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二十三話 王都の賑わい。

会議は予想よりも早く終わった。

想像通りポワソンを中心にした古参の方々が嫌味を言おうとしたけど、テレーシア領と仲良くしてくれている領地のギルドマスターたちがそれを止めてくれた。

そして要点を纏め、ダンジョンコアに触れて魔力を奪った人物について話すことにした。

その人物はかなり強い認識阻害と気配遮断魔法を使っており、詳しい外見は掴めなかった。

姿の見えない侵入者への対策に、ダンジョンの警護の徹底と、侵入者の指名手配を開始した。


「姿もわからないのに、指名手配とは……」

「だが、そういった人間がいることを周囲が認知しておくことは、防犯には役に立ちます。奴も永遠に気配を消すなんてことは出来ないはずだ。怪しい動きをする人物を見つけやすくなるだろう」


会議の結論は早くに出た。

ポワソンが離れた場所から睨んできたが、気にしないことにした。

会議が終わり各自各々解散となった。

すぐに帰る者もいれば、王都へ物見遊山に向かう者もいた。


「ドロシー様、我々はいかがいたしましょうか」


ルルくんからの問いに、私も考える。

領主も兼任している私からすれば、このような機会が無ければ王都にくる事はない。

それにルルくんにも観光をさせるいい機会だ。


「ちょっと王都の市場に行って……食事でもする?」

「いいですね。参りましょう」


私たちは宮殿を抜け、王都の街に向かった。

流石は国の中心だ。

市場の規模もテレーシア領の三倍くらいはある。


「色んなものが揃ってるね……ずっと見てられる。うちにはいない魔物のアイテムもあるし」

「レッサーサーペントの革か。初めて見ました」


すっかり夢中になり、私たちは歩ける範囲であちこち見て回った。

そうやって買い物を済ませてそろそろ食事にしようかとレストランへ向かおうとしていた。

そんな私たちを、誰かが止めた。


「アンタ、テレーシア領のギルドマスターか?」


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