就職先
次の日私は寮長へ挨拶ついでに仕事が無いか聞いてみることにした。
「おはようございます。マルシオさん」
「ああ、おはようございます」
「突然ですいませんがお仕事あったりしませんか?」
「え?ニーナさんにですか?」
「いえ・・・私の従者です」
「ああ、従者の・・・そうですね~私の所は別で雇ってますので・・・」
後ろからアンナが飛び出してきた。
「掃除でも料理でもできますよ!」
寮長は困っていた。
「アンナ・・・落ち着きなさい。では、この辺で働ける所とかありませんか?」
「そうだねぇ・・・街で探そうにもまだ分からないよね・・・周りを覚えるついでに散歩してみてはいかがですか?」
「そうですか。分かりました!無理を言ってすいませんでした。行ってきますね」
「気を付けてくださいよ?変わったものも多いですから」
そういって私達は街を散歩し始めた。
「アンナ・・・道を覚えておいてね・・・」
「ニーナ様~~広すぎますよ~」
建物が大きいから最悪聞けば戻れるよね・・・
寮の付近は同じように大きな建物が何個か建っており、寮や学校がある通りなのかなと思った。
そして一つ通りを移動するとそこは人が行き交う道にでた。
「いつもの街とは全然違うわね・・・」
「ニーナ様~私、道を覚えられる自信ありませんよ~~」
そういいながらお店の近くに行くとすごく元気になるアンナであった。
なにかいい匂いがするなと思いそっちへ行くとパン屋があった。
「パン屋に行ってみましょうか」
「え、そっちに行くんですか~」
パン屋に入ると色んなパンが並んでいて美味しそうな匂いがしていた。しかし、客が少なくも感じていた。
「色んなパンがありますね~ニーナ様~」
そういって二人で見ていると大柄な男の人がやってきた。
「おう!見てってくんな。自慢のパンだよ」
なかなかの迫力だな・・・アンナがビビっちゃってる・・・
「あ・・・悪いな、俺が出るとみんな後ろの嬢ちゃんみたいになっちまうんだ」
「いえ、問題ありませんわ。こちらこそ申し訳ありませんうちの子が・・・」
「いや~そんな反応してくれる人、お嬢ちゃんくらいだよ~」
「失礼ですが店主さんですか?」
「ああ、そうだが?」
「この子しばらくの間雇いません?」
アンナと店主が揃って
「なんだって!」「なんですって!」
「この子に売り子をさせてみたらお客さん増えるかもしれませんよ?どうですか?」
店主は困った顔をしていた。
「いやぁ~うれしい話だがうちはそんなに売り上げがな・・・」
奥から女の人が出てきた。
「いいじゃないか、私はまだ怪我も治らないし」
「奥さんですか?」
「ああ家内だ、足を怪我してきたもんで・・・」
「あたしらでパンを作ってこの子に売ってもらえば売れるかもしれないよ」
「試験的に3カ月くらいやらせてみてダメだったら断ってもらっていいのでいかがですか?」
「わかった!じゃあそれで頼む」
アンナは震えてながらこっちを見ていた。
「大丈夫よ。アンナこの人そんなに悪い人じゃなさそうよ?」
「そういう問題じゃないです~~」
そうしてアンナの勤め先が決まった。




