セバスの墓
次の日私は、子供達を連れてセバスの墓がある墓地へと向かった。クロフォード家から一番近い街の墓地で沢山のお墓の中にセバスの墓はあった。
「最後まで悔いていたよ。お前を一人前に出来なかったと」
父は微笑みながら花を手向けて祈った。それを見て子供達も一緒に祈っていた。私は、少し涙目になりながら、花を手向けた。
「ねえ、セバス。貴方から見たらまだまだかもしれないけど、私頑張ったのよ?褒めてなんて言わないけど・・・また、勉強を教えてほしかったわ」
母は何も言わずに私の傍に来て祈った。それから帰る途中に母は昔のようにパン屋に寄った。
「懐かしいわね~あの頃のニーナは自分の事、俺って言ってたのよ?」
「本当ですか!?」
子供達は驚きながら私の顔を見た。それを横目に笑顔で母はパン屋に入っていった。
「もうお母様!!」
私が追いかけて入ると母は私の方を見て笑っていた。その笑顔はあの頃のままに思えた。
そして馬車の中で昔のようにパンを齧りながら帰っていった。
家に着くと子供達はアンナと私を連れて屋敷の裏で魔法を見せた。エリスが空に火の玉を撃つとエリナは笑顔で水泡をそれに当てた。そしてそれにシエルは風の玉を飛ばして当てた。
「3人とも凄いじゃない。いつの間に出来るようになったの?」
エリスは元気よく答えに近づいて来た。
「お母様に教えてもらってアンナさんに見てもらいながら練習しました!」
エリナもシエルもいつの間にか寄ってきて私の手を掴んだ。
「もっと教えてくださいお母様~」
「・・・僕も知りたい」
私は魔法の基礎も含めて色々教えていき、古代魔法の事も教えていった。
「魔力って感じるものなのですか?」
エリナがおっとりと聞いてきたので、私はどこか和みながら答えた。
「ええ~私は暖かいものを感じましたよ~」
「あら、お母様ったら」
どこか大人びてるのよね・・・エリナって、誰に似たのかしら
「でも、アンナさん詠唱魔法使ってるの見たことないですよ?」
エリスは結構見ているのね。
「あの子はちょっと他の人と違うのかもしれないわね。でも、初めは詠唱をしていたのよ?」
シエルはもごもごと何かを話しているように見えたけど私には聞こえなかった。その様子にエリスはシエルの背中を軽く押した。
「聞こえるように話しなさい」
「えっと・・・術式はお母様は使わないのですか?」
「私は、たまにしか使わないわね。あ!今度術式も見せてあげるわね!」
花火をこの子達にも見せてあげたいわ。
その言葉に子供達は目を輝かせていた。




