大きなカバン
私とアンナは学校への準備をゆっくりと進めていた。
しかし、早い目に準備するのは制服の採寸くらいよね?他に必要なものってあるのかしら。
「そういえばニーナ様~大き目なカバンなど見に行かなくてもいいのですか?」
「え?無かったの?」
「ん~どこかにあったかな~」
これはまた相談することが増えたわね・・・
ノック音が聞こえてきた。
お母さまがやってきた。ここ最近はよく来てくれている。
「あら今日も準備してるの?そんなに急がなくてもいいのよ?」
「ええお母さま。必要なものを確認しておきたくて・・・」
「それで?何か必要なもの見つかった?」
アンナがひょこっと顔を出した。
「奥様~ニーナ様一つも大きなカバンを持ってないのです~」
母は笑いながらドアの方へ歩いて行った。
「じゃあ私のでどうかしら?」
そういってどこかへ行ってしまった。
「アンナ、私見てくるわ」
「え!ニーナ様?」
一人部屋にアンナを残し私は母の元へと歩いて行った。
「私がここに嫁いできたときに持ってきたものなの・・・まだ使えるといいわね」
そういって屋敷の方へと歩いて行った。
入口で私は止まったが、母は笑顔で手招きしてくれていた。
「私・・・入っていいの?」
「いいのよ?あなたのお家ですもの」
そして私は母と一緒に屋敷へ入った。
「ミレー、私の大きなカバンどこにあるかしら」
「それでしたら、あのお部屋にあるかと思いますのでお部屋でお待ちください」
アンナと大違いだ・・・本当のメイドさんみたいで格好いいな・・・
そして私は母の部屋へと初めて入った。
綺麗に整頓され落ち着いた部屋だった。花が飾ってあったりと私の部屋とは大違いだった。
「ニーナ・・・本当に行ってしまうの?」
やっぱり行くの早かったのかな・・・
「スヴェンはもうすぐ帰ってくるとは思うけど忙しくなりそうだし、エレナも学校で私寂しいのよ?」
「申し訳ありませんお母さま・・・」
「長い休みに入ったら必ず帰ってきて頂戴ね」
母はそういって笑顔で頭を撫でてくれた。私は照れ臭い顔をしていた。
「でも、特例で学校だなんてすごいわね」
「魔法学校の校長先生に合わせてもらって魔法を見てもらったら誘われました」
「昔からよく魔法使ってたわね。今も練習してるの?」
「はい、今もやってます」
「本当に魔法が好きなのね・・・」
「そうですね・・・頑張ってます」
そうしてしばらくするとミレーがカバンを持ってやってきた。
「少し埃が掛かっていましたので時間はかかりましたがお持ちいたしました」
大きくて頑丈そうな茶色いカバンだった。




