エリナの長期の休み
私は研究を少し休むと魔力操作で軽く遊びながら手紙や日記を書いていた。
「ニーナ様~今日は何もしないんですか?」
アンナはつまらなそうに私に絡んできた。
「アンナ、あんまりだらしない姿を見せちゃ駄目よ。後輩も出来たんだから」
「え~でも、ニーナ様も子供が居るのに昔と変わらず魔法の事ばかりやってるじゃないですか~」
「仕方ないじゃない。社交界や舞踏会が無い時は基本何もさせてもらえないんだから」
「陛下に構ってもらったいいじゃないですか~」
「エリックは今忙しいの!それよりアンナ、コレットを見てあげなくていいの?」
「コレットさんは基本は全部こなせてますよ!少しだけ失敗するだけで」
そう言ってコレットを見るとコレットは躓いていた。私は冷や汗をかきながらそれを見ていた。
「・・・アンナ?本当に大丈夫かしら」
「大丈夫です!!私が居ますもの!!」
「ユミナでも呼ぼうかしら」
「ユミナさんは結婚したんですから自由にさせてあげてください!」
「アンナ?どこか焦ってない?」
「き、気のせいです!」
アンナは誤魔化すように口笛を吹いた。
鳴ってないわよ・・・
それから日付は進んでいき、エリナの1回目の長期休みがやってきていた。
私はエリナに学校生活の事を聞くと、嬉しそうに友達が出来たことを話してくれた。でも、それと同時にその友達の心配もしていた。
「魔力が少なくて、最近でも倒れてしまったのです」
「そう・・・でも、魔力は1日で伸ばせるものじゃないの。だから焦らないようにだけ伝えてあげて」
「分かりました。それとタルスタ学校との親善試合なんですけど・・・」
「あら、出るの?」
「いえ、どのような雰囲気でやられるのか知りたくて」
「そうね~、昔は1学年の試合なんて初歩の魔法だけ使ってる簡単なものだったわ」
エリナは首を傾げた。
「それは勝負になるのですか?」
私は笑顔のまま答えた。
「ある意味いい勝負だったわ。私が3学年になった時はタルスタ校に圧勝するくらいに質が上がったわ」
「何かあったのですか?」
「ただ、魔法の事を詳しく勉強していた生徒が周りに教えていたそうよ」
「それはニーっ!むむむむ~」
アンナは少し前に出ると余計な事を言おうとしていたので私はその口を押えた。その様子にエリナはまた反対に首を傾げて見ていた。
「あの時の校長先生は凄い人だったのよ?」
「今は違うのですか?」
「そうね・・・今も凄いとは思うけど、前の校長は国すら支えていたわ」
「そんなにですか!」
エリナは口を手で隠して驚き、私は軽く笑った。
「それもニーナ様が・・・」
「アンナ、ユミナを呼ぶわよ」
「なんでもございません」
「お母様、何を隠していらっしゃるの?」
「いいえ、なんでもないわ。気にしないで」
コレットは何も分からないような顔をしながらカップにお茶を淹れた。




