↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
490/536

やりすぎた夫婦

城まで行くと兵士達は私の対応をどうすればいいのか悩んだような顔をしていた。


「しっかりしなさい!」


「ハ、ハッ!失礼いたしました!」


「それで?どうするのかしら?」


兵士達は顔を見合わせると急いで1人が走り出した。


「少々お待ちください」


しばらくするとエリックが走ってきた。どこかその姿は窶れたようにも見えた。


「ニーナ、おかえり」


「ええ、ただいま」


2人の距離は空いたままだった。その後、全員は城の中へと移動した。義母は心配そうに子供達に向かって走り、抱きしめた。


「エリック、あんまりニーナを怒らせるんじゃありませんよ!」


「・・・もうそんなことはしないよ」


少ししんどそうな顔をしながらエリックはそう言ったので、私は何があったのか義母にこっそりと聞いた。

すると小さな声で答えてくれた。


「私もシエルの教育に関しては思うところがありました。しかし、先に貴女に動かれてしまって・・・」


「相談すればよかったですね。申し訳ありません」


「今回の事はエリックに非があると思いますから謝らないで」


「でも、どうしてエリックは窶れているのかしら」


「私が少し怒ってしまったのもありますが、貴女の事を傷つけたのが一番効いたのかもしれません」


「・・・私もやりすぎましたね」


「夫婦揃ってやりすぎよ」


エリックは首をかしげながらも気まずそうに話しかけてきた。


「あ、あの・・・ニーナ?その・・・」


「どうしたの?いつものあなたらしくないわよ?」


「あんなことがあったからさ・・・その、すまなかった」


「もういいのとは言えないけど、これからを話し合いましょ?」


「ああ、とりあえず部屋に行かないか?」


「あ!その前に、あの子達少し遊ばせてるわね」


私はアンナに子供達を兵舎の方に連れて行って魔法を撃たせるように言った。


「教えたのかい?」


「ええ、喜んでましたよ。シエルも」


「そう・・・か」


そしてエリックの部屋に着くとさっそく席に着いた。


「シエルの事、私も考えたの」


「僕はやっぱりやりすぎていたんだね」


「ええ、ですが・・・剣術も勉強もさせるつもりですよ?」


「ゆっくりとだね」


「その通りです。剣術も子供が怪我しない程度のものにして勉強も今は簡単なものでいいと思います」


「分かった。君の言う通りにするよ」


「後は空いた時間に魔法かしら」


「え?」


「やってたって言ったでしょ」


「そ、そうだね」


(子供にまで魔法好きをうつしたのか・・・)


そして私はしばらくエリックと話すと兵舎の方へと歩いて行った。


訓練場に着くとアンナと子供達は魔法兵に作ってもらった壁に向かって魔法を撃って凄い笑っていた。

私が近づくとエリスはすぐに気が付いた。


「お母様ー!」


その声に2人も気が付きこっちに近づいて来た。


「お話はどうでしたか?」


エリナはいつも通り落ち着いた口調だった。


「あの・・・お父様は何か言っておられましたか?」


シエルは怯えながらそう言った。その後にエリスがシエルの前に仁王立ちした。


「お母様がいるのよ?もうあの時みたいにはならないわ!」


凄く頼もしいわ。


「ええ、これからはもう少し優しくするって約束してきたわ。また辛いと感じたら教えて頂戴ね?」


シエルと約束をしてその日は訓練場でしばらく魔法を使って遊んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。