お尻に敷かれる王様
2人は子供の事から国の事まで話していた。
「エリスは婿探し、エリナは相手探し・・・シエルも考えないとね」
「そうね・・・2人も大事かもしれないけど、一番はシエルかもしれないわね」
「少し早いけど、社交界などに出したりして経験を積ませてもいいかもしれないね」
「ええ、礼儀は出来てると思いますから、あの引っ込み思案な所を直せればいいんだけど」
「それは・・・ごめん」
「どうして謝るの?」
「僕が無理をさせたから」
「そう思うのならこれからは子供達ともっと接してください」
私は少し怒った顔をして顔を反らした。エリックは苦笑いをして許しを請うた。
「でも、そろそろテラゴニアはもっと外の国と関わりを持ってもいいかもしれないね」
「・・・少し不安は残るけど、貴方の得意な話し合いがここで生きてくるのよ」
「やめてくれ、僕は話し合いを得意とはしていないんだ」
「戦争の時は話し合いを押してたでしょ?」
王子はたじたじになりながら笑って誤魔化そうとしていた。
「今なら話し合いも一つの手になるわ」
「戦争がまた起きると?」
「私が居る間は大丈夫よ。きっと、でも・・・アルゴス先生みたいにいつ居なくなるか分からないわ」
「・・・そんなのは耐えられないな」
エリックは少し表情を険しく変え、私はその様子を気にせず話した。
「あの時みたいになればシエルが困りますから、戦力はしっかり備えて、今のうちに交渉を進めていくのが最善だと思うわ」
「・・・ニーナ、君は時々凄い事を言うね」
「私と同じようにはなってほしくないもの・・・」
私のもの悲しげな表情をみて、エリックは覚悟を決めたような顔をした。
「宰相と話をして手紙のやり取りから始めてみようかな」
「ええ、魔法兵はまたナグアに・・・そういえば居なかったわね」
「あの隊長は結婚したからね」
私が自分を大切になんて言ったから焦って決めたりしてないかしら
「じゃあ別の人が隊長を?」
「据えようとは思うけど、今はナグアに来てもらってるよ。無理しない程度に来てと伝えたからね」
「今度、私お祝いしないといけないわね」
「そうだね。一緒に・・・いや僕が行くと目立ちすぎるか」
「ふふふ、今は王様ですものね」
「父上が残してくれた国だからね。しっかり守らないといけないね!」
「さあ、やることは沢山あるわね」
「子供達と一緒に居る時間が減るね」
「何言ってるのよ。合間を作って会いに行くの!分かった?」
「王様にここまで言う王妃は他に居ないね」
「そんなことは無いわよ・・・きっと」
私は少し焦った顔をして、それを見てエリックは笑っていた。




