31話 vs.勇者()
本日二話目です!!
『ωテストォォッ!最!大!イベントォォォォォッ!!!!ドリィムパーティィィィィィイィィィィッ!!!!ブイエエェェェェェェェスウゥゥゥゥゥゥッ!!!!勇者(笑)パーティィィィィィイィィィィッ!!!!』
なんかうっさいプレイヤーの司会者がいる
あんなのいるのか…………
『あ、因みにパーティ名は皆さんからの投票で決まりましたので悪しからず』
いや急に素に戻るなよ
「へぇ〜あの人、勇者よりも強そうだね♪♪」
苦狂が呟く
「なるほど……ωテストからの参加者か………」
トウガが楽しそうな顔をし、にやけている
「ふむ。あやつは確か……FFOの【司会最凶】か………」
龍姫がキャラを崩さず推理する
「FFO?」
俺は知らないゲームのタイトルに少し引っかかる
「FFOとは『Future×Fantasy Online』の略。似たようなゲームが多すぎて埋もれていたのと、難易度が極端すぎるクソゲーとして名を馳せていたゲーム。また、このゲームでトッププレイヤーになった者は総じて他のゲームで異様な数字を叩き出したりもするということで一部のマニアにも人気なため存続できている」
初めてクレイドが長文を喋った!!!!
「えっ……?」
「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」」」」
クレイドとトウガ除く全員が驚愕の表情で叫ぶ
「【司会最凶】はトップクラン《覇者》の副ギルドマスター。そして、ギルドマスターはそこのトウガ」
静かに指をさす
「あ〜あ……なんでバラすかねぇ……?ていうか、その饒舌な時の話し方……やはりクレイ……いや、ギルマス………」
なんかここで別の物語でも始まるのかよって感じの流れである
「否。俺、辞めた。ギルマスは、トウガ」
どうやら話の流れ的に、クレイドはトップクランのギルドマスターだったみたいだ
なんとも凄い縁である
「皆さん、今は司会者のことや他のゲームのこと、それにクレイドさん達の過去のお話をする時間でもありませんわ」
アンジェが今の状況を思い出させてくれる
「蓮さん、昨日私達で立てた作戦があります。基本は自由に動いていただいて構いませんが、出来る時でいいですので、支援もお願いします。それと、苦狂さんと龍姫さんを序盤に空中砲台となっていただきますのでお二人を運んでくださいまし」
俺抜きでパーティを組んで練習してもらっていた故、基本、連携には入れない
「ええ。問題ないですよ。では、もうそろそろ始まるみたいですし、さっさと終わらせて、最後のレベル上げに洒落込もうじゃないですか!」
後ろにいる仲間へ促し、舞台へと歩き出す
「ふふ♪楽しみだねぇ♪♪」
「あぁ、そうだな」
「Best」
「えぇ、頑張りましょう」
「ふふふふふ……我が最高の力で捻り潰してくれるッ!!!!」
『さあさあさあ!!両者準備はイイかぁ!!!!レディィィ!!!ファイトォォォォ!!』
「さて、飛びますか………」
俺は龍姫を背に、苦狂を両手で持って飛行を開始する
「ふふふふふふ♪♪」
苦狂はなんかずっとこんな感じだ
少し怖い……
「ククク……愉しみ……」
龍姫も素とキャラがいりまじっている
『おぉっと!!驚愕が我らが魔王様 と天災を運んでいるぞぉぉぉ!!羨ましいィィィィィイィィィィ』
「ふふ……薬も毒も同じよ爆弾投下♪♪」
苦狂が手に持っている薬品ボトルを落としてゆく
「我願いしは、等しき雨。そこにあらば聖と魔すらも等しくあり。聖はよきものを強め、魔は悪しきものを強める。我ここに、安寧と混沌の雨をもたらそう!《聖魔豪雨》!」
やはり、呪文をフルで唱えると強くなるタイプのスキルが多いな……
苦狂の少量の強力な薬と毒の効果を龍姫が大幅に増幅させる
「きゃあぁぁぁぁ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!不快な上にHPもMPもすんごい速度で減ってくよ!?!?」
「気持ち悪いですわぁぁぁぁぁぁ!!!」
「……不快」
「チッ!これは………」
『青プレイヤー×4死亡確認。牢獄へと転送されました』
『なんと!!!勇者以外全員即死だァァァァァァァァァ!!!』
『「「「「まっおう!まっおう!まっおう!」」」」』
「「「「「苦っ狂!苦っ狂!苦っ狂!」」」」」
「なっ!?よくも……よくも僕の仲間達を…………《覚醒勇者》!!!!」
金に光る勇者()は全方位に魔法のオーラをとばしてきた
「チッ……悪ぃな……ちっとばっかし揺れるぞ!」
全ての翼と天魔の槍(通常)を出してオーラの薄いところを槍で消しながら高速移動を始める
「あっはっはっはっはっはー♪♪たーのしいー」
苦狂はめちゃくちゃ楽しんでいる
「うっ…………」
龍姫は怖いようで、しがみついて震えている
「ハァハァ……ハァハァ……」
勇者()の攻撃が終わり、闘いの場は砂埃で周りが全く見えない
勇者()は息がきれ、HP等も少なくなっているはずだ
「苦狂、背中へいってくれ」
「了解♪」
「龍姫、自分で飛べるか?」
「え…えぇ……。貴方ほどにはダメだけれど……」
「オーケイ。残り三人も回収すんぞ」
俺はそういい仲間のマーカーがある方へとばしていく
「トウガ、クド、アンジェ。トウガとクドは脚に、アンジェは龍姫に乗ってくれ」
砂埃が少しずつ晴れてきている
早目に奇襲を仕掛けなくちゃいけない
何かご都合主義が働かれると辛いからな
「あぁ、了解した」
「了解」
「わかりましたわ。龍姫さんよろしくお願いします」
「えぇ。こちらこそお願いするわ」
『さあさあさあ!!勇者()が覚醒したぞ!!こちらにこのスキルの詳細は届いておりません!また、ドリームチームも未だ健在ではあります!!どうなるのか!テメェラ!!ここからが本番だぜェェェェェェェッ!!!!!』
「「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォッ!!!!!!!!」」」」」」
「さて、自分達の持てる限りの本気のスキルでトドメといこうか」
「ああ」「ええ」「本気」「お披露目だねぇ♪」「ククククク…我が力の全てて魅せてやる」
「《全回復》《聖属性付与》」
「MP10を残して《天魔の槍》」
「スタンバイ《聖魔㷔衝》」
「《狂化》《大盾圧迫》」
「《連続大槌》」
「《一突当千》」
「「「「「「行くぜ(よ)」」」」」」
俺が脚を振ってクドとトウガを投げ?る
「オラァ!!!こっちだ勇者ァァァァァァァァァ」
クドが吼える
「な!?《守剣》!!」
守りのためのスキルで対抗する
「ハッ!そんな鈍らで俺を止められると思うんじゃねぇーぞッ!」
勇者へと到達する前に自身の盾を地へぶつけ、その衝撃で前宙をし、真上から盾を叩きつける
「うわぁっ!?」
その衝撃があまりにも強く、勇者は体制を崩し、なんとか剣で盾を受け止め拮抗する
「クド!どけぇッ!!」
そして上からトウガが大槌を振り回して落ちてくる
クドは、事前に打ち合わせしたかのように盾とともに離脱する
「オラァッ!ソラソラソラソラソラソラッ!!!!」
まるで普通の剣を扱っているかのような速さでハンマーが振り下ろされている
「くっ!」
その間、勇者はやられっぱなしである
スキルも発動したまま、ひたすらハンマーをシステムアシストで防いでいる
「邪魔しちゃうけどイイ?君の意見はどうでもいいけどねっ♪♪」
ハンマーを防いで、ガラ空きな側面からナイフが一度突かれる
「ガッ!?」
一度突くと、システムアシストで千回突かれている
ダメージは微量だが、状態異常にはかかった
麻痺と毒と混乱だ
実に運がいい
「《聖魔㷔衝》!!!」
タメにタメられた龍姫の焔が上空から落とされる
一斉に三人は散開する
「ソラァ!!!!だめ押しィ!!!」
俺は結果を見ず、槍を投擲する
しかし……
「ハッ!?《分解》!」
直前に嫌な予感がし、ギリギリのところで分解する
「《勇者激昂》《回転斬り》」
武器から赤いオーラを噴射しながら周囲を回転斬りする勇者
「グッ……」
「っと……」
「うわぁっ♪」
地上の三人はわずかに擦り、HPがレッドゲージまで一気に減る
「チッ……さっさとやるぞ!」
俺は急降下を始める
「冷静じゃない時に叩かないと!」
龍姫も下降し始める
「先に行きますわ!」
なんと、アンジェが飛び降りて、綺麗に着地したのだ
何者だよ……………
「オォォォォオォオォォォォォォォォォッ!!!!!!これで僕の勝ちだ!!!!!」
俺の周りの砂埃が晴れ、勇者と目が合う
勇者が勝利宣言をして降りてくる俺に剣を向けた
「プッ………勝利宣言………」
終わるまで我慢できず、つい噴き出してしまった
「何を笑ってい……る………え?」
勇者の背後から五本の槍が刺され、胸から五本の先が見えている
「油断大敵。そして、どこを見ている?」
俺は正面から勇者の喉を突く
クリティカル判定が発生し、一瞬でHPがなくなり闘いの場から勇者が消える
『青リーダープレイヤー死亡確認。勝者、赤パーティ。ドリームパーティ』
会場が静まり返る
『か………勝ったぞォォォォォォォオォォォォオォ!!!勇者パーティ全滅!勝者は!!!!ドリームパーティだァァァァァァァァァッ!!!!!!』
司会者は我を取り戻し、勝利確定を宣言する
「「「「「「「「ウォォォォォォォォォォォォォォォオォォォォォォォッ!!!!!!」」」」」」」」
会場が揺れる…それはそれは揺れる
「皆、お疲れ!」
「あぁ、お疲れ」
「お疲れ様ですわ」
「хорошо」
「お、お疲れ様です!」
「楽しかったぁ♪お疲れん♪♪」
『赤パーティ。表彰台へと転送されます。転移にお気をつけくださいませ』
俺達は歓声の中、あの気持ち悪い装置で表彰台へと転送されたのであった
これにて、ωテストは終了です
この後、二章入る前に少し別視点がありますが、いつになるかわかりません
気長にお待ちいただけると僕も嬉しいです
感想等もお待ちしていますのでよろしくお願いします!(豆腐メンタルですが←




