エリスの対応
【社交界の場】
エリナは食事が運ばれてくると、皆が美味しそうに食べている姿を見て微笑んでいた。エリスはその様子を見てため息をつきながら食事を取りに行った。
しばらくしているとエリナは色んな子に囲まれ食事を与えられていた。その様子にエリスは驚いて焦っていたがエリナは嬉しそうに笑顔を振りまくだけだった。エリスが心配そうにして声を出し食事を渡そうとした時、数人の女の子がエリスの前に立ちはだかった。
「さっきはどうも」
「どうしましたか?」
「どうしましたかじゃありませんわ!私達の邪魔をしたんですもの、私達も貴女の邪魔をしてあげようかと思いまして」
「間に合ってますよ」
エリスは笑顔を崩さず横を抜けようとしたが周りの女の子達はそれを阻んだ。
「私は出来る女アピールでもしているつもりなのかしら?」
「一体何のことですか?」
「貴女は周りとうまくやれてるつもりでも、現実は違うのよ?」
不敵な笑みを浮かべた1人の女の子はエリスに一歩近づき顔をまじまじと見た。
「貴女、目障りなのよ」
「だったらどうしますか?」
「そうね~、この場に居られなくなるくらいに虐めて差し上げますわ」
そう言うと女の子の集まりはエリスを取り囲んだ。エリスはその様子を警戒するように見ていた。
「穏便には済ませてもらえないですか?」
「無理ね。貴女が誰であったとしても・・・私達の邪魔をしたんだからそれなにの事は受けてもらわないと」
「・・・勉強不足ですね」
「な・・・!」
エリスは毅然とした姿をした。
「私に手を上げたければ上げればいいわ。その代わり、どうなっても知りませんからね」
「どういう意味よ」
「王族に手を出した貴族はどうなると思いますか?」
「そんなの知らないわよ」
「大人同士なら貴族は貴族じゃなくなる可能性が出てくるのですよ?」
「私達は子供同士なのだから関係ないでしょ?」
「子供が手を出せば親に責任を取らせる事になります。そうなった場合下手をすれば爵位をはく奪といった事になりかねないのです」
周りの女の子はそれを聞くとそれぞれがヒソヒソと話し合い、話をしていた子以外は散っていった。
「あの子達は分かってくれたみたいでよかったです」
「なによ!生まれがいいだけのくせに!」
「貴女だって貴族なのですから生まれはいい方ではありませんか?」
話をしてきた子は狼狽え始めた。
「そろそろよろしいかしら、私もお暇ではありませんので失礼いたしますね」
話をしてきた子は悔しそうな顔を浮かべて引き下がったのでエリスは横を通る際に耳元で囁いた。
「社交の場での行動は家の看板を背負っているのと同じなのですから、お気を付けください」
そう言うとエリナの元へとエリスは歩いて行った。




