母が来た
父と話しをしているとノックが聞こえきた。
「旦那様~少しよろしいでしょうか~」
「ああ、どうした?」
ドアが開くと母が立っていた。
「イリーナか・・・ニーナを見に来たのか?」
「ええそうよ、心配で見に来ました」
父は私に目を合わせ頷いて部屋を出て行った。
「では、準備はこちらで進めておくからゆっくり休んでおいてくれ」
そして母がそっと傍に寄ってきた。とても心配そうな顔をしていた。
「またどこかへいくの?そんな体で・・・」
私は笑顔で答えた。
「はい、王都へまた行くことになりました」
「ケガも治りきっていないのに?」
「大丈夫です!動けますから」
「またケガしない?」
「そんな何回も盗賊には合わないと思いますよ」
「私はあなたが心配で・・・」
「今回はお父様と一緒だから心配ないです」
「それでも・・・」
私はベッドから降りてそっと母の所に歩いていき抱きついた。
「私は元気ですよお母さま・・・心配してくれてありがとうございます」
母は少し顔を緩めてそのまま私を抱き寄せた。
「こうやってお姉さんになっていくのね。少し寂しいわ」
そういって私はゆっくりと手をつないでベッドに連れてこられた。
「まだ休まないと王都行きに差し支えるわ」
「私は平気ですよ!」
ようやく少し元の顔に戻った母は
「ダメです。あんまり動き回るなら、一人監視を付けるわよ?」
「ご勘弁ください・・・」
「ニーナ・・・あまり無茶しちゃ嫌よ?」
「ええ、気を付けますわ。お母さま」
少し落ち着いたのか母は部屋を出て行った。そしてアンナが戻ってきた。
「ニーナ様~ただいま戻りました!」
凄い温度差で風邪ひきそう・・・この明るさは助かるけど
「おかえりアンナ」
「でもニーナ様また王都行くんですか?」
「ええ今度はお父様と一緒よ」
アンナは目を輝かせながら
「次こそ観光できそうですね!」
私は呆れた。
「アンナ・・・観光しに行く訳じゃないのよ?それにお父様と行くからあなたお留守番になるかもよ?」
「え~連れてってくださいよ~一緒がいいですっ!」
アンナはブーブー言い出した。
「私も詳しくは聞かされてないの、だからそれまでは大人しくしてなさい!」
「私も行きた~い!」
駄々っ子みたいになっちゃった・・・
私は呆れながらも笑って
「私の事を任せられるのはアンナだけよ・・・だから落ち着きなさい!」
「は~い」
今度父に聞いてみようかな。アンナの事と王様と話す内容とか色々。
そして私はまたベッドに横になった。




