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犯人

【エリナ】

私は何日も探知をしながら様子を見ていた。


ある時、2人程マギサの鞄がある所に集まっているのが見えた。私はこっそりとその様子を覗いた。

そこに居たのは貴族とそれに従っている普通の子の2人だった。私は怖くなって、後ずさりをしていたが後ろからグイドに声を掛けられてしまって声を上げてしまった。


グイドは私の手を掴み強引に教室へ引っ張り込むと、その2人の前に突き飛ばした。そして2人にグイドは話しかけた。


「おい、何をしているんだ?」


「あ、え?何って・・・それにエリナ様じゃありませんか!?」


「お前の名前もこれでバレたな~これで・・・」


「いや、だって・・・あんたが!」


「私はお前を初めて見たぞ?」


グイドは嫌な笑顔で相手に迫った。すると、もう1人の子は走って逃げていった。


「あ~あ・・・どうしますか?このまま先生の前に連れていかれたいですか?それとも・・・」


グイドは相手の耳元で何かを囁いた。私はその隙にそっと逃げようとしたがグイドは前に立ち塞がった。


「おや、どこへ行かれるのですか?お姫様」


「・・・い、いや・・・来ないで」


「そんなに怖がらなくてもいいじゃありませんか?ただ・・・私から逃げたのはよろしくありませんでした」


もう1人の貴族はやるせない顔をして迫ってきた。


「・・・何がしたいのですか?」


私は体が震えていたが相手を睨んだ。


「そんな顔も出来たのですね~素敵ですよ。でも向ける相手は私ではなくて・・・この方でしょ?」


もう1人の貴族を指さした。すると、私は急に変な気持ちが込み上げてきて不思議と冷静になっていった。


「いいえ、私は間違えてなどおりません。そこの方、なぜこのような事をしたのか教えていただけますか?」


グイドを睨みながら私はゆっくりと立ち上がった。


「わ、私は・・・逆らえなかったんだ」


「誰に・・・ですか?」


「それは」


その貴族の子は目を反らした。


「答えていただけますか?」


「いきなりどうしたんですか?エリナ姫・・・そのような言葉を掛けたりして」


グイドはへらへらとしながら近づいて来たので私は睨みながら手に炎を出した。


「貴方には聞いておりませんよ?落第した貴族様」


「なっ!?」


「もう1度だけ、聞きますね。誰に・・・逆らえなかったのですか?」


「・・・グ・・・グイド様です」


「その言葉先生の前でも話せますか?」


「お許しください!これ以上は!」


貴族のその子は頭を下げたがグイドは顔を赤くしていた。


「私はそんな奴知らないぞ!それにいくら王族だからって言っていい事と悪いことがあるだろ!」


「人を脅し、蔑み、裏工作してまで陥れる貴方に敬意を持って接する必要がどこにあるのですか?」


「私は何も知らない!そいつが私をハメたんだ!」


グイドは後ずさりして私から距離をとった。


「貴方は逃げるのですね?貴族なのに」


「ち、違う!」


「では、どこへ行こうとしていらっしゃるのかしら?」


「こ、これは・・・あいつが悪いんだ。私を陥れようとしているのだから」


「貴方も伯爵の息子ならば、逃げずに自分で身の潔白を証明してください!」


もう1人の貴族の子は諦めた顔をして教室から出ようとしていた。


「待て、お前どこへ行こうとしているんだ!」


「私は、この件を先生に伝えます」


「そのまま、私にも罪を被せるんじゃないだろうな」


「ご想像にお任せします」


その子はそのまま部屋を出ていき歩いていった。


「おい!話が違うじゃないか!」


グイドがそう言って後を追いかけようとしたので、私は部屋のドアを凍らせた。


「話が違うとはどういうことですか?貴方はあの方を知らないと言ってたと思ったのですが・・・」


グイドはその場で怒り狂い始め、私に向かって掴みかかろうとしてきた。

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