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王子到来

私と父は部屋に案内された。それぞれ別の部屋を用意されていたが少し話をすると部屋に父が残った。


「ニーナ・・・足は大丈夫か?」


「痛いですわ・・・」


「そうか、さっきのは小さい時に手を折った魔法なのではないのか?」


「ええ、覚えていたんですね」


父は笑っていた。


「あの時は心配したからな。しかし、盗賊達を吹っ飛ばすとはさらにお転婆になったんじゃないか?」


「もう・・・お父様ったら、馬鹿にしましたね?」


私は緊張が和らいだがまだ心配でもあった。


首を飛ばされる事はこれで無くなったよね?死なないよね?


「まぁ今のところは問題はないだろう・・・今のところはだが」


含みのある言い方だな・・・


「今日は休みなさいもう少しすれば一緒に来たあの子も来るだろう」


アンナの事かしら


「はい、分かりましたわ・・・」


「では、また明日な」


そういって父は部屋を出て行った。


私はベッドへ倒れこむと一気に力が抜けた。


流石に緊張したわ・・・失礼なことしてなかっただろうか・・・


ノックが聞こえた。


アンナかしら・・・


そっとドアを開けると王子が立っていた。


「エリック王子・・・様!?」


「やあ、また会えたね。あれから手の方は大丈夫かい?」


「は・・・はい、大丈夫です」


「よかった、こちらの配慮が足りず怪我をさせてしまったからね」


「とんでもございません。それに治療もしていただいたので・・・」


「いや当然の事だと思うぞ?あの会で怪我をしたのだから」


私は笑顔でなんとか凌ごうと考えた。


「すぐ直りますから大丈夫ですよ」


「そうか・・・すまなかったね。せっかくだから城でも案内しようか?」


私は断るのは失礼だと思い断れなかった。


「よろしいのですか?」


「ああ、行こうか」


そういって私はバレないように足をかばいながらついていくことにした。


周りを見ると本当に大きい城だとわかる大きさでとても廊下はキレイにしてあった。


「実は少しあの晩のことは後悔をしていたんだ。怪我人をそのまま返してしまって」


「でも、あれは私が・・・」


「それでもだ」


「おやさしいのですね」


「そんなこともないさ」


そうして歩いていくと庭に出た。とても綺麗な庭で花も咲いていて落ち着ける所だった。


「とても綺麗ですね」


「僕はここでよく和んでいるのさ」


「お花お好きなんですね」


「そうだね。下手に城の中に居ると息が詰まっちゃって」


やっぱり苦労があるんだね・・・王子も


「大変なんですね・・・お城の生活も」


「そうだね・・・君の方はどうだい?」


「わたくしも屋敷の中に居ると気が滅入る時がありますわ」


「同じだね」


そういいながら二人は笑っていた。

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