アルカニア3人組
エリナがアテニアに入学して半年が経った頃、またアルカニアから手紙が届いていた。
私じゃなくてナタリア先生に送って欲しいわね・・・
中身を見ると私はため息をついた。
また視察らしいわね・・・でも、なぜこのタイミングなのかしら、去年来てたはずなのに
考え込んだ私をアンナは覗き込んだ。若い侍女はその様子を見て戸惑っていた。
「ニーナ様?眉間に皺が」
無言でげんこつをアンナの頭に落とした。
「痛いです~」
若い侍女はその様子に驚いていた。
そもそも普段の視察ならナタリア先生に連絡が行くはずよね・・・なのに今回は私宛に・・・
私は気が付き手を頭に置き天井を見た。
狙いはエリナだわ。私もその日は行かないと駄目ね
「アンナ、この日にアテニア校に行くわ。準備して」
「分かりました!」
「じゃあ、え~っと」
私は若い侍女の方を見て呼ぼうとしたけど名前を知らなくて困った。
「私でしょうか?」
「え、ええそうよ!名前を聞いても?」
「コレットといいます」
「じゃあコレット、エリックに言伝を頼めるかしら」
「分かりました!」
コレットは私から言伝を聞くと小柄な体をサッと動かして入口で一礼した。
「では、行ってまいります!」
「ええ、お願いね」
アンナは同じようにサッと動こうとして躓いて恥ずかしそうに部屋を出て行った。
でも、アルカニアは私の娘に何の用があるのかしら・・・城下にアルカニアの人間が居るとは聞いていたけど変に対応が早くて怖いわね
私は疑いを向けながらもその日に向けて準備をしていった。そしてその日、あの3人がやってきたのだった。
その3人はお城の方へ挨拶に来ていた。そこで私は3人と合流して学校へと移動していた。
「お久しぶりですねご健康そうで何よりです」
「クレナガル様、お堅いお言葉は結構ですよ?」
クレナガルは相変わらず静かに話しかけてきたが、それをカルデロンは笑い飛ばしていた。
「そうだぜ、長い付き合いなんだから遠慮なしでいいじゃねえか!」
「雰囲気は大人になったけどあの時のままなのね。カルデロン」
カルデロンは髪が伸びた以外はあんまり変わっていなかった。ピッツェルは姿がほとんど変わっていなかった。
「王妃様、突然の訪問をお許しくださりありがとうございます」
「ピッツェル様もそんなにかしこまらなくてもいいですよ?」
カルデロンだけは少し不服そうな顔をしながら学校まで馬車は走って行った。
【エリナ】
今日の授業もとても分かりやすくて助かりました~でも、今日は先生方の様子が少し変で、落ち着きがないように感じますね。
隣の子に私は話しかけると隣の子は少し戸惑いながら答えた。
「今日は先生方慌ただしく見えますけど、何かあったのですか?」
「そ、そうですね。私は何も聞いてないんですけど、校長先生も慌ててましたよ」
「あら、校長先生も?」
「大事なお客様でもいらっしゃるのではありませんか?」
「どんな方が来てくださるのか見てみたいですね」
「え、ええ、そうですね」
私達はいつも通り授業を受けていればいいのかしら・・・
私はそんなことを考えながらその後も授業を受けていった。




