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ふらふらな帰宅

4人が乗った馬車は街を出た。さっきよりは速度を落として走ってるようで落ち着いていた。


私は依然として魔力を少し込めた状態で居た。おそらく切れれば動けなくなるのはなんとなく分かっていたからである。


しばらく走っていると水のようなものが手に落ちてきた。私はそれを見るとそれは血だった。


「ニーナ様!鼻血が!?」


「大丈夫ですわ。ちょっと疲れただけですから」


魔力を使いすぎたのかしら・・・前に魔法の練習中に一回だけなったような気がしますし。


私は血を拭って平気な装いで座っていた。


モニカはすごく心配そうにこちらを見ていた。


「本当に大丈夫ですか?」


「屋敷に着いて休めば元通りですよ」


笑顔で返しはしたけど流石に辛くなってきた。


そしてしばらく走り付いたのは夕方だった。


屋敷の方へ馬車を着け私たちは降りた。


「アンナ、モニカ様達を案内してあげてくださいね」


「ニーナ様は・・・大丈夫ですか?」


「私は大丈夫よ。一人で部屋に戻ってるわね。それではモニカ様ごゆっくりどうぞ」


そして私は毅然と宿舎の方に歩いて行った。


宿舎に入ると使用人たちが騒然としたが私は気にする余裕が無かった。ゆっくりと部屋の方に歩いて行った。途中誰かに声をかけてもらったと思ったけど、意識が朦朧として誰が何を言っているのか分からなかった。歩く足がもつれるが軽く踏ん張り魔力を振り絞るように纏った。


魔力の限界かな・・・体が重くなってきてる。部屋まで持つかしら・・・


誰かが支えてくれてるのが分かったがもう気にしていられなかった。そして部屋へ入ると私は気が抜け、そのまま魔力も切れた。それと同時に糸が切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。


気が付くと私はまた知らない所に居た。


部屋には着いたはずだけどここは部屋じゃない・・・


周りは真っ白で何もなかった。あるといえば前に女の人が一人立っていた。


「尊さんよくいらっしゃいました」


「私の事を知っているのですか?」


「ええ、よくニーナさんとして頑張ってくれました」


「そんなことも知ってるんですね。あなたはどちら様ですか?」


「わたしの事はきっとそのうち分かります。それより伝えたいことがあります」


「何も知らない私にですか?」


「大事なことです。そう・・・ニーナさんのことです」


ニーナさんの事を知っている?どこにいるのか知ってるってことなのかな?


「ニーナさんがどこにいるのか知ってるってことですか?」


少し目の前の女の人は黙ってしまった。


「俺はやっと戻してあげられるのですか?」


女の人は悲しそうな顔をした。


「とても言いづらい事なのですが・・・ニーナさんはもう浄化されました」


俺は意味が分からなかった。


「浄化って一体・・・ニーナさんはどこにいったの?」


「もうニーナさんの魂は居なくなったのです。これからはあなたがニーナさんとして生きてください」


「な・・・何を言って・・・これは夢?」


「そうですね夢のようなものですがここでの話は本当のことです。ニーナさんはもう別の所へ転生させました」


転生って言ったか・・・この人。もしかして私をこの子に入れたのはこの人なんじゃ・・・

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