王都からの手紙
【エヴァン】
しかし、どうしたものか・・・王都からの手紙にニーナを連れて城へと招待されてしまっている。断るわけにもいかないが、すぐには行けないと書状は出したが・・・早い方がいいのは確かだな。
まさかあそこまでボロボロで帰ってくるとは思わなかったからな。そういえば、セバスはどこへ行ったのだ?ニーナの様子でも見に行ったのだろうか。
そんなことを考えているとセバスがやってきた。
「旦那様失礼いたします」
「ああ、セバスか、ニーナの様子でも見に行ってたのか?」
「はい、どうやらお話する元気は出てきたようですのでそれをお伝えしにまいりました」
「そうか、実はな王都から手紙が来ていてな・・・それについての話なのだ」
セバスは複雑そうな顔をした。
「ただ、気になることをおっしゃってまして・・・」
「気になること?」
「夢の話でして・・・」
私は呆れた顔をした。
「まだ寝ぼけてるだけじゃないのか?」
セバスは真剣な態度のまま話を続けていた。
「神のような人にニーナ様はもういないと言われたそうでして・・・」
「所詮夢だ。まさか戻れないとでも今更言う気じゃ・・・」
「本人も悩んでいる様子だったので・・・ただ私はそのあとの言葉が気になってしまったので・・・」
「そのあとの言葉?」
「ええ、ニーナ様は身近なものに命を狙われていたと言われたそうなんです・・・」
私は目をひん剥いて驚いた。
そんな馬鹿な事があるか・・・まさか計画がバレていたというのか、しかしあの計画はもう白紙にしたものだ。問題は無いが・・・夢でそのような話を聞いたというのか?神のような人とは一体・・・
「旦那様・・・おそらくですが計画はバレておりませんよ」
「なぜ・・・そう言える」
「もし、バレているならその身近な人間にこの話をするとは思えません。ますます命が縮まりますからな」
「しかし、万が一知られていたとしたら・・・」
「もう心配はいらないと思いますよ。その計画も無かった事にするとおっしゃいましたので」
顔を青くしながら私は落ち着こうと必死になっていた。
「セバスが言うならとりあえずは問題ないだろう・・・またそのような話があれば知らせてくれ」
「承知いたしました。で、どうしますか?」
「何がだ!」
少し声を荒げてしまったがセバスは一切変わらず
「お嬢様とのお話ですよ」
「あ・・・ああ、今からでも大丈夫なのだな?」
「ええ、おそらくは大丈夫かと・・・」




