子供達にもフォークが
【社交界の場】
周りの子達の行動にエリナはおっとりとした様子で答えて居るとエリスは少し急ぎ足でエリナの元へと移動した。
「お姉様、皆に頂いてばかりでは申し訳ありませんから、皆にも食べていただきましょ?」
「えっと、どうしたらいいの?」
ため息と共にエリスは声を上げた。
「せっかくのお食事ですので皆様どうぞご自身でもご賞味ください!」
そう言うと周りの子達はそれぞれ持ってきていた食べ物を自分で食べていった。ほとんどの子は美味しそうに食べていた。
「流石ね~私には難しくて出来ないわ」
エリスは呆れて何も言わなかった。
しばらくエリナとエリスは2人で居るとさっきエリスの前に立っていた女の子が笑顔でやってきた。
「さっきは失礼しました」
「いえ、お気になさらず、お食事の方はお口に合いましたか?」
「ええ、とっても美味しかったですわ」
エリスはその会話に違和感を覚え、気を張った。
「毎日このような美味しい物を食べられるなんて羨ましいですわ」
「毎日は私達も食べてはいませんよ」
「それでも、時々は食べいらっしゃるのですよね」
その子の言葉にエリスの疑念はますます深まり、エリナの前に立った。
「あら、お姉様の前に立ってどうなさったの?」
「私に話しかけてくださってるのかと思いまして」
「そうね、お二方とは仲良くしたいと思っておりますので」
そんな話をしていると別の女の子が何かを持って走ってきたのが分かったので咄嗟にエリスは走ってきた女の子の方へと向いた。その子は虐められていた女の子だった。
そしてその子は何かを振り上げるとエリスに向かって振り下ろした。エリスはそれを受け止め確認するとフォークだった。
(お母様の言う通りフォークには気を付けた方がよかったわね)
エリスは必死に止めているとエリナは魔力を操作してフォークを持ち上げるようにし始めた。
それを知ってか知らずか、エリスは軽くなった手をどんどん押し返して、そのままその子を押し倒した。するとフォークだけが浮いている状態になった。
「なんで浮いてるの?」
「それよりも止めなくていいのか?」
「どうすればいいんだよ」
周りの子供達はどよめいていたが虐められていた女の子は泣き出してしまった。
「どうしてこんなことしたの?」
エリスが優しく問いかけると女の子は泣くだけだった。
エリナは慌てて魔力操作を止めてエリスに近づいた。
「怪我はない?」
「ええ、大丈夫です」
「私が居たから無理して・・・」
「居ても居なくてもこうなってたと思いますよ」
エリスは立ち上がると使用人を呼んで泣いてる子を別の部屋へと案内させた。
「お騒がせいたしました。問題は解決いたしましたのでどうぞお話やお食事など続けてください」
エリスはそう言って一礼した。それを見てエリナも笑顔で一礼した。
その後、エリナとエリスはフォークを持った女の子の元へと向かった。




