ナタリアの知識
学校に着くと馬車を見てすぐに教員が飛んできた。
「ほ、本日はいかがなさいましたでしょうか!」
急に来ちゃったらこうなるわね・・・根回しするべきだったわ
「ごめんなさいね。少し本を読みたくて、校長はいらっしゃいますか?」
「ナタリアでしたら校長室に居るとは思いますが、呼んできましょうか?」
「いえ、私は向かいますから、先生は戻ってください」
「あ、分かりました。では、失礼いたします」
私は何食わぬ顔で校長室へと向かいドアをノックした。
「どうぞ~」
その声は普段と変わらなかったが、入った瞬間声が上がった。
「に、ににに!ニーナ様!?」
「こんにちは、ナタリア先生」
「こんにちは・・・ってどうしたんですか!?また、アルカニアですか!?もう怖いのは嫌です~~」
「落ち着いて、先生・・・私少し本を読みに来ただけなの」
「本ですか?」
「ええ、アルゴス先生が残した本を読みたくて」
「それでしたら、いくらでもお読みくださ~い!」
それからナタリアはおどおどしながら落ち着かない様子で書類をまとめていた。私はその様子を苦笑いを浮かべながら見て、本を探し始めた。
何冊か見た覚えのある本があったが、見たことない本の方が沢山あった。私は光魔法と闇魔法に関して書かれていそうな本を手に取るとすごく薄かった。
光魔法の事しか書かれてないわね。それも生活に使われてる物だけね・・・
この世界の明かりは昼間は太陽が照らしてくれるが夜は光魔法の魔道具などが使われている。術式を合わせれば光が付き、術式をずらせば光が消える。魔力が切れれば自分達で魔力を注ぐような物だった。大きな物になってくると魔物などから出た魔石などで魔力を補ったりもする。
なんの変哲もない事ね。
他の本を探し始めたがなかなか見つからなかったので、昔の事が書かれた本を読むことにした。
昔の本には、今使われている生活に必須とも言えるような魔法の成り立ちや普通の攻撃魔法の存在などの事が書かれていた。例えば水の浄水についても術式を用いて汚水などを綺麗にしていく魔法が作られた事だったり、火の魔法をどのようにすれば使えるのか書かれていたりしていた。
ルーツも分かりそうだけど本当に知りたいのはそこじゃないわ・・・
いい情報は無くがっかりしていると小さな声でナタリアは話しかけてきた。
「あの・・・何をお探ししていますか?」
私はその小さい声に疑問を持ちながらも欲しい情報が無いか聞いてみることにした。
「ええ、光の魔法と闇の魔法の事を調べて見たくて」
「そうですね。文献はあんまり無いと思いますよ。私も沢山本を読みましたけど~」
「そうですか。残念です」
「でも、私も少し興味を持って調べたことがあったんです~」
ナタリア先生って意外に魔法の事詳しかったりするんじゃ・・・




