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頼れる人

色々困難がありながらも私は魔法を研究していた。


なりふりなんて構っていられないわ・・・


そういって色々試すことにした。術式で火の玉を打ち上げるものを組んでみたり、詠唱を使って同じように打ち上げてみたり、空中である程度飛んだあと爆発させるように組んでみたりと試すようになった。

しかし、散るようにするのは組み方が分からなかった。


火の玉を分裂されるのはあるけど思ってるものと違うのよね・・・多分それを組み込むと四方に飛んで落下して落下したところが燃えますわね。


そんな考えをしていた時一人の教員が寄ってきた。


「だいぶ根を詰めてるようだね。どうしたのかな?」


私は急に声を掛けられたので声を上げてしまった。


「キャア!すいません。驚いてしまいましたわ」


教員は笑って謝ってきた。


「僕の方こそごめんね。で、何か悩んでいるのかな?」


「ええ、炎を散らす術式の組み方か詠唱の言葉を知りませんか?」


「散らすってこんな感じかい?」


詠唱を唱えると斜め上を目掛けて火の玉を撃ち、それが4つに分かれて矢のようになって飛んで行った。


その魔法は一度考えたけど、これでは花火にはならない。


「ええ、それは一度試したのですけど私が考えているのは観賞用でして。花が咲くように散る炎を作りたいのです。」


見せられれば一番早いけど見せる訳には行かないわね。


「それはちょっと分からないし想像もつかないな。一度校長に聞いてみるのはどうかな?」


「え!よろしいのですか?」


「校長室に居るときなら少しの時間くらいは話を聞いてくれるはずだよ」


「ありがとうございます。行ってみますわ!」


そう言って私は校長室の方へ歩いて行った。


「アルゴス先生いらっしゃいますか~」


ノックをして声をかけると返事が返ってきた。


「入ってくるがよいぞ」


入ると書類に目を通している校長が目についた。


「お忙しい所申し訳ありませんが魔法の事を伺いたくて」


「なんじゃニーナか、お主に教えてやれる魔法は無いと思うぞ?」


「あの詠唱か術式の事なんですが・・・」


「なんじゃ古代魔法の事じゃないのか・・・それでどうしたんじゃ?」


書類を置き私の方を見た。


「実は火の玉を花の様に散らす方法を探してまして、本を読んだのですが見つからなかったのです」


校長はうなりながら考え込んだ。


「そんな魔法わしも聞いたことないぞ・・・」


「やっぱり1からになりますか、私の魔法では成功したのですが」


「魔法の動きをそのまま術式か詠唱にしたいということか流石にわしもやったことがないのお」


「この本にヒントがあればよいのじゃが・・・」


一冊の本を手に取り渡してきた。そこに書かれているのは魔法の動きを術式に変換するものだった。


「これを見て自分で作ってみるしかないと思うぞ。分かるまで借りててよい。がんばってな」


校長は笑顔でそう言った後、また書類に目を通し始めた。


これは大変そうね・・・


そう思いながらまた図書室へ戻っていった。

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