父とのお出かけ
また私は王都へと向かうことになった。
「では、向かうとしようか途中で食料などは買うとしよう」
父はそういって私達を馬車に乗せ最後に自分も乗って移動を始めた。
「今日はお母さまは来なかったのですね」
「ああ、余程心配だったのだろう疲れた様子で寝ていたよ」
「また心配かけちゃいましたね・・・」
「今回のは仕方ない、私はよくやってくれたと思っているよ」
そういっていつもの街へと向かった。
いつ見ても不思議だな~と思っていた。なぜ、田舎に街があるのか・・・せいぜい町くらいが丁度いいような気がしていたけど。
アンナ達が食料品などを買いに降りて行った。
「ねえ、お父様?」
「なんだ?」
「なぜここに街ができてるのですか?」
「ああ・・・不思議だったか」
父は笑っていた
「この街はな王都とクロフォード家の間にある唯一の街なのだよ」
「ええ、知っていますわ」
「もし、この街が無ければどうなっていたと思う?」
私は少し考えた。
「貿易が滞って王都へ物を送ることができない?かしら」
「大体は合ってるが献上品や税なら個々で送ればいい」
「では・・・特に必要ないのでは?」
「そうだな、だがそれでは国民へは行きわたらないだろ?そこで商会などがここへ来て色んな所へ運んで行ってくれるんだ」
「それならもう少し小さな町でもよかったんでは?」
「クロフォードが収める領というのは広大でな・・・人が沢山必要なのさ人を住まわせる必要性と生活に必要なものを取り寄せる必要性がな、それに人が来てくれなきゃいずれ寂れる可能性もある・・・セバスに習わなかったか?」
父は笑いながら頭を撫ぜてきた。
「セバスの勉強は難しすぎるんです!」
私は頬を膨らませた。
「そういうな、いずれ知識はどこかで役に立つから」
そういって父と話しているとアンナ達は帰ってきた。
「ニーナ様~色々買えましたよ~」
「アンナ、お父様の前ですよ」
「問題ない、これからも仲良くしてやってくれ」
私は、少し父の事を勘違いしていたのかもしれないと思った。もっと損得勘定のみで動く冷徹な人かと思っていたけど今はただただ甘さより優しさがしっかりしている人だと思った。
そして馬車は動き始めた。ここからとても長くなるけど今ならそこまで苦痛には思わないと思った。




