面談
校長との勝負が終わると校長はまたあの紙を出してきた。
「では、戻るとするかの」
「その紙で始めも飛びましたけど、どこへでも飛べるものなのですの?」
「いや、決められた所にしかいけん」
「そうですか・・・」
そうして私と校長は城の中へと戻った。王が父と一緒に出迎えてくれた。
「おお、帰ったか!で、どうだった?」
王が興味津々で校長に聞いていた。
「わたくしが負けました」
「なに!?」
王が私の方を見た。そして校長が何やら耳打ちをしていた。難しい顔をして王はそれを聞いていた。
「ニーナ・・・お前、何をしてきた」
父が心配そうな顔をして聞いてきた。
「アルゴス様と一緒に森へ行き模擬戦の方を・・・あ、ドレス」
私はドレスを見た、裾が少し焦げ、少し汚れが付いていたくらいだった。
「お父様申し訳ございません・・・また汚してしまいましたわ」
父は目頭を押さえた。
「そうか・・・まだドレスは早かったか・・・」
そう話していると王は笑いながらこちらを見ていた。
「話は終わったかね?」
「ハッ!失礼いたしました」
父はすぐ王の方をみた。
「クロフォード君すまないが少し残ってくれるかね?」
「お嬢さんは少し疲れただろうから部屋でやすんでくれたまえ」
「お気遣いありがとうございます」
私は兵士の方に部屋へ案内された。アンナが暇そうに座っていた。
「それではまたお呼びいたしますので失礼します」
そういって私は部屋でゆっくりすることにした。
「ニーナ様!またドレス汚したんですか?」
「またやっちゃった・・・」
アンナは呆れた顔をした。
「もう・・・どうするんですか!あれ・・・焦げてません?」
私はまた面倒そうな事になりそうだなぁと思いながらアンナに説明をした。
「ニーナ様それ・・・勝たなくてもよかったのでは?」
「でも、ドレスを焼かれたのよ?」
「それでもです!」
「そ・・・そうかしら・・・」
私はアンナに軽く責められていた。
【エヴァン】
王が難しい顔をしながら校長と私を見ていた。
「クロフォード君・・・君の娘さんは魔法学校の校長との勝負に勝ってしまったようなのだ」
「それはお聞きしましたが・・・それは手を抜いてもらっていたのでは?」
「初めの方は様子見のつもりじゃったが・・・途中で本気にならざるおえなかった・・・」
校長は少し顔を引きつらせてそう呟いた。
私は、正直勝ったと言われた瞬間驚いたがこの御仁の様子を見ると本当のことのようだと思った。
「そこのアルゴスという男はな・・・魔法使いの中でもかなりと言っていいほどの腕をしておるのだ。ある意味この国を支えてもらっているくらいに」
「そこまで持ち上げても何も出ませんぞ?」
「ハッハッハ、本当の事だ、お主が居なかったら今頃他所の国に攻め込まれておるわ」
二人で大笑いしながら話していた。私は少し何を言われるのか分からないため気が重かった。
「でな、アルゴスの話を聞くとだな。君の娘さんを外の国に行かせるのはとてもマズイという話になってな、まずは魔法学校で面倒を見たいと言っておるのだ」
「高待遇でお向かいしようと思っておりますぞ。授業料を無料にしてでも来てもらいたいくらいじゃ」
私は冷や汗をかいていた・・・
「しかし、そればかりはニーナの気持ちを聞いてからでないと・・・」
王は悩んだ顔をしていた。
「そこなのだ・・・」
そして3人は少しの間黙っていた。




