ悪戯っぽく笑う。


「ウィル様に出会えたことを……」


 その言葉に、ウィリアムは優しく目を細めた。

 窓の外には、どこまでも続く青い海。

 あの日と変わらぬ風が、王都にも吹いていた。

 海を越えて出会った二人。

 それは国と国を結ぶ縁であり。

 一人の傷ついた女性と一人の誠実な青年が紡いだ、小さな奇跡。


 港で始まった恋は、今日で終わりではない。

 これから先も、同じ景色を見つめながら、二人で新しい航路を歩み続けていくのだから。


 ――完


感想、レビュー、☆、励みになります(小躍りします)


ここまで「エレノアの恋」を読んでいただき、ありがとうございました。


本編では傷つきながらも商人として強く生きるエレノアを書いてきましたが、番外編ではそんな彼女がもう一度誰かを信じ、愛することを選ぶまでを描いてみました。


ウィルとの出会いは、エレノアにとって新しい人生の始まりであり、ウィルにとっても王子という立場ではなく一人の人間として向き合える大切な出会いだったと思います。


二人が港で出会い、少しずつ距離を縮めていく姿を書いているうちに私自身もこの二人の未来をもっと見ていたいと思うようになりました。

特に副船長や船員たちなど、二人を見守る周囲の人物まで愛着が湧き、思った以上に長いお話になりました。


エレノアとウィリアムの物語はいったんここで一区切りとなります。

ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。


もし二人の結婚後の話も読みたいと思っていただけましたら、次回以降の番外編もお付き合いいただけると嬉しいです。

二人のその後や周囲の人々の物語など、もう少しだけこの世界を楽しんでいただければ嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
エレノアの実家も貴族(侯爵家に嫁げるくらいの高位貴族)だと思うんですけど、エレノアにはリリア以外に同腹の兄弟がいるんでしょうか? 兄弟が居ないなら何でエレノアを嫁に出したんだろうとか実家の跡継ぎはどう…
(*`・ω・)ゞ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ