タリアの圧迫相談
「それで?久々に手紙を寄こしたと思ったら子供2人居るし、来てみれば辛気臭いし。何があったのよ」
タリアは椅子に座り腕を組んで私に問いかけた。
「え~っと、子供の事もあったので、連絡が出来なかった事のお詫びと・・・辛気臭いのは気のせいですよ」
「そんな訳ないでしょ・・・貴女顔に出やすいんだから」
タリアは呆れた顔をして私を見てそう言って、私は思わず口を手で覆った。
「そんなとこ隠したって見えるものは見えるわよ」
乾いた笑い声で誤魔化そうとしたがタリアは一切引かなかった。
「で?何があったの?」
「な、何がですか?」
「まだとぼけるの?」
「と、とぼけてなんて」
「ん?」
タリアの圧に負け私は渋々お城の噂をタリアに話した。
「・・・そう、こればっかりはどうしようもないわね」
「そうですよね。私、この子達と一緒に別の所で住むことになるのかしら」
「それは、心配しなくていいんじゃない?このお城に部屋はあるだろうから」
「でも、次の奥さんと喧嘩でもしちゃったら」
「その時は貴女が勝てばいい」
「勝つって・・・そういう訳にもいきませんよ」
「昔っから変な所弱腰よね・・・魔法は強いくせに」
「魔法と人間関係は違いますから」
「まあ、いいわ。今まで通りあの王子・・・いえ、王様を思っていなさい」
「信じていればいいんですね!」
タリアは少し複雑そうな顔をしながら肯定した。
「貴女らしい悩みで少しホッとしたわ。まだ戦争の事引きずってたら頬でも張って上げようと思ってたわ」
私は苦笑いをしながら少し距離をとった。
「まだ引きずってるのかしら?」
「い、いえ!」
「でも、まさか2人か~しかも女の子、私も女の子がよかったわ」
「男の子も可愛いじゃない」
「私の子供だからよ!」
流石タリア様ね・・・ぶれないわ
「逆だったら貴女も悩まずに済んだかもしれなかったのね」
珍しい・・・タリア様が心配そうな顔をしてる。こんな顔も出来たんだ。
「また、貴女変な事考えたわね」
「へ?き、気のせいですよ!」
「また引っ叩いて欲しいのかしら?」
「遠慮いたしますわ~」
私が少し逃げるとじわじわとタリアは寄ってきた。そして手が届きそうになった時、エリナが泣き出した。
「あ~ご飯の時間かしら~」
私はサッとタリアから逃げ、エリナの元へと移動した。
「貴女みたいな人でも親なのね」
タリアはため息をしてしょうがなさそうな顔をした。
「でも、立派な母親になれるか心配ですけどね」
「あなた達夫婦は甘っちょろい夫婦ね。本当に」
「似たもの夫婦かしら」
「そうね~惚気はそのくらいにしてね」
私はエリナにお乳を上げて、タリアはエリナの顔をそっと触った。




