子供達の未来のために
社交界が終わり次の日に私は子供達を集めて色んな話をした。
私の境遇やアルビーネの伝えてくれた話、私の魔法への考え、そして未来を伝えた。その上で子供達に問うた。
「こんな話今しても、分からないかもしれないけど・・・今だから話すの。あなた達はどうしたい?」
3人は私の境遇の話の段階で固まっていた。
「私はもし、古代魔法を知ってしまった上で他国に嫁ぎたいと言うのなら一つだけ約束してくれればいいと思ってるの。それでも他の人は認めないでしょうけど」
エリナはボソッと呟いた。
「この力で国を攻めない事ですね」
「ええ、あなた達の子供に教えるのはいいけど、出来れば他の人達に教えてこの力を戦争に使って欲しくないの。あくまで、守るために使って欲しい」
2人はまだ固まったままで考えているようだった。ただエリナだけは違った。
「私は約束は出来ませんし、止めるつもりもありません」
「なら、これ以上教えられないわ」
「もう、教わる必要がないのですから」
「なるほど、貴女はそこまで来ていたのね」
私は正直驚いていた。いつもおっとりとしていたエリナがここまで強い意志を見せたことに。それでもこれだけは約束して貰わないと・・・
「約束はしてもらうわよ。これが親としての責任だから」
「でも、お母様だって城を攻めたじゃないですか」
「ええ、国の戦力として私は戦争に参加して城を壊したわ。沢山の人も殺した」
「そんなお母様から生まれた私達が戦争をしないとは限らないのですよ?」
こんなに意志を持って私にぶつけてくるなんて・・・本当に大きくなったわ。
「それでもです。この力は危険でもあるのです」
私は椅子を触ると魔力を纏い椅子の背を握りつぶした。
「簡単に壊して、殺して、めちゃくちゃに出来てしまう。私はとんでもないものを知ってしまったと今でも思うわ。あなた達に教えたのは間違いだったんじゃないかと思うくらいに」
「おそらく私なら独学でお母様のような魔法使いになったと思います。お母様の子供ですから」
「そう・・・じゃあ、私がなぜ魔法を勉強し始めたのかも教えるわね」
そう言って私は尊という存在だった事、戻ろうとしていたことも一緒に伝えた。
「その過程で私は身に着けてしまった。だから、そういったことに使って欲しくないの。誰かのために使って欲しい」
「戦争に出るのも誰かの為になるんじゃないですか?」
エリナはそれを聞いても折れることは無かった。
「ええ、その国の為にはなるわね。でも、人の命を背負う事はとても重くて辛い事なの・・・分かって」
後ろでアンナは複雑そうな顔をして聞き2人は静かにしていた。




