子供についての相談
タリアはその後も子供の話をしていたので、私は何となく魔法の事を聞いた。
「ねえ、タリア様?」
「王妃様になって未だに様付けって変よね~」
「・・・タリア?」
「何ですか?王妃様」
「魔法の方は今も続けてるの?」
「いつか貴女に勝ちたいもの」
「でも、子供の相手をしながらだと練習もできないですよね?」
「そうね~、私は使用人達にある程度任せてるから練習時間は取れてるわよ?」
「じゃあ子供達には教えてないんですね・・・」
その言葉にタリアはピクリと反応して大声を出した。
「貴女まさか!!子供達にまで教えたの!!」
「た、タリア様落ち着いて」
タリアは周りを見て顔を赤くして小さくなった。
「あ、貴女ねえ・・・子供達まで魔法使いにする気?」
「え~っとこれは色々あって、私が魔法使ってるの見られまして・・・」
「それでやる気になったと?」
「・・・はい」
タリアは呆れた顔をして片手を頭に置いた。
「それで、どこまで教えたの?」
「それは・・・その・・・基礎から全部」
「まさかとは思うけど古代魔法まで教えてないでしょうね」
「え~っと長女が入口まで来てます」
タリアは驚いて固まってしまった。
「た、タリア様!?」
私は少し冷や汗をかきながら目の前を手を振って確認していた。すると我に返ったタリアはその手を払った。
「貴女分かってるの?古代魔法を極めちゃったら他の国に嫁ぐことは無くなるのよ?」
「ええ、でも、目覚めたみたいで」
「どうするのよ」
「もうここまで来てしまったら最後まで教えようと思ってます」
「そう・・・これで貴女の娘は皇族にも王族にも嫁げないようになってしまうのね」
「酷な事しちゃったかしら・・・」
「今なら引き返せるんじゃないかしら」
「本人がやる気になったみたいで」
「なら、侯爵に嫁ぐしかないわね」
「この国じゃあ難しいわね」
「まあ他の爵位の方が言い寄ってくるでしょうけどね」
「本人が選んだのなら仕方ないと思いますし、外の国に行くなら行くで決まりを決めればなんとかなるかもしれませんし」
「本当に貴女は甘ちゃんね・・・しっかり者が近くに居ないとこんな事になっちゃうんだから」
仕方ないと言わんばかりの顔をタリアはしていて、私は少し引きつった笑顔をした。
「まあ、一度話し合いなさい。後アルビーネさんの話や貴女の境遇も話しなさい」
「私の境遇?」
「国の戦力として扱われた事、外に出して貰えなかった事よ」
「そうね・・・それから選ばせればいいんですね」
「ここまで来て世話を焼かせるなんて・・・貴女いくつよ」
「もう・・・30歳超えましたね・・・ハハハ」
乾いた笑いにタリアはもうどうしようもないと言わんばかりの反応を示した。
「まあ、私も教えてみてもいいかもしれないわね」
「タリア様もですか?」
「私は別に爵位を気にしたりはしないし、誰と結婚しようと気にはならないわ」
「他国に行くかもしれませんよ?」
「それは元から許さないつもりだったから」
「息子はよくても娘は難しいんじゃありませんか?」
「あの性格であの見た目だから婿を探しても来るわよ」
「そ、そうですか」
タリア様本当にいつでも自信満々で羨ましいわ・・・




