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二十二話 ギルマス会議。

光に包まれた私たちは、次の瞬間、宮殿の広間にいた。

私たちのように魔法陣から出てきた各地のギルドマスターたちは席について居たり、他のギルドマスターと挨拶していたりする。

私も付き合いのある人間とは挨拶をして、自分の席に着こうとしていた。


「おやおやぁ。これはこれは、本日の主役がいらっしゃいましたなぁ」


やけにねっとりした男性の声がした方を見る。

身なりの派手な中年男性がそこに立っていた。

彼はポワソン。この王都にあるギルドマスターだ。

旧態依然とした彼はなにかと私に突っかかっており、古参ギルドマスターを率いて私にチクチクとお説教をしてくるお人である。

彼の周りには同じように私に突っかかってくるギルドマスターが群がっていた。

その中には今回の件が無ければ隠したままで入れたスタンピードを暴かれた者もいるだろう。ごつい男と派手な女性が隠すことなく私を睨んできている。

……恐らく、私が来るまで私への愚痴で盛り上がっていたんだろうな。


「今回の会議は貴殿のおかげで開かれたものですからなぁ。頑張って下さいねぇ、ドロシー嬢」

「実りあるお話を期待してますよー」

「応援してますわあ」


そこまで言うと満足したのか、ポワソンは取り巻きたちを連れて去っていく。

彼らが去っていったのを見送り、私は溜め息を吐く。

豪華でありながら荘厳な大広間には似合わない重い空気が私の体に重くのしかかっていた。

そんな私の肩を、ルルくんはそっと持った。


「大丈夫ですよ、ドロシー様。この騒ぎが秘されていたことが問題なのです」

「ルルくん……」

「あなたはいつも通りにしていればいいのです」


そういうと、ルルくんは私の手を握った。

明らかに主にするものではない。

傍から見た男女の仲だと思われてしまうだろう。

周りの視線に気づくと、私は照れを隠しながら席に向かう。


「い、いこっか」

「はい」


色々あったが、おかげで緊張はとけた。

これなら自信をもって会議に挑めるな。



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