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現在のアテニアの実力

カルデロンの詠唱が終わると両手に色の濃い炎を出し私に向けていた。


「獄炎渦!」


色の濃い炎は渦となって此方に飛んで来て、私を取り囲みながら燃え上がった。


「ざまぁ見ろだ」


カルデロンはニヤリと笑うと私は平然な顔をして立ち、悠々と詠唱を唱えた。


「おいおい・・・あの壁どうなってるんだ?」


カルデロンは両手を出したまま軽く引いていた。私は水の魔法を使い自らを水泡に閉じ込めた。


「何をするつもりだ?」


カルデロンは慎重に見ていると、私の水泡はどんどんと蒸気になっていった。周りは白くなっていき見えなくなった。カルデロンは獄炎渦を止めて警戒をし始めた。


(一体どこから何をするつもりだ?王妃も俺の事は見えないはずだが)


次の瞬間、風が巻き起こり竜巻が起きた。


「で、でかい」


カルデロンは急いで逃げた。私はある程度の所で竜巻を止めた。


「カルデロン、大人になりなさい!」


「俺は大人だ!!」


クレナガルとピッツェルは変な汗をかきながら見て、ナタリアは固まっていた。


「まだだ・・・まだ負けてない!」


そう叫んだ瞬間、私はカルデロンの目の前まで魔力を纏って飛び、誰にも見えないように雷の魔法を使いカルデロンを気絶させた。


「な、なにが起きたんだ」


クレナガルは唖然としてそう呟くとピッツェルはお手上げの様子を見せた。私は悠々と歩いてクレナガルの元へと向かった。


「悪い子にはお仕置きが必要よね」


「ま、まあこれで懲りただろう」


そんなこんなで、またクレナガルと軽く話をしていると生徒達が外へとやってきた。


「本当はもっと教えていただきたかったのですが」


「私の知識はあなた達よりも少なく乏しいですよ」


クレナガルは一礼するとピッツェルは小声で呟いた。


「・・・嫌味ね」


それからは気絶したカルデロンを適当な場所に移動させると、生徒達の魔法の練習を見ることにした。


「やはり10年近く経ったが相変わらず帝国レベルだな・・・」


「・・・私達の国の生徒達よりも質がいいわ」


2人は神妙な顔をしてそれを見ていた。


しばらく見て回っているとエリナもやってきた。


「お母様いらっしゃったのですね~」


「お客様を連れて見に来ましたよ」


「この方々は?それになぜあの人は寝ているのですか?」


「魔法連盟 アルカニアの方々よ」


「初めまして、テラゴニア国、第1王女エリナ・テラゴニアと言います」


2人は頭を下げるとそれぞれ自分の名前を言った。


「寝ている方はカルデロンという方ですよ」


「そういえばお母様、この辺で大きな魔法を使いませんでしたか?」


「え?ああ、この方達に魔法を見せてもらっていました」


「私も拝見したかったです」


クレナガルは頭を下げたまま私の方を一瞥した。


「ええ、私どもも王妃様にお願いされまして見せることにしたのです。ただ色々見せたので少々疲れてしまったので休ませて頂けませんか?」


「お母様ったら」


クレナガルったら話を合わせて借りを作ったとでも思ってるのかしら


「そういえば、エリナは先生方に見せる魔法は出来ているの?」


「いえ、練習を見て頂いた段階で評価をして頂いたので今回は何もしなくてよくなりました」


「そうですか、流石ですよ」


「ありがとうございます。お母様」


クレナガルはゆっくりと顔を上げると何か言いたげな表情を浮かべた。


「クレナガル様、エリナの実力を確かめたいとお思いですか?」


「恐れ多いですが、ぜひ見学をさせていただければと思っております」


エリナはそれから詠唱や術式の魔法をクレナガルに見せ、驚かせていた。

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