ニーナの事
俺がニーナについて聞いたがなかなか詳しく話してもらえなかった。
「しかし、なぜそのような事を気になさっているのですか。お嬢様に戻ってしまえば性格なんて関係無くなるのではないですか?」
確かにすぐ戻れるのであれば必要はないが戻れる保証はない、それに体の中にニーナさんが居た場合なら知らなくても中のニーナさんを起こしてしまえばいいだけだが、もし、外に居たりしたらそれを探さなければならないため、知っておく方がいいと俺は考えていた。
「もし、ニーナさんの事を知らなかった場合ですが、誰か知らない人を連れてきてしまう可能性もあると思ったので知りたかったのです」
セバスはまだ悩んでいる様子だったが重い口を開いた。
「あまり外では話さぬようお願いします。ニーナ様はこのクロフォード家に次女として生まれました。もっと小さき頃はご兄弟とも仲良く遊び、周りの人と話などしていました。しかし、いつしかニーナ様は悪戯をするようになっていったのです」
「小さいうちなら悪戯なんてよくある話じゃないですか?」
「ええ、しかしその悪戯は年々酷くなり度が過ぎたのです。怪我をさせたりメイドを泣かせるほど罵ったりもしていました。」
「エヴァンさんやイリーナさんは何も言わなかったのですか?」
「勿論注意は沢山していましたが、変わるところか酷くなる一方で屋敷に置いておけないと宿舎に移して私を世話役として付けたのです」
どんな悪戯してたんだこの子は・・・でも、なんでこんなことしちゃってたんだろう。それに普通なら注意されれば悪戯をやめると思うけどなぁ
「そして宿舎に移った数日後に尊様になってしまわれました」
屋敷から移った結果ショックで俺が作り出されたといわれそうなタイミングだな。俺は確かに生きていたはずだ、それでも状況だけ見れば作られた存在と言われてもおかしくはない。
「セバスさんは俺の事ニーナさんによって作られた人格だと思っていますか?」
「正直に言えば尊様の存在は信じがたいものですから、まだお嬢様の悪戯に思えますが、お嬢様が取らないような言動を取っていらっしゃるので作られたものではないと考えております」
セバスさんには少しだけど俺の居た世界の事話したけどそこで信じてもらえたのかな?
「この話は貴族としてはあまりいい内容ではありませんので外に漏らさぬようくれぐれもおねがいします」
「分かりました。ありがとうございます」
俺はお茶を済ませ、また本を読むことにした。




